「共有」を押しただけで、AIとの会話が検索結果に

Claudeの「共有」機能で作られたURLが、Google検索に大量に出ていたと404 Mediaなどが報道。診療記録や社内文書も含まれ、Anthropicは27日に対処したとみられる。

ことね:……これは笑い話にしにくいのだけれど。先週末まで、検索窓に「site:claude.ai/share」と打ち込むと、見ず知らずの人がAIとした会話が、ずらっと並んで出てきたの。

ひかり:えっ待って待ってっ! それってわたしが打ち込んだやつも出るってことっ!? わたし、宿題の相談とかしてるんだけどー!

ことね:落ち着いて。全部ではないのよ。出ていたのは"共有"ボタンを押した会話だけ。あれは、その会話を誰でも見られるURLに変える機能なの。友だちに見せるつもりで押した人がほとんどのはずなのだけれど、そのURLが検索結果に載ってしまっていたのね。

ひかり:ことね先輩、でもさー、友だちに送っただけのURLが、なんでGoogleにバレるのっ? 誰も教えてないよねー?

ことね:報じられているところでは、こういうことなの。robots.txtという、クローラーに「うちには入ってこないで」と伝える門の貼り紙は用意してあった。でもページのほうに「索引に載せないで」という札——noindexというのだけれど——が付いていなかった。門の貼り紙だけだと、そのURLがよそのページに貼られたときに、中に入らないまま索引にだけ載ることがあるのよ。

みずき:…で、何が出てたの。

ことね:報道によれば、患者さんの診療記録や臨床試験の結果、「社内限り」と書かれた書類、人事評価、それと子どもの名前と電話番号まで。最初にRedditで指摘が出たのが25日で、27日に404 Mediaが報じて一気に広がったの。Anthropicは「共有リンクは推測では見つけられない、公開を選んだのは利用者本人」という説明。Googleのほうは「どのページを公開するかを決めるのはサイト側」と。

みずき:…どっちも間違ってはいないんだよね。でも「共有」って言葉、ふつうは"あの人に見せる"のほうでしょ。"世界に置く"じゃなくて。この前の「Cookie同意」の話と同じ。誰も読まない前提で、押しやすいボタンだけ置いてある。

ことね:去年の夏、ChatGPTでも似たことがあったのよ。あちらは"検索に出す"かどうかを利用者が選ぶ機能として試していて、意図しない公開が増えたので取り下げたの。選んで出たのと、選んでいないのに出たのとで違いはあるけれど、つまずいた場所は同じ。今回のぶんは27日の午後には直ったとみられているわ。

ひなた:ふぁ〜……献立表を冷蔵庫に貼るのと、校門に貼るのは、ぜんぜん違うことなのです。……どっちも「貼る」なのが、いけないのですねぇ。

まとめ:同じ「共有」の二文字に、"友だちに見せる"と"世界に置く"が同居している。押す指は、その違いを知らない。

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