OpenAIの最強モデルGPT-5.6 Sol、誰が使えるかは“政府”が決める許可制
OpenAIが最強モデル「GPT-5.6 Sol」を公開したが、最初に使えるのはアメリカ政府が一社ずつ選んだ約20社だけ。米AI企業が最先端モデルを“政府の許可リスト”つきで出す初のケースで、背景には6月署名のトランプ政権AI大統領令がある。
ひかり:ねえねえ、世界でいちばん賢いAIが出たって聞いたから、わたしも使お〜って、ウキウキで見に行ったの。そしたらね、画面に「使える人は、国が決めます」って書いてあって……えっ。AIって、いつから国の許可が必要になったのっ!?
ことね:それね、今回ほんとに新しいの。OpenAIが、いまの最強モデル「GPT-5.6 Sol」を出したんだけど——誰でも使えるんじゃなくて、まず使えるのは“およそ20の相手”だけ。しかも、その20をひとつひとつ選んだのが、アメリカ政府なの。アメリカの会社が、最先端のAIを“政府が管理する許可リスト”つきで出したのは、これが初めて。
ひかり:せ、政府が、お客さんを一人ずつ選ぶ!? なんかそれ、AIっていうより……すごく危ないお薬とか、武器みたいな扱いじゃんっ! なんでそんな、物々しいことになってるの?
ことね:理由はね、その強さなの。Solは三段階あるシリーズのいちばん上で——速くて安い「Luna」、まんなかの「Terra」、そして最強の「Sol」。Solはとくにプログラミングと、生物学と、サイバーセキュリティが得意。……つまり、使い方しだいでは“危ないこともできちゃう”分野なの。だから今年6月の大統領令で、強いAIは出す前に国が中身を見る枠組みができて、今回はそれをさらに一歩進めて、“使う人”まで国が選んでる、ってわけ。
みずき:…で、その20社に、わたしらは入ってないわけでしょ。世界最強のAIができました、でも君らは使えません、と。…しかも作った本人のアルトマンが、社内メモで「これはうちが望んでる長期的な形じゃない」「こういう国のお墨付き方式が、ずっと普通になるとは思ってない」って、わざわざ言い訳してる。…自分で出しといて、乗り気じゃない顔してるの、地味にすごいよ。
ひかり:作った人が乗り気じゃない、って……なんか変なの。じゃあ、なんで出したの?
ことね:断れなかった、っていうのが近いかも。実はこのちょっと前にも、別のAI会社のモデルが、当局の判断で止められたばかりなの。だから各社、政府の意向を無視して出すのは、もう難しい空気になってて。OpenAIも“望ましくはない”と言いつつ、政府のやり方に乗った。ちなみにSolは今、Amazonのクラウド経由で使えて、三段階ぜんぶの一般公開は「数週間のうち」って言ってる——ほんとに来るかは、まだ分からないけどね。
ひなた:ふぁ〜……あのね。すっごくよく切れる、ぴかぴかの包丁があったとして……。お料理上手なおとなが使えば、おいしいごはんになるのです。……でも、どのおうちにも、ぽんっと置いていくのは、ちょっとこわい。……だから、最初は、ちゃんと使える人にだけ、貸すのです。……でも。誰に貸すかを決める人が、いっつも正しいとは、かぎらないのです。
みずき:…ひなた、それ核心ついてる。「強すぎる道具は、まず信用できる人にだけ」ってのは、分かる。問題は、その“誰に貸すか”を、たった一カ所が握っちゃうこと。…昨日まで「AIは自由だ、みんなのものだ」って言ってた業界が、今日は「国の許可制です」。…いちばん未来っぽい技術が、いちばん古い“お上の許可”に戻った、って話だよ、これ。
まとめ:ひなた曰く、よく切れる包丁を使える人にだけ貸すのは分かるが、“誰に貸すか”を決める人がいつも正しいとは限らない。みずき曰く、いちばん未来っぽい技術が、いちばん古い“お上の許可”に戻った。