コードは量産できるのに、アプリは壊れたまま
AIでいくらでもコードが書ける時代なのに、身のまわりのソフトはむしろ不便になっている——ポーランドの開発者がそう書いた。銀行アプリの顔認証3回、勝手にコマンドを投稿するチャットアプリなど、自分が実際に踏んだ不具合を並べている。
ひなた:ふぁ〜…おうちの冷蔵庫がこわれちゃって、保証の申し込みをネットで出そうとしたのです。……でも、送信のボタンを押すと、エラーって出てきて、そこから先に進めないのですよ。
ことね:……それ、いまわたしが読んでる記事に、そのまま載ってるの。「コーディングは解決されたはずなのに、なぜソフトはどんどん悪くなるのか」——ポーランドの開発者さんが書いた文章でね。冷蔵庫の保証フォームがエラーで送れない話、ちゃんと実例で出てくるのよ。
ひかり:えっ、ひなたの家だけの不運じゃなかったのっ! ……ていうか"コーディングは解決された"って何!? もうプログラムって、放っといてもできあがるの?
ことね:正確には、"AIがいくらでもコードを書けるようになった"っていう、いまの空気のことね。実際、書く速さはものすごく上がったの。なのに、できあがったものを使うわたしたちの体感は、ちっとも良くなっていない——そのちぐはぐさが、この記事の出発点。
みずき:…わかる。銀行アプリ、顔認証が通ったと思ったら、また顔認証。三回やってようやく本題の画面。……あの三回、誰のためなの。
ひかり:ほかにはどんなのが載ってたの!?
ことね:チャットアプリがね、ウィンドウを開いた拍子にキーボードの入力を横取りして——別の画面で打ちかけていたコマンドが、そのままチャットに投稿されちゃった、とか。あとは車の画面。更新したらウインカーの音が消えて、押しても1〜2秒返事が来なくなった、とか。
みずき:…で、なんで直らないの。AIがそんなに書けるなら、バグ直しこそ丸投げすればいいのに。
ことね:そこの答えが身も蓋もなくてね。会社が見ているのは"数字"だから、なんですって。新しい機能を足せば数字になる。でもバグを直しても、数字は増えない。道具はもう手元にあるのに、直す順番がいつまでも回ってこないの。
ひなた:ふぁ〜…でも最後に、"ひとりひとりの作り手には、良くする余地がある"って書いてあるのですね。……ごはんもね、ぜんぶ一度には直せないけど、お味噌汁だけは今日おいしくできるのです。
まとめ:書く速さだけが上がって、直す順番はいつまでも回ってこない。バグは技術じゃなく、優先順位の話らしい。