史上最大級の資金を集めた秘密AI企業、初作をタダで公開
元OpenAI CTOのミラ・ムラティ率いる新興「Thinking Machines Lab」が、初のAIモデル「Inkling」を公開。製品ゼロで史上最大級のseed(約3000億円)を集めた秘密主義から一転、設計データ(重み)を誰でも落とせる形で丸ごと開放した。
ことね:史上最大級の"タネ銭"——約3000億円。それを、まだ製品を1つも出してない会社が集めて、1年半、ずーっと黙ってた。……で、ついに世に出した初めての作品が、これ。"設計図まるごと、無料で持ってっていいよ"。しかも"うちのが一番強いとは言いません"つきよ。
ひかり:えっ待って待って、製品ゼロで3000億!? そんな会社どこにあるの!? しかも初作をタダで配っちゃうって、太っ腹すぎない!?
ことね:「Thinking Machines Lab」。OpenAIの元CTO——技術のトップだったミラ・ムラティさんたちが、去年つくった会社なの。実績ゼロの状態で史上最大級の"最初の出資"を集めて、会社の値段は約1.8兆円。その秘密のベールに包まれた会社が、初めて出したAIが、この「Inkling」よ。
ひかり:でも"設計図を無料で配る"って、そんなことしていいの? ふつう企業秘密なんじゃ……
ことね:そこがミソ。強いAIの"重み"——中身の設計データって、ふつうは各社が金庫にしまうの。Anthropicは公開しないし、OpenAIも主力は出さない。でもInklingは、Hugging Faceってサイトから誰でも丸ごと落とせる。手元に置いて、自分専用に改造していいのよ。
ひかり:自分専用に改造! なんかロボットのカスタムみたいで楽しそう! 中身ってどうなってるのー?
ことね:"専門家の寄り合い所帯"みたいな作りでね、部品は全部で9750億個もあるのに、1回の返事で呼び出すのは410億個だけ。だから巨大なのに動きは軽い。文章も画像も音も動画もいける。おまけに"どれだけ考え込むか"を自分でダイヤル調整できて——
みずき:…ことね先輩、いったん息継ぎして。……で。天下のOpenAI出身が、3000億かき集めて、1年半こもって、出した答えが"最強は狙ってません、でもタダなんでご自由に"。潔いのか、白旗なのか、どっち。
ことね:それが賭けなの。"全人類が1個の最強AIを共有する"って流れに、あえて逆張りしてるのよ。強さで殴るより、"みんなが自分好みに育てられる土台"を配る方に張った。プログラムの修正テストでは77.6点出してて、けっして弱くもないの。
みずき:…なるほどね。完成品のプラモを売るんじゃなくて、"素体"をばら撒いて、あとは勝手に盛れ、と。……最強を諦めた瞬間に、いちばん自由になる。……その負けっぷり、嫌いじゃない。
まとめ:世界一のAI企業の元トップが、満を持して出した初手は——"うちのが一番じゃない。でも、全部あげる"だった。