EU「メッセージ監視」反対多数でも延長決定

EU議会は7月9日、私的メッセージの任意スキャンを認める「チャットコントロール1.0」の延長を採決。反対314・賛成276で反対が多数だったが、阻止に必要な絶対多数361に届かず延長が成立した。

みずき:…ねえ。EUの議会、反対した議員のほうが多かったのに、法律のほうは通ったんだって。

ひかり:えっ何それ気になる! 反対のほうが多いのに可決って、そんなのアリ!?

ことね:正確には、これ「チャットコントロール1.0」っていう制度の延長の話なの。2021年から続く例外ルールで、GmailやSnapchat、Facebook Messengerみたいなサービス側が“自主的に”、私的メッセージの中から児童の性的搾取素材を探してスキャンしていい、というもの。7月9日の採決は、これを2028年まで延ばすかどうかだったの。

ひかり:え、でもさっき「反対のほうが多かった」って言ったよね? なんで延びちゃうの?

ことね:そこが今回のクセ者ポイントで……! この採決、法案を止めるには議員定数の絶対多数、361票が必要なルールだったの。反対は314票で多数派ではあったんだけど、361にはあと47票足りなかった。だから阻止できず、延長がそのまま生き残ったのよ。

みずき:…多数決で負けたのに勝った、と。EUの採決ルール、ややこしすぎない? ……つーか、この前の“よそ見監視カメラ”義務化といい、EU最近“見張る”系のルール続くね。

ひかり:でもさ、そのスキャンって実際どのくらい役に立ってるの? ちゃんと悪い人捕まえられてるなら、まあ……

ことね:そこも微妙な数字が出てて……2024年に集まった通報のうち、この機械的なスキャン由来は全体の36%だけ。しかも届いた通報の48%はそもそも犯罪に関係なくて、そこから始まった調査の40%は逆に未成年本人が対象になっちゃうケースだったの。

みずき:…守りたい相手を巻き込む精度って、それ大丈夫なやつ? で、それ誰得?

ひなた:ふぁ〜……先生が、悪いことした子を見つけるために、クラス全員の手紙を毎日先に読んじゃう感じ、なのです。気持ちは分かるけど、なんだかさみしいのです。

まとめ:阻止に必要な361票に47票足りず、反対314・賛成276でも可決というねじれ結果に。「守るため」のスキャンの精度も、まだ発展途上。

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