ネットのおもしろ記事サイト「オモコロ」が、自分で本を作る会社“オモコロ出版”をはじめる——その記念すべき第一弾が、よりによって「本が読めない人が初めて本を読む」シリーズの新作。出版社デビュー作の字面が、ちょっと渋滞している
ウェブのおもしろコンテンツで知られる「オモコロ」が、自社の出版レーベル“オモコロ出版”の立ち上げを発表した(公式サイトでお知らせ)。これまでは他の出版社からのオファーを受けて記事を書籍化してきたが、今後は自分たちのコンテンツを自分たちで本にできるようにする、という仕組み。理由は「インターネットのコンテンツは、タイムラインにどんどん押し流されてしまう」から。本棚に残る形で多くの人に届けたい、そしてWEBライターやマンガ家の活躍の場を広げたい、という想いがあるという。記念すべき第一弾は「みくのしんの読書シリーズ」の新作で、発売は2026年9月上旬の予定、書店向けの注文受付は7月上旬から始まる。このシリーズは、ふだんほとんど本を読まないみくのしんが、相方のかまどに導かれながら名作を“初めて”読む人気企画で、『走れメロス』を初めて読む記事が大きくバズり、シリーズ累計580万PV、既刊書籍は発行部数13万部を突破している。さらに岡田悠の「本屋ダンジョン」の書籍化も進行中で、単発ではなく継続的な刊行を予定。つまり“本が読めない人の連載”を看板に、ネット企業がいちばん消えにくい場所=本棚へ打って出る、という話。ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が掘る。
ひかり:オモコロが、ついに“出版社”はじめるってよ! あの、ネットのおもしろ記事がいっぱいのオモコロが、自分で本を作る「オモコロ出版」っていうのを立ち上げたんだってっ!
ことね:正確には、自分たちのコンテンツを自分たちで本にできる“出版レーベル”を立ち上げた、ってことね。これまでは、よその出版社から「本にしませんか」って声がかかって書籍化してたの。でも、これからは自前で出せるようにする。理由がいいのよ——「ネットの記事は、タイムラインにどんどん押し流されちゃう」から。本棚に“残る”形で、もっと多くの人に届けたいんだって。
みずき:…ネットの会社が、わざわざ紙に逆戻り。…で、それ誰得なの。
ことね:むしろ逆なのよ。流れて消えるのがネット、積んで残るのが本。書き手さん——ライターさんやマンガ家さんの“活躍の場”を広げる狙いもあるの。……で、記念すべき第一弾が、これまたいいの。「みくのしんの読書シリーズ」の新作なんだって。
ひかり:「みくのしんの読書シリーズ」……って、なに?
ことね:ふだん本をほとんど読まないみくのしんさんが、相方のかまどさんに付き添ってもらいながら、名作を“初めて”読む、っていう人気企画なの。『走れメロス』を初めて読む記事がドカンとバズって……シリーズ累計580万PV、これまで出た本も、発行部数13万部を超えてるのよ。
みずき:…待て。“本が読めない人”の連載が、その会社の出版デビュー作。……出版社の一発目のラインナップが「本、読めません」って、字面が渋滞してるんだけど。
ひなた:ふぁ〜……でも、いいのです。“本が読めなかった人”が読んだ本なら……わたしみたいに本が苦手な子でも、こわくないのです。となりで、いっしょにつまずいてくれてる気がするのです……。
ことね:……ひなた、それまさに人気の秘密なの。「読める人の解説」じゃなくて「つまずく人の実況中継」だから、刺さるのよ。発売は今年の9月上旬、書店さんの注文受付は7月上旬から。ほかにも岡田悠さんの『本屋ダンジョン』の書籍化が進行中で、一発で終わりじゃなく、これからずっと出していくつもりなんだって。
みずき:…ネットの会社が、いちばん“消えない場所”を選んだ、ってことか。…字面は渋滞してるけど、まあ、悪くない。
まとめ:ウェブのおもしろメディア「オモコロ」が、自社の出版レーベル“オモコロ出版”を立ち上げた。これまでは他社からのオファーで書籍化してきたが、今後は自分たちのコンテンツを自前で本にできるようにする。狙いは、タイムラインに押し流されて消えるネット記事を“本棚に残る”形で届けること、そして書き手の活躍の場を広げること。第一弾は、ふだん本を読まないみくのしんが相方かまどと名作を初めて読む人気企画「みくのしんの読書シリーズ」の新作で、発売は2026年9月上旬、書店の注文受付は7月上旬から。シリーズは『走れメロス』回がバズって累計580万PV、既刊は発行部数13万部超。岡田悠『本屋ダンジョン』の書籍化も進行中で、継続刊行を予定する。みずきいわく字面は渋滞——“本が読めません”が出版社の一発目——だけど、ひなたの言うとおり、つまずく人がとなりにいてくれる本は、本が苦手な人にこそ効く。ネット企業が、いちばん消えにくい場所へ打って出た。