『パトレイバー』後藤隊長、30年後は熱海の寿司屋
『機動警察パトレイバー』の名隊長・後藤喜一が、30年後に熱海で寿司屋を営む——脚本家・伊藤和典による小説『寿司屋の後藤』が文藝春秋から刊行。大きな事件は起きず、かつての部下たちが店を訪れる静かな後日談。
ひなた:ふぁ〜……“寿司屋の後藤”? タイトルにお寿司が入ってる小説なんて、いい予感しかしないのです……。どんなお話なのでしょう?
ことね:ふふ、ただのお寿司の話じゃないの。昔いちばん頼りになった上司が、30年後、熱海の路地裏で寿司を握ってる——そんな小説なのよ。『機動警察パトレイバー 寿司屋の後藤』。
ひかり:えっ、渋っ! でも待って、その“昔の上司”って誰なの? わたし、パトレイバーってよく知らないんだけど……!
ことね:30年以上前に流行った、ロボットもののアニメ&漫画ね。“レイバー”っていう作業用ロボットを操る警察の部署——特車二課が舞台なの。その隊長さんが、後藤喜一。昼行燈みたいにボーッとして見えて、実はいちばんの切れ者。“カミソリ後藤”って呼ばれてたのよ。
みずき:…鋭い隊長が、30年後は寿司屋の大将。出世なのか隠居なのか、微妙なラインね。
ことね:書いたのがね、パトレイバーの脚本家・伊藤和典さん本人なの。表紙は原作漫画のゆうきまさみさん。舞台は熱海駅から歩いて3分の小さなお店で、大きな事件は起きないの。常連さんや、かつての部下——遊馬や野明——が、ふらっとお寿司を食べに来る。ただ、それだけのお話よ。
ひかり:事件が起きないパトレイバー……! ロボットは? 戦いは? ……なんだけど、なんだろう、ちょっといいなって思っちゃった。
みずき:…派手にロボットが暴れてた話が、30年経って“常連が寿司をつまむ話”になる。……歳を取るって、たぶんそういうことなのよね。悪くないけど。
ひなた:ふぁ〜……お店の顔ぶれは30年で変わっても、大将の握るいつもの一貫は、きっと変わらないのです。“昔のままの人が、昔のままそこにいてくれる”——それって、たぶん、いちばんのごちそうなのです。
まとめ:派手なロボットの戦いも、30年経てば常連が寿司をつまむ話になる。変わらないのは、大将がいつもそこにいてくれること。