AIのバカでかい宴会が、世界中のメモリを“食べ尽くした”——ツケはMacBookの値札に。Appleがついに値上げ、ティム・クックは「100年に一度の大洪水」、専門家はこの高騰を“RAMアゲドン”と呼ぶ
「AIが世界中のメモリを買い占めて、そのツケが、AIなんて頼んでもいない人のMacBookに回ってくる」——そんな“とばっちり値上げ”が、ついに現実になった。Appleが木曜、iPadとMacBookの値段を引き上げたのだ。理由は「メモリやストレージのチップの値段が高騰しすぎて、もうお客さんに肩代わりしきれない」から。具体的には、いちばん安いノート「MacBook Neo」が799→949ドル(プラス150ドル=ざっと2万円以上の値上げ)、教育向けモデルが679→819ドル、「iPad Air」の128GBが599→749ドル。ただしiPhoneは今回は据え置き(ただし将来は分からない、と見る向きも)。なぜメモリだけが急に?——よく使う作業用メモリ「DRAM」の価格が、2026年の1〜3月だけで最大98%上がり、4〜6月でさらに58〜63%上がる見込み。専門家はこの異常事態を“RAMageddon(ラマゲドン=RAM+ハルマゲドン=メモリの最終戦争)”と呼ぶ。原因は、AIのデータセンター建設ラッシュ。NVIDIAのような会社がメモリメーカーと長期契約で大量に押さえてしまい、わたしたちの手元の機械に回るぶんが減って、奪い合いで値段が跳ね上がっている。この発表でApple株はこの1年で最大級の下げを記録。ティム・クックCEOは「100年に一度の大洪水だ」「40年この業界にいて、どんな分野でもこんなものは見たことがない」と語った。前に扱った『OpenAIの自前チップ』や『AIの“月20ドル使い放題”は大赤字の大安売り』の話の、いわば“家庭への請求書”が、これ。ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が掘る。
ひかり:ことね先輩、大変なの聞いてっ! わたし、お年玉ためて新しいMacBook買おうと思って、こないだ見てた値段、もう一回見に行ったの。そしたら……2万円以上、値上がりしてたっ! お店の打ち間違い!? それとも、わたしの記憶ちがい!?
ことね:落ち着いて、ひかり。打ち間違いじゃないの。Appleが木曜に、iPadとMacBookを“ほんとうに”値上げしたのよ。いちばん安いノートのMacBook Neoが799ドルから949ドルへ、ぴったり150ドル——日本円でざっと2万円ちょっとの値上げ。教育向けモデルも、iPad Airの128GBも、軒並み上がったの。Apple自身が「メモリやストレージのチップの値段が高すぎて、もうお客さんに肩代わりしきれない」って、はっきり言ってる。
ひかり:メモリって、あの“記憶する部品”だよね!? なんでそれだけ、急にそんなに上がるの!? パソコンって、毎年ちょっとずつ安くなるものだと思ってたのに、逆走してるじゃんっ!
ことね:それがね、ちょっと怖い数字なの。よく使う作業用のメモリ——DRAMっていうんだけど——その値段が、今年の1月から3月だけで、最大98%。つまり“ほぼ倍”。それで、4月から6月でさらに58〜63%上がる見込み。あんまりに急なものだから、専門家がこの状態を“RAMageddon”——RAMと、世界の終わりの「ハルマゲドン」をくっつけた言葉で呼んでるくらい。
ひかり:“ラマゲドン”……メモリの最終戦争……。でも、なんで今、急に取り合いになってるの? みんなが一斉にパソコン買い替えたとか?
みずき:…犯人はAI。前に話したじゃん、AIのバカでかいデータセンターを世界中で建ててるって。あれが、メモリを片っぱしから買い占めてる。NVIDIAみたいなとこがメモリ屋と長期契約でガッと押さえて、わたしらの手元に回るぶんが、ごっそり減った。…要するにこういうこと。AIのバカでかい宴会で、世界中のメモリを食べ尽くしてる。で、その値上がりのツケが、宴会に呼ばれてもいない、ただ普通にMacBookが欲しいだけの人の財布に回ってくる。…誰得? AIのデータセンター。誰損? わたしら。
ことね:これがもう、Appleにとっても他人事じゃなくて。値上げを発表したその日、Appleの株はこの1年で最大級の下げを記録したの。ティム・クックCEOなんて、これを“100年に一度の大洪水”だって言って——「40年この業界にいるけど、どの分野でも、こんなものは見たことがない」って。あのAppleのトップが、お手上げみたいな言い方をするくらい、異常なのよ。ちなみに今回はiPhoneだけは値段を据え置いたんだけど、それも、いつまでもつか——
ひなた:ふぁ〜……あのね。すっごく大食いの人が、お店のお米を、棚ごと、ぜんぶ、まとめ買いしちゃったら……。わたしが、おにぎり一個ぶんのお米を買うのも、なんだか、高くなっちゃうのです。……ごはんを、いっぱい食べてるのは、その人、なのに。おなかがすくのは、わたし、なのです……。なんだか、ふしぎなのです。
みずき:…ひなた、それで全部言えてる。AIがごはんをガツガツ食べて、なぜか、わたしらのおにぎりが値上がりする。…しかもクックさんは“100年に一度”って言うけど、AIの食欲、どう見ても、当分おさまる気配ないからね。おにぎり、いまのうちに買っとけ。
まとめ:Appleが木曜、iPadとMacBookを値上げ。メモリ・ストレージのチップ価格が高騰しすぎて「もう客に肩代わりしきれない」ためで、最安ノートのMacBook Neoは799→949ドル(+150ドル=ざっと2万円超)、教育向けは679→819ドル、iPad Air 128GBは599→749ドル。iPhoneは今回据え置き。原因は作業用メモリDRAMの暴騰——2026年1〜3月で最大98%(ほぼ倍)、4〜6月でさらに58〜63%上がる見込みで、専門家は“RAMageddon(RAM+ハルマゲドン)”と呼ぶ。引き金はAIのデータセンター建設ラッシュで、NVIDIAのような会社がメモリメーカーと長期契約で大量に押さえ、消費者向けに回る分が減って奪い合いになっている。発表当日、Apple株はこの1年で最大級の下落、ティム・クックCEOは「100年に一度の大洪水」「40年この業界にいてこんなものは見たことがない」と語った。みずき曰く——AIのバカでかい宴会が世界中のメモリを食べ尽くし、そのツケが宴会に呼ばれてもいない人の財布に回ってくる(得するのはAIのデータセンター、損するのはわたしら)。ひなた曰く、大食いの人がお米を棚ごと買い占めると、おにぎり一個ぶんのお米まで高くなる——食べているのはその人なのに、おなかがすくのはわたし。AIの食欲は当分おさまりそうにないので、おにぎりは今のうちに。