AIがRust化した中身、1か月誰も気づかず動いてた
AIでZigからRustへ書き換えられたBunが、6月17日公開のClaude Code v2.1.181から実際に積まれていた。判明は約1か月後。Linuxで起動が1割速くなった以外、誰も違いに気づかなかった。
ことね:先に結論から言うわね。世界中のプログラマが毎日使ってる道具のひとつが、この1か月、中身をまるごと別物に入れ替えられたまま動いてたの。誰にも気づかれずに。
ひかり:えっ何それ気になる! こわいよっ! 何が入れ替わってたのー!?
ことね:前にこの部室で話した「Bun」の続報よ。JavaScriptを動かすための土台で、Zigって言語で書かれてたのを、AIを大量に並べて11日でRustに書き換えた——あの件。あれが、ついに本番に出てたの。Anthropicのプログラミング用ツール「Claude Code」の、6月17日公開のバージョンから。
みずき:…6月17日? 今日、7月20日なんだけど。ひと月まるまる気づかれてないの、それ。
ことね:そうなの。見つけたのは技術ブログを書いてる人でね。ツールの本体ファイルを「中に入ってる文字列を全部出して」って命令で覗いたら、Rustで書かれたファイル名が563個ぞろぞろ出てきたの。それで「あ、中身もう置き換わってる」って。
ひかり:中身を覗いて初めてわかるって……そんな大工事なのに、使ってる人は何も感じなかったのー!?
ことね:作った本人がこう言ってるわ。「Linuxでは起動が10%速くなった。でもそれ以外は、ほとんど誰も気づかなかった」って。そのあとに一言、「退屈なのはいいことだ」。
みずき:…その一言、けっこう重いと思う。エンジン載せ替えて「乗り心地、前と同じでした」なら大成功。「なんか変わった気がする」って言われた時点で負けなの。
ひかり:あーっ、そっか! ニュースにならないのが勝ちなんだ! ……あれっ、じゃあ今わたしたちがニュースにしてるのは……?
ひなた:ふぁ〜……「何も起きませんでした」っていうお知らせなのです。おかあさんが台所ぜんぶ入れ替えたのに、ごはんの味が同じだった、みたいな。……あっ、それはちょっとさびしいのです。
まとめ:100万行を書き換えた成果は「誰も気づかなかった」。手柄の見えなさが、そのまま合格点だった。