スペイン、Palantirを“静かに出禁”——国が関わる企業に契約禁止令

スペイン政府が今月1日から、国が関わる企業に米データ分析大手Palantirとの新規契約を禁じる通達を出したと報道。理由は国家機密の漏えい懸念で、通信大手テレフォニカや軍艦建造のナバンティアにも及ぶ。国防省の既存契約は続く。

ひなた:ぱらんてぃあ……ぱえりあ……。ふぁ、だめなのです。スペインのニュースを読んでたら、途中からおなかがすいてきたのです……。

ことね:その混線のしかたはひなたぐらいよ……。でもそのニュース、今週の要チェックね。スペイン政府が、アメリカのデータ分析会社「Palantir(パランティア)」を“出禁”にした、という報道よ。

ひなた:ぱらんてぃあ……ごはんの名前じゃないなら、呪文の名前なのです……?

ことね:惜しい、物語の道具の名前よ。『指輪物語』に出てくる“遠くを見る石”パランティーアが由来なの。警察や軍、政府に散らばるデータをつないで“見える化”するのが仕事で、創業には投資家のピーター・ティールが関わっていて、世界中の政府が顧客。いわば“国家の透視ツール”を売る会社ね。

みずき:……で、スペインは何にキレたの。

ことね:正確には“静かな出禁”なのよ。報道によると、今月1日から、国が株を持つ企業——通信のテレフォニカや、軍艦を造るナバンティアなど——に「Palantirと新しい契約を結ばないように」と首相府がお達しを出したの。理由は、国家安全保障にかかわる機密が漏れることへの懸念。ほぼ固まりかけていた案件や、治安警察との協力話も止められたそうよ。

みずき:ふうん。……でも、国防省がもう結んでる契約はそのまま続くんでしょ。「危ないから出入り禁止です、ただし軍は引き続き使います」って……それ、出禁って言う……?

ことね:矛盾に見えるわよね。でも“いま使っているものを急に止める”のと“これ以上依存を深めない”のは別の判断なの。実はフランスも先月「もう使わない」方向を表明していて、ドイツも欧州製への乗り換えを進めている。ヨーロッパ全体に「国の中身を、アメリカの1社にどこまで見せるの?」という空気が広がっているのよ。つい先日、国の命令でAIが止まる話をしたでしょう? 国とテック企業の綱引きは、いま世界のあちこちで起きているの。

ひなた:ふぁ〜……でもことね先輩、その“遠くを見る石”……物語だと、覗いてるつもりの人が、いつのまにか こわい人に覗き返されちゃう石だったのです……。

みずき:……今日いちばん背筋が冷えたのが、ひなたの読書感想文なんだけど。

まとめ:“遠くを見る石”の会社に、欧州が次々と「見せすぎでは」の待った。元ネタの石が“覗き返される道具”だったのは、できすぎたオチである。

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