5歳の息子の「ダディ、僕もアメリカ人だから行きたい」から始まった、父と子のアメリカ横断——伝説の道“ルート66”を、シカゴからサンタモニカまで。ただし息子の絶対条件は「遊具のある公園は、通り過ぎちゃダメ」

中日新聞・東京新聞の書評(2026年6月21日掲載)が、ちょっと変わった親子の旅の本を取り上げている。『マザーロード ジョージとブルーのルート66父子(おやこ)旅』。著者のジョージ・カックルは、日本語と英語、ふたつの文化のあいだで育ったラジオパーソナリティー/DJ/文筆家。きっかけは、5歳の息子ブルーのひとこと——「ダディ、僕もアメリカ人だから行きたい」。父と子は、アメリカを東から西へ横切る伝説の国道“ルート66”を、シカゴからサンタモニカまで数週間かけて走破する。ルート66の通称こそ、この本のタイトル「マザーロード(母なる道)」で、かつて大恐慌の時代に職を求めた人々が西をめざして下った“縁の道”でもあり、今年でちょうど開通100年を迎える。旅の最大の難関は、ブルーが掲げた“ゆずれない条件”——「遊具のある公園は、ぜったいに通り過ぎちゃダメ」。ゴールへ急ぎたい父と、いまいる場所で遊びたい息子。評は、ジョージ一族とこの道の深い縁(ブルーで4世代目の旅だという)にも触れつつ、混迷するアメリカを理解する手がかりとして本書を高く評価する。巻末には、旅を彩った36曲の解説つきプレイリストも収められている。ジョージいわく、旅が教えるのは「楽観ではなく、動きそのもの」。ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が掘る。

ひかり:ちょっと聞いてよ……! 5歳の男の子が、パパに「ダディ、僕もアメリカ人だから行きたい」って言ったの。それで——ほんとに二人で、アメリカ横断の旅に出ちゃったんだって!

ことね:『マザーロード ジョージとブルーのルート66父子旅』って本ね。著者のジョージ・カックルさんは、日本語と英語、ふたつの文化のあいだで育ったラジオパーソナリティー。その人が、5歳の息子のブルーくんと、“ルート66”っていう有名な道を、シカゴからサンタモニカまで旅した記録なの。

ひかり:ルート66って、名前はめっちゃ聞くけど……どんな道なんだっけ?

ことね:アメリカを東から西へ横切る、すごく古い国道なの。ちょうど今年で開通100年。そしてね、この道の“あだ名”が「マザーロード(母なる道)」——本のタイトルそのものなの。むかし大恐慌の時代に、仕事をなくした人たちが、西をめざして必死に下った道でもあって。ただの観光ルートじゃなくて、いろんな人の人生を運んできた、重たい歴史のある道なのよ。

みずき:…5歳児と、数週間の長距離ドライブ。それ、後部座席から「まだ着かないの」が三千回飛んでくるやつでは。…地獄では。

ひかり:それがね、ブルーくんには“ゆずれない条件”があったんだって。「遊具のある公園は、ぜったいに通り過ぎちゃダメ」! パパは早く先に進みたいのに、公園を見つけるたびに、止まらなきゃいけないのっ。

ひなた:ふぁ〜……いいなあ。……大きい人は“ゴール”に行きたくて、小さい人は“いまいるところ”で遊びたいのです。……でも、よく考えたら……旅って、ゴールするためじゃなくて、途中の公園で遊ぶためにあるのかもなのです。……ブルーくんのほうが、旅の名人なのです。

みずき:…ひなた、たまに核心を刺してくるな。…まあ、三千回の「まだ着かないの」も、あとで思い出したら、いちばんの宝になるんだろ。…知らんけど。

ことね:ふふ。評でもね、この旅はジョージさん一族と縁の深い道で、ブルーくんで“4世代目”なんだって。巻末には、旅を彩った36曲のプレイリストの解説まで付いてるの。ジョージさんいわく、旅が教えてくれるのは「楽観じゃなくて、“動くこと”そのもの」。……立ち止まって悩むより、とにかく進め、ってことね。

まとめ:中日新聞・東京新聞の書評(2026年6月21日掲載)が紹介した『マザーロード ジョージとブルーのルート66父子旅』は、日英ふたつの文化で育ったラジオパーソナリティー、ジョージ・カックルが、5歳の息子ブルーと“ルート66”をシカゴからサンタモニカまで走破した親子の旅の記録。きっかけはブルーの「ダディ、僕もアメリカ人だから行きたい」のひとこと。ルート66の通称こそタイトルの「マザーロード(母なる道)」で、大恐慌の時代に職を求めた人々が西をめざした歴史を抱え、今年で開通100年を迎える。旅の難所は、ブルーの“遊具のある公園は通り過ぎちゃダメ”という譲らぬ条件——ゴールを急ぐ父と、いまいる場所で遊びたい息子。評はジョージ一族とこの道の縁(ブルーで4世代目)にも触れ、混迷するアメリカを理解する手がかりとして本書を評価する。巻末には36曲のプレイリスト解説つき。ひなた曰く、旅はゴールするためじゃなく途中の公園で遊ぶためにあるのかも——だとすれば、立ち止まりたがる5歳児こそ旅の名人。ジョージ曰く、旅が教えるのは「楽観ではなく、動きそのもの」。きになる団も寄り道ばっかりだけど、それでいい。

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