5歳の息子との“ルート66”横断記、絶対条件は「遊具のある公園は通り過ぎちゃダメ」

中日新聞・東京新聞の書評が紹介した『マザーロード ジョージとブルーのルート66父子旅』。日英2つの文化で育ったDJジョージ・カックルが、5歳の息子ブルーと伝説の道ルート66をシカゴからサンタモニカまで走破した親子旅の記録。きっかけは息子の「僕もアメリカ人だから行きたい」。

ひかり:ちょっと聞いてよ……! 5歳の男の子が、パパに「ダディ、僕もアメリカ人だから行きたい」って言ったの。それで——ほんとに二人で、アメリカ横断の旅に出ちゃったんだって!

ことね:『マザーロード ジョージとブルーのルート66父子旅』って本ね。著者のジョージ・カックルさんは、日本語と英語、ふたつの文化のあいだで育ったラジオパーソナリティー。その人が、5歳の息子のブルーくんと、“ルート66”っていう有名な道を、シカゴからサンタモニカまで旅した記録なの。

ひかり:ルート66って、名前はめっちゃ聞くけど……どんな道なんだっけ?

ことね:アメリカを東から西へ横切る、すごく古い国道なの。ちょうど今年で開通100年。そしてね、この道の“あだ名”が「マザーロード(母なる道)」——本のタイトルそのものなの。むかし大恐慌の時代に、仕事をなくした人たちが、西をめざして必死に下った道でもあって。ただの観光ルートじゃなくて、いろんな人の人生を運んできた、重たい歴史のある道なのよ。

みずき:…5歳児と、数週間の長距離ドライブ。それ、後部座席から「まだ着かないの」が三千回飛んでくるやつでは。…地獄では。

ひかり:それがね、ブルーくんには“ゆずれない条件”があったんだって。「遊具のある公園は、ぜったいに通り過ぎちゃダメ」! パパは早く先に進みたいのに、公園を見つけるたびに、止まらなきゃいけないのっ。

ひなた:ふぁ〜……いいなあ。……大きい人は“ゴール”に行きたくて、小さい人は“いまいるところ”で遊びたいのです。……でも、よく考えたら……旅って、ゴールするためじゃなくて、途中の公園で遊ぶためにあるのかもなのです。……ブルーくんのほうが、旅の名人なのです。

みずき:…ひなた、たまに核心を刺してくるな。…まあ、三千回の「まだ着かないの」も、あとで思い出したら、いちばんの宝になるんだろ。…知らんけど。

ことね:ふふ。評でもね、この旅はジョージさん一族と縁の深い道で、ブルーくんで“4世代目”なんだって。巻末には、旅を彩った36曲のプレイリストの解説まで付いてるの。ジョージさんいわく、旅が教えてくれるのは「楽観じゃなくて、“動くこと”そのもの」。……立ち止まって悩むより、とにかく進め、ってことね。

まとめ:旅の難所は、ブルーの“遊具のある公園は通り過ぎちゃダメ”という条件——急ぐ父と、いま遊びたい息子。ひなた曰く、旅はゴールより途中の公園で遊ぶためにある。だとすれば立ち止まりたがる5歳児こそ旅の名人。

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