窓は手回し・画面なし・色は灰色一択、ベゾス出資の“引き算”EVトラックが米最安で登場

新興メーカーSlateの電動ピックアップが、24,950ドル(約370万円)の“アメリカ最安トラック”として話題。出資はアマゾンのベゾス。窓は手回し・タッチ画面なし・色は灰色一択と“引き算だらけ”だが、これは「いらない装備を外し、足りない分は自分で足す」設計思想だ。

ことね:ねえ、ちょっと想像してみて。2026年の、新車だよ。なのに——窓は、手でぐるぐる回して開ける。まんなかにあるはずの、大きなタッチ画面が、ない。車の色は、灰色の一択。……これ、ただの“手抜きの安物”だと思う? それとも、“ねらってやってる”と思う?

ひかり:ええーっ、2026年に手回しの窓!? タッチ画面なし!? 色も選べないの!? そんなの、ぜったい手抜きの安物に決まってるよっ! ……で、ことね先輩、それ、いくらなの?

ことね:それがね——24,950ドル。日本円で、ざっと370万円くらい。これ、いま“アメリカでいちばん安いトラック”なの。作ってるのはSlate(スレート)っていう新しい会社で、出資してるのが、なんと、あのアマゾンを作ったジェフ・ベゾス。最初のお届けは、2026年の終わりごろの予定なの。

ひかり:370万円の電気トラック……うーん、でも、安いのには裏があるって言うじゃん? すぐ壊れたり、ぜんぜん走らなかったり、するんじゃないの?

みずき:…逆。安物だから装備が無いんじゃない。“いらない装備”を、わざと、ぜんぶ外したの。塗装しない、画面つけない、窓は手回し。…ふつうの車は、その「ついでに豪華」で、値段がどんどん膨らむ。それを骨だけまで削ぎ落として、足りないぶんは「自分で好きに足してね」って方式。

ことね:そこが面白いの。アクセサリーが200種類以上あって、その8割が500ドル未満。パネルは自分で付け替えられて、修理マニュアルは無料、3,000以上の提携工場で直せて、保証は10年・11万マイル。極めつけが——屋根まわりのキットを足すだけで、2人乗りのトラックを“5人乗りのSUV”に組み替えられるの。プラモデルみたいにね。中身も、ちゃんとしてて、65kWhの電池に181馬力で、ひと充電でだいたい205マイル——330キロ近く走る。充電は、おうちのふつうのコンセントでもいけるのよ。

ひかり:車を、プラモみたいに組み替える!? しかも、おうちのコンセントで充電できるの!? なんか……すっごく自由っ! ……でもさ、みずき。そんなにいい考えなら、なんで今まで、どこも作らなかったの?

みずき:…“儲からない”から。毎年の新色、でっかい画面、あとから足すアプリ——車屋がほんとに儲けてるのは、その“盛り”の部分なんだよ。それを全部すてるってことは、自分の稼ぎ頭を、自分で捨てるってこと。…ふつうの会社には、こわくてできない。ベゾスの財布が後ろにいるから、張れる賭け。…で、誰得かっていえば——“盛り”にお金を払いたくなかった人が、得する。

ひなた:ふぁ〜……あのね。具がいっぱい乗った、豪華な海鮮丼も、すてきなのです。……でもね。ときどき、塩むすびが、いちばん、おいしいのです。ごはんと、お塩だけ。あとは、自分で、好きな具を、ちょこんと、のせる。……このトラック、きっと、塩むすび、なのです。

みずき:…ひなた、うまいこと言うね。盛りに盛った車だらけの時代に、あえて塩むすび一個で勝負。…売れるかは、まだ分からない。でも、「窓くらい、手で回したっていい」って思える人には、これ、けっこう刺さるかもね。

まとめ:みずき曰く、新色や大画面という“盛り”こそ車屋の稼ぎ頭で、それを捨てる賭けはベゾスの財布あってこそ。ひなた曰く、豪華な海鮮丼もいいけど、ときどき塩むすびが一番おいしい——このトラックはきっと塩むすび。

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