「AIで世界を変える」二大巨頭が、じつは10年ずっと不仲——OpenAIのサム・アルトマンとAnthropic(Claudeを作る会社)のダリオ・アモデイの“確執”を、ウォール・ストリート・ジャーナルが詳報。スーパーボウルでは当てこすりCM、首脳会談では手すらつながず
いまのAIブームを引っ張る二大巨頭——OpenAIのサム・アルトマンCEOと、Anthropic(Claudeを作っている会社)のダリオ・アモデイCEO——が、じつは10年にわたって反目し合ってきた、という記事(ウォール・ストリート・ジャーナルの「The Decadelong Feud Shaping the Future of AI」をGIGAZINEが紹介)。発端は2016年、当時グーグルにいたアモデイが、OpenAI側の人物と「AIの情報は、まず国民に詳しく公開すべきか、政府に先に伝えるべきか」で対立したこと。この最初のすれ違いが、そのまま二社の“性格の違い”になったという。アモデイはもともとOpenAIで研究のトップを務め、GPT-2やGPT-3の開発を主導したが、安全をどこまで重視するか等で方針が合わなくなり、2020年末に妹のダニエラら約10人を連れて独立、2021年にAnthropicを設立した。確執は今も続き、2026年に入っても、2月にはAnthropicがスーパーボウルで「広告まみれのAIはこんなにひどくなる」と暗にライバルを刺すCMを流してアルトマンが長文で反応、3月には国防総省との契約をめぐってアモデイが社員向けメールで相手の主張を「真っ赤なうそ」と切り捨てた。さらにインドで開かれた首脳級の会合では、モディ首相が二人の手を取り合わせて掲げさせようとしたのに、両者は最後まで手をつながず、アルトマンは後に「壇上で何が起きているのか分からなかった」と説明した、という。ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が、世界を動かす二人の“距離感”を掘る。
みずき:…「AIで世界を変える」とか言ってる二大巨頭が、じつは10年ずっと仲が悪いらしい。ウォール・ストリート・ジャーナルが“10年来の確執”って記事にしてた。…で、それ誰得なの。
ひかり:えっ、二大巨頭って誰と誰!? そんな偉い人たちがケンカしてるの!? 気になるっ、教えて教えてっ!
ことね:OpenAIのサム・アルトマンと、Anthropic——Claudeを作ってる会社——のダリオ・アモデイ。いまのAIブームの“顔”みたいな二人ね。発端はなんと2016年までさかのぼるの。当時グーグルにいたアモデイが、OpenAI側の人と「AIのことって、まず誰に伝えるべき?」で対立して。片や「国民に詳しく公開すべき」、片や「政府に先に伝えるべき」。この最初のすれ違いが、そのまま二社の“性格の違い”になったんだって。
ひかり:へぇ〜! でもさ、その二人、最初は同じ会社の仲間だったってこと?
ことね:そうなの。アモデイはもともとOpenAIで研究のトップで、GPT-2やGPT-3の開発も引っ張ってた人。でも、安全のブレーキをどこまでかけるかで、だんだん方針が合わなくなって……2020年の終わりに、妹のダニエラたち10人くらいを連れて独立。それで2021年に作ったのがAnthropic。ちなみに、前にこの部でも話したOpenAIの自前チップの話も、Claudeまわりの話も、たどると だいたいこの二社がらみなのよ。AIのニュースって、けっこうこの“ご近所さん”の動向で回ってるの。
みずき:…社内のドロドロは省くけど、要は“円満じゃない退社”だろ。…で、10年経った今も、まだやり合ってるわけ?
ことね:それがね、今年に入ってからも火花バチバチなの。2月にはAnthropicがスーパーボウルで「広告まみれのAIはこんなにヤバい」っていう、暗にライバルを刺すCMを流して、アルトマンが長文で反応。3月には国防総省との契約をめぐって、アモデイが社員へのメールで、相手の言い分を「真っ赤なうそ」って言い切ったの。
ひかり:ス、スーパーボウルでCM!? いちばん高い時間帯に、お金かけてケンカしてるの!? スケールが大きすぎるよ〜!
ひなた:ふぁ〜……インドのえらい人(モディ首相)が、ふたりの手をつないで“ばんざい”させようとしたのに、最後まで手をつながなかったって……。なんだか、運動会でとなりの子と手をつなぎたくない男の子みたいなのです……。そんなに、きらいなのです?
みずき:…ひなた、たぶん本質そこなんだよ。世界を動かす二人が、壇上で手すらつなげない。…まあ、ライバルが意地で張り合うほど、AIは速く良くなる、って見方もあるけどな。
まとめ:いまのAIブームを引っ張る二大巨頭——OpenAIのサム・アルトマンと、Claudeを作るAnthropicのダリオ・アモデイ——が、じつは10年ずっと反目し合ってきた、というウォール・ストリート・ジャーナルの記事。発端は2016年、「AIの情報はまず国民に公開すべきか、政府に先に伝えるべきか」という対立で、それがそのまま二社の性格の違いになった。アモデイはもともとOpenAIで研究を率いGPT-2・GPT-3を主導したが、安全方針などで折り合わず、2020年末に妹のダニエラら約10人と独立、2021年にAnthropicを設立。確執は今も続き、2月にはAnthropicがスーパーボウルでライバルAIを当てこするCMを流し、3月には国防総省との契約をめぐってアモデイが相手の主張を「真っ赤なうそ」と切り捨て、首脳級の会合ではモディ首相に促されても二人は手をつながなかった。みずきの言うとおり「で、それ誰得」な大ゲンカに見えて、ひなたの言うとおり“運動会で手をつなぎたくない”レベルの根深さ。ただ、意地でも張り合うライバルがいるからこそ、AIは速く良くなっていく——という見方もできる話。