英語の基本単語からりんごが消え、住宅ローンが入った

英語学習者向けの基本単語リストを1953年版と2023年版で比べると、りんご・フォーク・せっけんが落ち、住宅ローンや気候が入っていた。628語が消え、1,153語が加わっている。

ひなた:あのですね。英語のたんごちょうって、いちばん最初のページが、だいたい apple なのです。……あれ、どうしてなのですか?

ことね:アルファベット順の都合が大きいわね。……でも、ちょうどいいところに来たわ、ひなた。その apple、英語を学ぶ人がまず覚えるべき単語のリストからは、もう外れているのよ。

ひなた:ふぁ〜っ!? ことね先輩、り、りんごがクビになったのですか!?

ことね:順番に整理しましょう。The Pudding という、データで記事を作るアメリカのサイトが先日出した分析ね。英語学習者向けの基本単語リストを、1953年版と2023年版で丸ごと突き合わせたの。古いほうがGeneral Service Listで2,284語、新しいほうがNew General Service List 1.2で2,809語。どちらも「日常の英語の9割以上をこれでまかなう」ことを狙って作られたものよ。比べたら、628語が消えて、1,656語が生き残って、1,153語が新しく入っていたの。……消えたほうに、apple、fork、soap、umbrella、leaf。

みずき:…りんご、フォーク、せっけん、かさ、葉っぱ。……全部、手で持てるやつ。

ことね:ええ、そこがこの記事の結論なの。ほかに落ちたのは goat(やぎ)、donkey(ろば)、pigeon(はと)、flour(小麦粉)、bake(焼く)、boil(ゆでる)、roast(あぶる)、harvest(収穫する)、butter、hammer、clay(粘土)、weave(織る)、beard(ひげ)、towel、telegraph。……代わりに入ったのが computer、website、blog、mortgage(住宅ローン)、corporation、budget、legislation、democracy、unemployment、pension、therapy、climate、pollution、solar。

みずき:…パンを焼けなくなった代わりに、住宅ローンが組めるようになった。……英語のほうが、先に就職したみたい。

ことね:数字でも出ているわ。「とても具体的」に分類される語は、1953年の21%から2023年は14%まで減っていて、そのぶん形のない言葉が増えている。副詞は倍近くになったそうよ。「どのくらい」「たぶん」「おそらく」と、断定の強さを加減する言葉ね。……書いたのはジャスミン・ナカシュさん。記事の中に、こんな一文を置いているの。最初のリストが出た4年後の1957年、アメリカでホワイトカラーの数が、初めてブルーカラーを上回った、って。

みずき:…単語が偉くなったんじゃなくて、単語のほうが仕事に合わせただけ。

ひなた:ふぁ〜……でも、住宅ローンを覚えても、おなかはすくのです。……りんごの言い方を知らないまま大人になったら、お店でどうするのですか。……ゆびさすのですか。

まとめ:70年で628語が抜け、1,153語が入った。焼く・ゆでる・収穫するが消えて、住宅ローンと失業が席についた。

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