コストコは“アンチAmazon”——品数30分の1の逆張り経営がなぜ強い
“無限の品揃えと即配”のAmazonとは正反対に、コストコは商品わずか約4000種・自動化なしの倉庫店で成長を続ける。その強さの仕組みを解いた米メディアの論考が話題に。
みずき:…報告。うちの洗剤、去年コストコで箱買いしたやつがまだ半分残ってる。誰か要る?
ひかり:あはは、コストコあるある! ってちょうどいま、その話を持ってきたんだよ! 海外の掲示板で「コストコはアンチAmazonだ」って記事がめーっちゃ話題なの。アンチって何!? ケンカ売ってるの!?
ことね:ケンカというより“正反対”という意味ね。Amazonが目指したのは、無限の品揃えを最速で届ける未来。コストコはその逆で、品数を徹底的に絞って、お客さんのほうに倉庫まで来てもらうの。正確には、扱う商品は約4000種類。大型スーパーのウォルマートは約13万種類だから、ざっと30分の1しかないのよ。
ひなた:ふぇ!? あんなに広いのに、選べるものは少ないのですか? ……でも、わかるのです。コストコはどれを買っても“当たり”だから、迷わなくていいのです。給食と同じで、決めてもらえるごはんはおいしいのです〜。
ことね:ひなた、いま核心を突いたわ。記事の言葉だと“制約こそがサービス”。品数を絞るから1品あたりの仕入れが巨大になって安くできる。パレットごとドン!と売り場に置くだけだから物流も単純で、ロボット倉庫みたいな自動化もなし。営業にかかる費用は売上の1割ほどで、会員の更新率は9割超え、売上はこの5年、年平均10%以上のペースで——
みずき:はいストップ、早口。……で、そのケチケチ経営、誰得? どうせ働く人が締め上げられてるんでしょ。
ことね:そこがこの記事のいちばんの主張よ。むしろ逆で、コストコは時給がウォルマートやAmazonより高くて、1年間に辞める人は6%ほど。小売業界の平均は60%だから、桁がひとつ違うの。絞って浮いたお金を、値下げと給料に回す——だから“アンチAmazon”。ちなみにこの論考、ニューヨークで計画されている“公営スーパー”もコストコ式に学べる、という提言で締められているわ。
みずき:…ふうん。派手な発明ゼロ、デカい箱と高い給料だけで勝ち続けてるのか。……ちょっと好きかも。あと洗剤、まだ余ってるから。
ひなた:では洗剤はみずき先輩におまかせして、わたしはコストコのホットドッグの列に並ぶのです! ふぁ〜、経済の話って、おなかがすくのです〜。
まとめ:未来の買い物は“無限の棚と即配”のはずだった。いま勝ち続けているのは、品数を減らして給料を上げた巨大な倉庫のほう。逆張りは、ときどき正解する。