OpenAI、米政府に株式5%譲渡を検討か——狙いは“GPT-5.6解禁”
OpenAIが米政府に株式の5%(約6兆8000億円相当)を譲渡する案を検討中と英フィナンシャル・タイムズが報道。GPT-5.6の一般公開を政府に止められるなか、協議はまだ「初期段階」だという。
ひかり:じゃじゃーん、突然ですがクイズです! 「6兆8000億円」——さて、これは何のお値段でしょーか! ヒントはね、“ある会社の切れはし”です!
みずき:…ヒントが雑。……で、正解は?
ひかり:正解は「OpenAIの5%」でしたー! アルトマンさんの会社が、アメリカ政府に株式の5%を譲っちゃう案を考えてるって、イギリスの新聞フィナンシャル・タイムズが報じたんだって! 6兆円だよ!? 国に、プレゼント!?
ことね:正確には“検討中”で、協議はまだ「初期段階の概念的なもの」だそうよ。整理しましょう。OpenAIの企業価値は直近の資金調達ベースで8520億ドル——日本円で約137兆円。その5%だから約426億ドルぶんの株式を、アメリカ政府に渡す案ね。トランプ大統領や商務長官・財務長官と話し合っている、と報じられているわ。
ひかり:うーん、でもなんで? 会社が国に株をあげるなんて聞いたことないよ? アルトマンさん、何がしたいの?
ことね:思い出してほしいのが、この前話した“最強モデルの許可制”の話。OpenAIの新型GPT-5.6は「安全保障上の懸念」を理由に、政府に一般公開を止められたままなの。今回の報道では、株式の譲渡はその政治的な壁を取り除いて政府を味方につける戦略、と見られているわ。前例もあってね、去年、米政府は半導体大手インテルの株式10%を約89億ドルで取得しているのよ。
みずき:…規制してる側に株を渡して、解いてもらう。……それを“戦略”って呼ぶんだ。関所の通行料にしては、6兆円は豪華すぎない?
ことね:辛辣ね……。ただ、アルトマンCEOの提案はもう少し大きな絵で、“主要なAI企業みんなが同じ割合を出し合う”構想なの。手本はアラスカ州の「永久基金」——石油の収入を積み立てて、住民に配当を配る仕組みね。AIの利益を国民に還元する基金にしたい、という建てつけ。もっとも実現には議会の承認が要る可能性もあるし、OpenAIもホワイトハウスもコメントを拒否しているけれど。
みずき:…きれいな絵。でも順番がね。「AIの利益をみんなに配りたい」が先なのか、「新製品を売らせてほしい」が先なのか。——通行料に“みんなのため”ってのし紙を付けると、寄付に見えるんだよね。
ひかり:Claudeは政府に止められて謎のまま復帰、GPTは止められたままで、今度は株で仲直り作戦……。AIのニュースのはずなのに、ぜんぜんAIの話をしてない気がしてきたよ! 気になるのが技術じゃなくて政治って、どういうこと〜!?
まとめ:「AIの利益を国民に」と書かれた のし紙の中身は、6.8兆円ぶんの株式。贈りものか通行料かは、受け取った側の次の一手でわかる。