AIディープフェイクが変える推理小説の掟
海外の推理作家ダーヴラ・マクティアナンが、新作でAIディープフェイクを題材に。映像や音声すら信じられない時代が、ミステリーの前提を揺るがしていると語った。
ひなた:ふぁ〜……さっき鏡を見たら、自分じゃない気がしたのです……
ひかり:えっ、ひなたちゃん、いきなり何それ気になるっ!? 大丈夫っ!?
ことね:うふふ、ひなたなりに核心突いてるかもよ。海外の推理作家、ダーヴラ・マクティアナンさんが、新作『Three Reasons for Revenge』でまさにその話を書いてるの——AIディープフェイクが、ミステリー小説のルールそのものを変えつつあるって。
ひかり:ディープフェイクって、あの偽動画とか偽音声のやつだよねっ? それが小説とどう関係あるのっ?
ことね:この新作には、心理学者のロバートが患者と関係を持っているように見える偽動画と、デザイナーのエルサが雇い主を口汚く罵っている偽音声が出てくるの。二人とも「これは自分じゃない」って訴えるんだけど、周りの人は積み重ねてきた信頼と、数秒の映像・音声のどっちを信じるか迫られるのよ。
みずき:…で、それの何が今までのミステリーと違うの? 犯人が嘘つくのなんて、昔から普通でしょ。
ことね:そこがポイントで、マクティアナンさん自身が言ってるの。「犯罪小説はずっと、何が起きたか・誰を信じるべきかを問い続けてきた」って。でも今までは"証拠そのもの"は疑わない前提だったの。ディープフェイクは、その証拠の土台ごと壊しちゃうのよ。
みずき:…つまり、目で見た・耳で聞いたが、もう決定的な証拠にならないってこと? 名探偵、それつらくない?
ことね:マクティアナンさんも「私たち自身の判断力、目と耳、お互いへの信頼が脅かされている」って話してるわ。無実の人にとっては最悪の人格攻撃だ、とも。
ひなた:ふぁ〜……じゃあ、さっきの鏡の中の子も、もしかして本当にひなたじゃないかもしれないのです……
まとめ:犯人だけじゃない、証拠そのものが嘘をつく時代。名探偵の仕事は、これからもっと増えそう。