作家と編集者の板挟み、「エージェント」が仲介
編集者の異動などで生じる作家とのすれ違いを仲介する「出版エージェント」が広がりつつある。アップルシード・エージェンシーは契約交渉やキャリア設計まで担う。
みずき:…作家と担当編集がケンカ別れして、連載が飛ぶ話、たまに聞くけど。あれ結局、誰も止められないわけ?
ことね:実は今、止め役が増えてるのよ。「出版エージェント」——作家と出版社の間に立つ仕事——が話題なの。アップルシード・エージェンシーってところが、その代表例ね。
ひかり:えっ、エージェントって、この前話してたAI Agentと同じ言葉だよねっ!? まぎらわしいよぉ、ことね先輩!
ことね:紛らわしいけど別物よ。あっちはAIの設計の話、こっちは正真正銘、人間の仕事。担当編集が異動や退職でいなくなって、作家との関係が途切れちゃう——そういうすれ違いを仲介するの。栂井理恵さんは「些細なすれ違いが感情的な対立に発展する」って話してるわ。
みずき:…SNSで「権力勾配」がどうとか燃えるやつも、結局そこが原因ってこと?
ことね:そう見る人も多いわね。だからエージェントは仲介だけじゃなくて、印税交渉や二次利用の権利整理、作家のキャリア全体の設計まで引き受けるの。
ひかり:なにか具体例あるのっ、ことね先輩っ?
ことね:『猫を処方いたします。』の石田祥さんね。世界累計100万部、36カ国で翻訳されてる大ヒット作家さんなんだけど、プロットを作らずに書く人で、出版社側の進め方と足並みが揃いにくかったの。それをエージェントが、短編から企画を膨らませる形でうまくまとめたのよ。
みずき:…100万部売ってても、板挟みはなくならないんだ。売れてるほど、いろいろ抱えるものも増えるってことね。
まとめ:売れっ子でも板挟みはある。仲を取り持つ人がいるだけで、続けられる物語は増えるらしい。