AIの“月20ドル使い放題”、実はとんでもない大赤字の「大安売り」だった——「最初の一杯はタダ」で客を釣り、ハマった頃に値上げ? “AIは人間より高くつく”という皮肉な現実
「AIのサービスって、月20ドルくらいで“使い放題”でしょ? あんなに便利なのに、どうやって儲けてるの?」——その答えは、ちょっと衝撃的だ。「儲かっていない。それどころか、世界じゅうのAI企業が、実際にかかる費用よりずっと安い値段で売る“大赤字の大安売り”をしている」。そう警鐘を鳴らす文章『AI’s Affordability Crisis(AIの“手ごろ価格”の危機)』が、Hacker Newsで話題(コメント350超)になっている。書いたのはデータ保存を専門にしてきたDavid Rosenthal(デイビッド・ローゼンタール)。主張はこうだ——いまのAIは、ユーザーを安値で“ハマらせて”、離れられなくなってから値上げする「最初の一杯はタダ」(=麻薬の売人)のやり方になっている。記事が引く試算では、月200ドルの上位プランでも、ヘビーに使えば裏で数千ドル(8千〜1万ドル)分の“計算コスト”が燃えていることがあり、会社が何十倍も肩代わりしている計算になる。数字も強烈で、OpenAIは2025年、売上130億ドルに対して赤字200億ドル超、売上の4割超を宣伝・営業につぎ込んでいるとされる(GPUは設備投資の6割を占めるのに、猛スピードで古びていく)。あるサービスが“使った分だけ払う”方式に変えたら、客のひとりが「初日に支出が7倍に跳ね上がって、“うわ、モンスターを作っちまった”と思った」と悲鳴を上げ、Nvidiaの幹部までが「うちのチームでは、計算にかかるお金が人件費をはるかに上回る」と認めた——つまりAIにやらせるほうが人を雇うより高くつく場面が出てきて、皮肉まじりに「企業は“雇用”を再発見した」とまで言われる。これは、私たちが前に扱った「たった30億の小さなAI(VibeThinker)が、巨大AIに肩を並べた」話の“裏側”でもある。デカいAIは、とにかくお金がかかりすぎるのだ。ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が掘る。
ひかり:あのね、わたし今日、ちょっとこわい言葉を見つけちゃったの。「AIの“おてごろ価格”の危機」……ねえ、AIって、むしろどんどん安くなってる感じじゃない? 月20ドルとかで使い放題でしょ? なのに、なんで“危機”なの? 意味わかんなくて、めっちゃ気になるっ!
ことね:いい着眼点ね、ひかり。書いたのはDavid Rosenthalさんっていう、データの保存を専門にしてきた人。主張をひとことで言うとね——“いまのAIサービスは、実際にかかってるお金よりずーっと安い値段で売ってる”の。つまり、売れば売るほど大赤字。その大安売りで、まずユーザーを“ハマらせて”、離れられなくなってから値上げする……そういう構図なんじゃないか、って。
ひかり:えええっ!? 安いの、わざと!? じゃあ……今わたしが払ってる分って、ぜんぜん足りてないってこと!?
ことね:そうなの。記事が引く試算だと、月200ドルの上位プランでも、ヘビーに使うと裏では数千ドル——8千ドルとか1万ドルとか——ぶんの“計算コスト”が燃えてることがある、って。差し引き、会社が何十倍も肩代わりしてる計算ね。本人はこれを「最初の一杯はタダ」、つまり……麻薬の売人と同じやり口だ、って皮肉ってるの。
みずき:…「タダより高いものはない」の、いちばんでかいやつだ。で、その赤字、最後は誰が払うわけ。…どうせ、ハマったあとのわたしたちでしょ。誰得かって、いまんとこ、誰ひとり得してない。
ことね:数字も強烈なのよ。あるAIの会社は2025年、売上が130億ドルもあったのに、赤字は200億ドル超。売上より、損のほうが大きいの。しかも売上の4割以上を宣伝につぎ込んでて、計算チップのGPUは設備投資の6割を占めるのに猛スピードで古びていくから、減価償却がもう毎年とんでもないことに——
みずき:…ことね先輩。早口。とまって。
ことね:……ごめん、つい。要するに、出ていくお金が、入ってくるお金を、ぜんぜん上回ってる、ってこと。極めつきはね——計算チップを作ってるNvidiaの人が「うちのチームじゃ、計算にかかるお金が、人を雇うお金をはるかに上回る」って認めたの。AIにやらせると、人にお願いするより高くつく。だから皮肉で「企業は“雇用”ってものを再発見した」なんて言われてる。
みずき:…これ、この前の“ちっちゃいAI”の話と、地続きだ。30億しかないのに賢いVibeThinker——あれが急に注目されたの、結局これだろ。“デカいAIは金がかかりすぎる”。だったら、小さくて安いので足りるとこは、そっちでいい、ってなる。大安売りはいつか終わる。終わったとき、身軽なほうが生き残る。
ひなた:ふぁ〜……なんだか、ものすごく安い“食べ放題のお店”みたいなのです。……あのね。原価より安い食べ放題って、最初はとってもうれしいのです。でも、お客さんがいっぱい食べると、お店はどんどん赤字で……。だから、いつか値上げするか、こっそりお皿が小さくなるか、おみせが、なくなっちゃうのです。……ただより、こわいものは、ないのです。
みずき:…中3が、業界のお偉いさんの決算より正確にまとめた。…まあ、いまの食べ放題、食えるうちに食っとけ。値上げの札は、もう厨房に貼ってある。
まとめ:ネットで話題の文章『AI’s Affordability Crisis』(David Rosenthal)は、いまのAIサービスが“実費よりずっと安い大赤字の大安売り”で、ユーザーを安値でハマらせてから値上げする「最初の一杯はタダ」(麻薬の売人)モデルだ、と警鐘を鳴らす。記事が引く試算では月200ドルのプランでも裏で数千ドル分のコストが燃え、会社が何十倍も肩代わり。OpenAIは2025年に売上130億ドルで赤字200億ドル超とされ、Nvidia幹部も「計算コストが人件費を上回る」と認めるなど、“AIは人間より高くつく”場面すら出てきた(皮肉に「企業は雇用を再発見した」とも)。これは前に扱った「小さくて賢いAI(VibeThinker)」が注目される“裏側”——デカいAIは金がかかりすぎるから、身軽な小型に目が向く。ひなた曰く、原価割れの食べ放題は最初うれしいけど、いつか値上げか、お皿が小さくなるか、お店がなくなる——ただより、こわいものはないのです。みずき曰く、いまの食べ放題、食えるうちに食っとけ、値上げの札はもう厨房に貼ってある。