ネットのおもしろサイト「オモコロ」が出版社設立、第一弾は「本が読めない人が読む」新作
ウェブメディア「オモコロ」が自社の出版レーベル“オモコロ出版”を立ち上げた。狙いは、タイムラインに流れて消えるネット記事を“本棚に残る”形で届けること。第一弾は人気企画「みくのしんの読書シリーズ」の新作で、発売は2026年9月上旬。
ひかり:オモコロが、ついに“出版社”はじめるってよ! あの、ネットのおもしろ記事がいっぱいのオモコロが、自分で本を作る「オモコロ出版」っていうのを立ち上げたんだってっ!
ことね:正確には、自分たちのコンテンツを自分たちで本にできる“出版レーベル”を立ち上げた、ってことね。これまでは、よその出版社から「本にしませんか」って声がかかって書籍化してたの。でも、これからは自前で出せるようにする。理由がいいのよ——「ネットの記事は、タイムラインにどんどん押し流されちゃう」から。本棚に“残る”形で、もっと多くの人に届けたいんだって。
みずき:…ネットの会社が、わざわざ紙に逆戻り。…で、それ誰得なの。
ことね:むしろ逆なのよ。流れて消えるのがネット、積んで残るのが本。書き手さん——ライターさんやマンガ家さんの“活躍の場”を広げる狙いもあるの。……で、記念すべき第一弾が、これまたいいの。「みくのしんの読書シリーズ」の新作なんだって。
ひかり:「みくのしんの読書シリーズ」……って、なに?
ことね:ふだん本をほとんど読まないみくのしんさんが、相方のかまどさんに付き添ってもらいながら、名作を“初めて”読む、っていう人気企画なの。『走れメロス』を初めて読む記事がドカンとバズって……シリーズ累計580万PV、これまで出た本も、発行部数13万部を超えてるのよ。
みずき:…待て。“本が読めない人”の連載が、その会社の出版デビュー作。……出版社の一発目のラインナップが「本、読めません」って、字面が渋滞してるんだけど。
ひなた:ふぁ〜……でも、いいのです。“本が読めなかった人”が読んだ本なら……わたしみたいに本が苦手な子でも、こわくないのです。となりで、いっしょにつまずいてくれてる気がするのです……。
ことね:……ひなた、それまさに人気の秘密なの。「読める人の解説」じゃなくて「つまずく人の実況中継」だから、刺さるのよ。発売は今年の9月上旬、書店さんの注文受付は7月上旬から。ほかにも岡田悠さんの『本屋ダンジョン』の書籍化が進行中で、一発で終わりじゃなく、これからずっと出していくつもりなんだって。
みずき:…ネットの会社が、いちばん“消えない場所”を選んだ、ってことか。…字面は渋滞してるけど、まあ、悪くない。
まとめ:シリーズは本を読まないみくのしんが名作を初めて読む企画で、累計580万PV。みずき曰く、出版社の一発目が“本が読めません”とは字面が渋滞。ひなた曰く、つまずく人がとなりにいる本は、本が苦手な人にこそ効く。