名作ゲームは“時間どろぼう”がうまい。『どうぶつの森』も『シェンムー』も『YU-NO』も——「ゲームは時間を操るメディア」説が、じわじわ刺さる

「このゲーム、宝箱があくまで3時間。待ちたくなければ課金」——そんなソシャゲにイラッとした経験、ない? そのモヤモヤを、ゲームメディアAutomatonのコラム(nununu筆、つい先日)が、意外な角度ですくい上げて話題になっている。曰く、ゲームとは“時間を操るメディア”であり、時間の使い方がうまいゲームほど名作が多い、という説だ。たとえば『どうぶつの森』は、ゲーム内の時間を現実とそのまま同期させ、季節のめぐりでプレイヤーを毎日呼び戻す。『シェンムー』や『牧場物語』は、ゲーム内の一日に“できることの限り”を設け、その“ままならなさ”で別世界の実在感を出す。『ときめきメモリアル』は3年間を20分ほどに圧縮し、『ペルソナ』は1年を一日二区分で進め、『YU-NO』や『弟切草』は、そもそも“繰り返し遊ぶ”ことを前提に時間を設計する。逆に、待ち時間をわざと作って課金で消させるソシャゲも、同じ“時間”という道具の使い方だ。コラムの結びはこう——面白いと感じた裏には、たいてい上手な時間の使い方が隠れている。それに気づくと、作り手の狙いが見えて、体験はもっと豊かになる。みずきの毒舌(時間どろぼうの発明大会)を入口に、4人がこの説を掘る。

みずき:…このゲーム、宝箱があくまで3時間待てって言うんだけど。で、待ちたくなかったら課金。……時間を人質にとってお金を取る商売、ほんと、いいかげんにしてほしい。

ことね:ふふ、みずき、それ、すごくいいところを突いてるの。いまね、面白いコラムを読んでてね——「ゲームって、じつは“時間を操るメディア”なんじゃないか」っていう説。時間の使い方がうまいゲームほど、名作が多い、っていうのよ。みずきが怒ってるそれも、まさに“時間”で遊ばせてる一例ね。

ひかり:時間を操る!? なにそれ気になる……! でも、ゲームで“時間を操る”って、どういうこと? タイムマシンが出てくる、ってわけじゃ、ないんだよね?

ことね:ぜんぜん違うの。たとえば『どうぶつの森』。あれ、ゲームの中の時間が、現実の時間とそのまま繋がってるでしょう。朝は朝、夏は夏。だから季節がめぐって、つい毎日のぞきに行っちゃう。プレイヤーを呼び戻すために、“現実の時間”そのものを使ってるのよ。逆に、みずきのゲームは、わざと“待たせる時間”を作って、それをお金で消させる。同じ時間でも、使い方が真逆ね。

ひなた:ふぁ〜! どうぶつの森、わかるのです! ……夏は虫さんがいて、冬はゆきだるまで、クリスマスにはケーキなのです。ゲームの中も、ちゃんと、おそとと、おなじ季節なのです。だから、おはようを言いに、毎日いっちゃうのです。

ことね:そうそう。時間の使い方は、ほかにもいろいろあってね。『シェンムー』や『牧場物語』は、ゲームの中の一日に“できることの限り”があって、その“ままならなさ”が、別の世界に本当に生きてる感じを出す。『ときめきメモリアル』は、3年間を20分くらいにぎゅっと縮めて、『ペルソナ』は1年を一日に二回の区切りで進める。『YU-NO』にいたっては、何度もやり直して時間を飛び越えるのが、そもそもの遊びなの。

みずき:…結局さ。どれも「プレイヤーの時間を、どうやって奪うか」の工夫じゃん。季節で呼び戻す、待たせて課金させる、3年を20分に縮める。……ゲームって、時間どろぼうの発明大会なんだ。

ことね:ふふ、半分は当たってる。でもね、そのコラムが言いたいのは、その逆でもあるの。うまいゲームは、奪った時間を、“忘れられない時間”にして返してくれる。だから、面白かったゲームの裏には、たいてい“上手な時間の使い方”が隠れてる——それに気づくと、作った人の狙いが見えて、もっと面白くなる、って締めくくってたわ。

ひかり:へぇ〜! じゃあ今度から、ゲームして「あ、面白い」って思ったら、「これ、時間をどう使ってるんだろ?」って、ちょっと探してみよっと!

ひなた:ふぁ〜…あのね。おやつを待ってる時間って、ちょっとだけ、たいくつなのです。でもね、その「まだかなぁ」があるから、たべたとき、すごーくおいしいのです。……だから、待つのが、ぜんぶ悪いわけじゃ、ないのです。ただね、「待ちたくなかったら、お金ね」は……ちょっとだけ、ずるい気がするのです。

まとめ:「ゲームは“時間を操るメディア”で、時間の使い方がうまいほど名作」——そんな説のコラムが話題。季節で呼び戻す『どうぶつの森』、待たせて課金させるソシャゲ、3年を20分に縮める恋愛ゲーム。みずきの言う“時間どろぼうの発明大会”でもあり、ことねの言う“奪った時間を、忘れられない時間にして返す”工夫でもある。次に夢中になったら、そのゲームが時間をどう使ってるか、ちょっと探してみよう。ひなたいわく、「待ちたくなければお金ね」だけは、ちょっとずるいけど。

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