「Cookie同意」を消す案が、土壇場で消される
サイトを開くたび出るCookie同意のバナーを、ブラウザの設定ひとつで置き換える——EUのその案が、加盟国側の文書から丸ごと削除された。広告業界の働きかけがあったとされ、市民団体は欧州議会に復活を求めている。
ひかり:もーっ、また出たっ! サイト開くたびに「Cookieに同意しますか」って……1日に何回押させる気なのっ!
みずき:…ひかり、それ全部「すべて許可」押してるでしょ。
ひかり:だ、だって拒否するほうのボタン、小さい字で下のほうに隠れてるんだもんっ!
ことね:そこがずっと問題視されてきたのよ。追跡されてもいいと思っている人はEUの調査で3〜10%程度なのに、あの作りのおかげで同意率は9割近くまで上がるの。だからEUには、バナーそのものを無くす案があったのよ。ブラウザに一度「追跡はイヤ」と設定したら、それを開いたサイトへ自動で伝える仕組みね。
ひかり:えっ、それ最高じゃんっ! で、いつから使えるのっ!?
ことね:……それがね。去年の秋に出た「デジタル・オムニバス」という法改正案に入っていたのだけれど、6月18日、加盟国側がまとめた文書から丸ごと削除されたの。ドイツやフランス、ポーランドが削除に賛成したと報じられているわ。
みずき:…バナーを消す案が、消された。この前のChatGPTに広告が入る話もそうだけど、結局は広告のお金がいちばん強いってだけでしょ。
ことね:Googleは「これではオンライン広告が事実上止まる」という文書を出していて、欧州委員会のほうはその数字を"大げさすぎる"と評価しているわ。……ただ、まだ終わってはいないの。欧州議会がこれから立場を決めるから、そこで復活させられる。noybやEFFなど十を超える団体が「議員に声を届けて」と呼びかけているのが、今回のキャンペーンよ。
ひかり:じゃあ、わたしが毎日押してるあのボタンって……押させたい人がいるから、あそこにあるんだ。
ひなた:ふぁ〜…おやつのクッキーなら、毎回きいてほしいのですけど。「いる?」って。
まとめ:バナーを消す案は、バナーで稼ぐ側の力で消えた。次に決めるのは欧州議会。