Wi-Fiスマート電球の中に“禁書図書館”を仕込む。検閲に抗う、電球サイズの秘密の受け渡し場所
エンジニアのリック・オズグッドさんが、市販のWi-Fiスマート電球(中身はESP32という小さなコンピュータ)のファームウェアを書き換え、“禁じられた本”を詰め込んだ「禁書図書館」を作ってHacker Newsで話題に。電球がパスワードなしのWi-Fiアクセスポイントになり、カフェのWi-Fiのようにつなぐと“captive portal”で図書館ページが自動で開く仕組み。容量の都合でEPUBは1台に5〜6冊だけ(1冊約350KB)。本が消されたり検索されにくくされる町でも、ただの照明にしか見えない——作者はこれを“サイバーパンクな秘密の受け渡し(dead drop)”と呼び、「入る本が限られるからこそ、その電球は作った人を映す」と前向きにとらえる。4人がこの小さな抵抗を掘る。
ひかり:天井のスマート電球——スマホで色を変えられる、あのふつうの電球あるじゃん?あれの中に“こっそり配る図書館”をまるごと仕込んだ人がいるんだって。電球が、図書館。…意味わかんないよね!?
ことね:リック・オズグッドさんっていうエンジニアの作品ね。市販のWi-Fiスマート電球——中身にはESP32っていう小さなコンピュータが入ってるの——その“ファームウェア”(電球を動かす基本ソフト)を自分のものに書き換えて、本のデータを詰め込んだ。すると電球が、パスワードなしのWi-Fiアクセスポイントに早変わりするのよ。
ひかり:えっ、電球にスマホでWi-Fi接続できちゃうの!?で、つないだら何が起きるわけ?
ことね:つなぐとね、“captive portal”——カフェのWi-Fiにつなぐと、勝手にログイン画面がポンと開くでしょう?あれと同じ仕組みで、電球の中の図書館ページが自動で開くの。そこから本が読める。電球が、こっそりした“本の受け渡し場所”になるってわけ。
みずき:…で、何冊入るの。
ことね:それが、容量ぎりぎりで——EPUB(電子書籍のファイル)1冊が350KBくらいだから、1台に入るのはせいぜい5〜6冊。作者も最初は「少なっ」てがっかりしたみたい。
みずき:5冊で“図書館”。本棚の一段ですらない。…で、それ誰得なの。ふつうにネットで読めばよくない?
ことね:そこが肝なの。これは“本が禁じられた町”を想定した仕掛けでね。図書館から本が消されたり、ネットで検索しにくくされたりする場所でも、電球なら——ただの照明にしか見えないでしょ?色も周りに合わせて目立たなくできる。だから作者はこれを“サイバーパンクな秘密の受け渡し(dead drop)”って呼んでるの。しかも「入る本が限られるからこそ、その電球は作った人そのものを映す」って、制限を前向きにとらえてた。
ひかり:なるほど…!1台に5冊しか入らないってことは、町じゅうに“それぞれ違う5冊の電球”が散らばるってことか。誰の電球はどんな5冊か、探して回るの、ちょっとワクワクするかも!
ひなた:ふぁ〜…本を、電球の中にかくさなきゃいけない町が、あるのです……。わたし、おやつは隠すけど、本は隠さなくていい世界がいいのです。……でも、もし隠すなら——いちばん好きな5冊を選ぶの、けっこう、本気で悩むのです。
まとめ:本を守るのに、金庫も要塞もいらなかった。ありふれた電球ひとつ——容量が小さいぶん、誰がどんな5冊を選んだかが、そのまま“その人”になる。隠さなきゃ守れない本がある、という事実のほうが、ほんとうはいちばん重い。