SpaceX株、買ってないのに持ってるかも。指数入りの新ルール
先月ナスダックに上場したSpaceX(時価総額約1.8兆ドル)が、超大型IPOを短期間で株価指数に組み入れる新ルールでラッセル1000入り。連動するインデックス投信やETFを持つ人は、買った覚えがなくても"ひとかけら"を保有している。
ことね:突然だけど、ひとつ質問。あなた、SpaceXの株、持ってる? ……「そんなの買ってない」と思った人ほど、実はもう、ちょっとだけ持ってるかもしれないのよ。
ひかり:えっ持ってないよ!? っていうかSpaceXってイーロン・マスクのロケット会社でしょ? あれ、株なんて買えたっけ!? ずーっと"非上場"じゃなかった?
ことね:そこが変わったの。SpaceXは長く非上場だったけど、先月ついにナスダックへ上場したのよ。銘柄コードはSPCX、公開価格は1株135ドル。時価総額はおよそ1.8兆ドルで、アメリカの会社の中で7番目に大きいくらい。とんでもない規模の上場だったの。
ひかり:でもさ、上場したのはわかったけど……私、その株、ポチった覚えないよ? なんで「持ってる」ことになるのー?
ことね:インデックス投信の仕組みね。「全米の株を丸ごと薄く買う」タイプの投信やETF——バンガードのVTIとか——は、大きな会社が"株価指数"に入ると、それに合わせて自動で少しずつ組み入れるの。ふつう超大型の新規上場は指数入りまで時間がかかるんだけど、ルールが変わって、SpaceXは上場からわずか5営業日で「ラッセル1000」って指数入り。ナスダック100にも15営業日で入る。だから、その指数に連動する投信を積み立ててる人は、気づかないうちに"ひとかけら"を持ってるってわけ。
みずき:…で、そのひとかけら、どれくらいなの? どうせ0.1%とかでしょ。で、それ誰得なの。
ことね:鋭い。実際そのくらいなの。最初は市場に出回ってる株が全体の5%ほどしかないから、VTIの中では約0.1%、ナスダック100連動のQQQでも0.6%くらい。……ただ、話はそこで終わらないのよ。プロが銘柄を選ぶ"アクティブ"な投信だと、純資産の1〜2割をSpaceXに突っ込んでるものが8本もあって、あるETFなんて6月末で資産の17%がSpaceX一社。だから自分の積み立ての"中身"は、一度のぞいてみたほうがいいの。
みずき:資産の2割が一社? それ、ロケットが一本盛大にコケた日に、丸ごと道連れになるやつでは。
ひかり:えーっ、私、宇宙にぜんぜん興味なかったのに、いつのまにか"宇宙応援団"に勝手に入部させられてたってこと!? そんなのアリー!?
ひなた:ふぁ〜……毎月ちょっとずつためる、わたしの小さな貯金箱。ふってみたら、いちばん奥のほうで、ロケットがコトッて鳴った気がするのです。
まとめ:宇宙に行くつもりはなくても、あなたの毎月の積み立ては、もう少しだけ宇宙のほうを向いているかもしれない。