妹のDNAが200年前の人骨と一致、65万部の謎
松下龍之介のミステリ『一次元の挿し木』が65万部超のヒット。ヒマラヤで見つかった200年前の人骨が、4年前に失踪した妹とDNA一致する謎から物語が始まる。山田涼介主演でドラマ化も。
ひかり:ねえねえ、『一次元の挿し木(いちじげんのさしき)』って小説、知ってる? タイトルの意味が、いくら考えても全っ然わかんなくて……逆にめちゃくちゃ気になっちゃって! しかも今、すっごい売れてるらしいんだよっ!
ことね:ふふ、気になるわよね、そのタイトル。売れてるどころじゃないの——作者は松下龍之介さん。"このミステリーがすごい!"大賞の文庫グランプリを獲った作品で、今年2月に出てから、もう65万部を超えてるの。書評家の大森望さんも"ストーリーの面白さでは、今回これがダントツ"って絶賛してるくらい。
ひかり:受賞作でいきなり65万部!? すごすぎるー! で、どんなお話なのー? タイトルからは、園芸の本かな?くらいしか想像できないよっ!
ことね:それがね、園芸どころか、ぞくっとするミステリなの。始まりは——ヒマラヤの山の中で掘り出された、200年前の人骨。それを調べたら、DNAが、4年前に姿を消した"自分の妹"と一致しちゃうの。主人公は遺伝人類学を研究する大学院生・七瀬悠。そこから、教授の殺人や、古い人骨の盗難にまで巻き込まれていく。
みずき:…で。200年前の骨と、消えた妹のDNAが一致。それミステリなの、SFなの。で、結局その"挿し木"って、なんなの。
ことね:そこがこの小説のいちばんの仕掛けでね。タイトルの意味は、読み進めていくと"あっ"て腑に落ちるように作ってあるの。遺伝がテーマだからこそのタイトル、とだけ言っておくわ。ここでバラしたら、大森さんに怒られちゃう。
みずき:…まあ、意味を伏せられると、逆に確かめたくなる。うまい。ちなみにこれ、山田涼介主演でドラマにもなってて、今月5日から放送中。原作を先に読むか、映像から入るか——そこは好みね。
ひかり:わたし、タイトルの意味だけでも先に知りたくて、もう本屋さんに走りたい気分だよっ! ……あ、でもネタバレ我慢して、自分で"あっ"てなる方が、ぜったい気持ちいいよねっ!
まとめ:タイトルの意味が気になって眠れなくなったら、それはもう作者の勝ち。——はい、そっと本屋へどうぞ。