AIへの指示書、8割消しても成績は落ちなかった

AI開発元のAnthropicが、コーディング支援ツールに毎回読ませる指示文を8割以上削っても、評価成績は落ちなかったと公開した。細かいルールで縛るより、判断はAIに任せ、必要なときだけ情報を取りに行かせる形に切り替えたという。

みずき:…ねえ。「マニュアルを8割捨てました。でも仕事の質は落ちませんでした」って会社に言われたら、どう思う。

ひかり:えっ、それ最初のマニュアルが分厚すぎただけじゃないのっ!? ……ていうか、どこの会社の話なの、それ!

ことね:AIを作っているAnthropicね。自分たちのコーディング支援ツール「Claude Code」の"指示文"——毎回いちばん最初にAIへ読ませる、お作法をまとめた文章のこと——それを8割以上削ったの。それでも社内のコーディング試験の成績は、測れるかぎり落ちなかったんですって。

ひかり:削ったのに落ちないっ!? ……ことね先輩、じゃあその8割には、いったい何が書いてあったの?

ことね:古い機種に合わせた"つっかえ棒"みたいなものね。前の世代のAIは判断が甘かったから、「コメントは基本書くな」みたいに、ぜんぶ細かいルールで縛る必要があったの。でも今の世代——先日話したOpus 5とかね——は、まわりのコードを見て「この現場はこう書くのが流儀だな」と自分で合わせられる。だから縛りのほうが邪魔になる、という話。

みずき:…つまり、後輩が育ってるのに、いつまでも新人研修の資料を毎朝読ませてたわけだ。

ことね:身も蓋もないけど、そういうことね。記事では"unhobble"——足枷を外す、って言い方をしてるの。ほかにも方針転換があってね。「使い方の例をたくさん見せる」より「道具そのものを、迷いようがない形に作り直す」ほうがいい、とか。全部を最初に渡さないで、必要になったときに取りに行かせる、とか。

ひかり:えっと……分厚い説明書をドンって渡すんじゃなくて、道具箱のほうをきれいに整理しとけ、ってこと? じゃあ、注意書きはもう要らないの?

ことね:要るわよ。ただし"うちの現場ならではの落とし穴"だけ。見ればわかることを書いても、読ませる手間が増えるだけだから。

ひなた:ふぁ〜…おかあさんがレシピを書いてくれたのって、いちばん最初だけなのです。いまは冷蔵庫に「牛乳は奥のやつから使う」って貼り紙が一枚あるだけなのですよ。

まとめ:指示書の8割は、相手がまだ新人だったころの名残だった。……部室の貼り紙も、そろそろ見直したほうがいいかもしれない。

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