90歳の文豪、美食で預金1000万円減らす

作家・筒井康隆(90)の最新日記本『九十歳のあとさき』評。高級店巡りの「美食日記」開始数回で預金が1年前より1000万円減ったと気づき「老耄倹約日記」に改題するも、すぐ美食に逆戻りした顛末を大森望が紹介。

ひかり:ねえねえ、聞いて! 90歳の伝説の作家さんが、たった1年で預金を1000万円も溶かしたんだって!?

みずき:…は? 90歳のおじいちゃんが? 何、詐欺にでも遭ったの。

ことね:正確には、SF・実験小説の大御所、筒井康隆さん(90)の最新日記本の話よ。『時をかける少女』の作者と言えば分かるかしら。もともと高級店の食事とお値段を記録する「美食日記」として連載を始めたの。

ひなた:ふぁ〜……美食日記、いいひびきなのです……! どこのお店に行ったのです?

ことね:帝国ホテルの中華「北京」、ホテルニューオータニの「銀座久兵衛」でお寿司、神戸の「テアトロ・クチーナ」でイタリアン……と高級店を巡っていたら、数回で「預金残高が1年前より1000万円減っていた」ことに気づいて、あわてて連載タイトルを「老耄倹約日記」に変えたんですって。

みずき:…で、節約できたの?

ことね:それが……すぐにまた「美食日記」に戻っちゃったのよ……。

ひかり:えっ、90歳だよね……? 体のほうは大丈夫なの?

ことね:実は2024年3月に自宅で転んで入院もしているの。それでも退院後に書いた「九十歳で見る幻燈」って章は、昔の記憶と今が入り混じる実験的な文章になっていて。日記でも読ませる“作品”に仕立てる姿勢は変わっていない、って評判なの。

ひなた:ふぁ〜……「倹約します」は、次のごちそうを待ってるあいだの合言葉、だったのです……。

まとめ:たった数回で「倹約」を投げ捨てて美食に逆戻り。90歳、日記さえも読ませる“作品”に仕立てる胆力は健在だった。

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