続きは読めない、名作の"書き出し"だけのサイト
『白鯨』『アンナ・カレーニナ』など有名小説の"冒頭のひと文"だけをランダムに表示するサイト「Verba Prima」が話題。約60本を収録し、更新や"NEXT CHAPTER"ボタンで次々に名作の書き出しへ出会える。無料。
ひかり:ねえ、このサイト開くたびに、知らない小説の"書き出し"だけがぽんっと出てくるの。気になって、さっきから何十回も更新しちゃった……! これ何なのー!?
ことね:「Verba Prima」っていう、ちょっと素敵なサイトね。有名な文学作品の"冒頭のひと文"だけを、ランダムに見せてくれるの。『白鯨』『アンナ・カレーニナ』『老人と海』……名作の書き出しが60本くらい収録されてて、更新するか"NEXT CHAPTER"を押すと、次の一文に変わる。無料よ。
ひかり:書き出しだけ……? 続きは読めないの? うーん、いいところで止められる感じ、ちょっと生殺しだよっ……!
ことね:それがねらいなの。たとえば『白鯨』の"わたしをイシュメールと呼んでくれ"。たったひと文なのに、もう潮の匂いがするでしょう。名作って、最初の一行だけで、読む人を世界へ連れていっちゃうのよ。
みずき:…で、それ誰得なの。書き出しを眺めたところで、結局その本を読むわけじゃないでしょ。
ことね:逆よ、みずき。"幸福な家庭はどれも似ているが、不幸な家庭はそれぞれに不幸だ"——『アンナ・カレーニナ』の書き出し、読んだことなくても聞き覚えない? 名文の一行目って、本編より先に世間をひとり歩きしてるの。ここは、その歩いてる一行に、まとめて会える場所なのよ。
みずき:…まあ。ジャケ買いならぬ"書き出し買い"の、試着室ではあるわね。
ひかり:それだ! ぐっときた一文があったら、その本を読みにいけばいいんだ! ……うわ、読みたい本がまた増えちゃう〜!
ひなた:ふぁ〜……書き出しって、ごはんの最初のひとくちに似てるのです。ひとくちで"あ、おいしい"ってわかるお店は、たいてい最後までおいしい。……名作の一行目は、きっと、いちばん最初のひとくち、なのです。
まとめ:読んだことのない本でも、最初の一行だけは知っている。名文の書き出しは、本編より先にひとり歩きするらしい。