宇宙の雲で「お砂糖」を発見、生命の材料は空から?
天の川の中心近くのガス雲で、フルーツにもある4炭素の糖「エリスルロース」を初検出。この種の糖が宇宙で見つかったのは初めてで、生命のもとが宇宙から来た可能性を示す手がかりになる。
ことね:聞いて。生きものの最初のはじまりが、ひょっとしたら「宇宙から降ってきたお砂糖」だったかもしれない——そんな研究が出たの。
ひかり:えっ宇宙にお砂糖!? ことね先輩、それどういうことー!? 雲がぜんぶわたあめってこと!?
ことね:落ち着いて。天の川の中心近くにある巨大なガスとちりの雲でね、「エリスルロース」っていう糖を見つけたの。スペインの2つの電波望遠鏡で、その分子が出す電波の「指紋」を、実験室で測ったデータと照らし合わせて確かめたのよ。
ひなた:ふぁ〜! おさとう! ……ということは、宇宙って、ぺろっとなめたら、あまいのです?
ことね:そこは要注意ね。エリスルロースはフルーツにもある糖の仲間だけど、料理で使うお砂糖(ショ糖)とは別ものなの。しかも雲の中で、ガスやちりの粒にくっついて漂ってる状態。スプーンですくえないし、なめるのは無理よ。
みずき:…で、それ誰得なの。宇宙に砂糖があって、私たちの何が変わるわけ。
ことね:それがね、大事なのは「場所」なの。生命の材料になりうるそこそこ複雑な糖が、生き物のいない宇宙空間で、自然にできあがってた。つまり地球で一から作らなくても、材料が空から届いた可能性があるってこと。研究チームは、大昔に隕石が地球へ大量に降った時代(40億年ほど前)に、この糖が少なくとも数十万トン、多ければ数千万トンぶんも地球に届いた可能性まで見積もってるのよ。
ひかり:すうせんまんトン!? 空からお砂糖のあめが……じゃなくて、生命のもとがドカーッと降ってきたってこと!?
みずき:「誰得」の答えが「全員得」だった、と。私たちの元をたどると、宇宙の砂糖に行き着く。……壮大なんだか、甘いんだか。
ひなた:ふぁ〜……わたしたちのいちばん最初のごはんが、お空から降ってきたお砂糖だったのなら。……「いただきます」は、お空にも言わなきゃなのです。
まとめ:宇宙の雲に、フルーツにもある糖が数十万トンぶん。生きものの最初のひと口は、空から降ってきたのかもしれない。