AIへの"お願いします"も課金対象、削って節約する道具
CLIのAIエージェントに渡すプロンプトを、意味を保ったまま圧縮してトークン(=料金)を減らすツール『Turo』が登場。社交辞令やぼかし言葉を削り、コードや専門用語はそのまま残す。指示によっては6〜7割も短くなる。
みずき:…ねえ。AIに何か頼むとき、"お願いします"とか"〜だと思うんだけど"とか、つい前置きつけちゃうでしょ。……あれ全部、ちゃんとお金かかってるって、知ってた?
ひかり:えっ何それ気になる! て、丁寧に言うと高くつくの!? わたし毎回めっちゃ気をつかってるから……じゃあ、その分ずっと余計に払ってたってこと!?
ことね:まあ落ち着いて、順番に。AIはね、文章を"トークン"っていう細かいかたまりに区切って読むの。長く書くほどトークンが増えて、その数ぶんだけ料金も待ち時間もかさむ。……で、今日のは、その"よけいなトークン"を渡す直前にごっそり削る道具。『Turo(ターロ)』っていって、ターミナルでAIエージェントを動かす人向けの圧縮ツールよ。
ひかり:ふむふむ……でも、勝手に短くされて、大事なとこまで一緒に消えちゃったりしないの? そこがいちばん心配なんだけどっ。
ことね:そこがよくできててね。まず"お願いします""たぶん"みたいな社交辞令とぼかし言葉を落とす。次に、同じ意味でトークンの短い言葉に置き換えて、最後に接続語なんかを削って"中身のある単語"だけ残すの。しかも——プログラムのコードや、ファイルの場所、URL、バージョン番号、専門用語には、ぜったい手をつけずそのまま残す。だから骨組みは壊れない。Claude Codeでも、ほかのCLIエージェントでも、20種類以上に挟めるのよ。
みずき:…効きめはね、作った人の例だと、138トークンの指示が54まで。6割減。いちばん強い"ウルトラ"設定だと、7割落ちる。……ただそのウルトラ、名詞と動詞しか残さないんだよ。"てにをは"総取っ払い。……ほぼ電報じゃん。ニュアンス、迷子にならない?
ことね:だから普段は軽めの設定を勧めてるみたい。ウルトラは、削っても意味が変わらない指示専用ね。おもしろいのは、漢字圏のAI向けに、文章を漢文みたいにぎゅっと詰める設定まであるの。……考えてみれば、"お世話になっております、さて標記の件"みたいな枕は、AIには一文字も要らないわけで。人間同士の潤滑油を、機械にまで払い続けてた、とも言えるのよね。
ひかり:あー、なるほど! 機械にはあいさつ要らないんだ。効率だけ考えたら、たしかにそうだよねっ。……でも、ちょっとだけ、さみしいかも。
ひなた:ふぁ〜……言葉を削って、削って、最後に残るのが、いちばん大事な一言なのです。……でも、"お願いします"を消しても平気なのは、相手が機械だからなのです。ちゃんと会える人には、わたし、"ありがとう"は、残しておきたいのです。
まとめ:AIへの"お願いします"は、機械には要らないぜい肉。でも、それを削って平気なのは、相手が機械のときだけ。