AIの計算を宇宙へ、来年「考える衛星」打ち上げ
SpaceXAIがNVIDIAの新型CPU「Vera」を大規模導入すると発表。同じ土台を宇宙にも持ち出し、AI計算用の衛星「Starmind」を2027年10〜12月に打ち上げる計画をマスク氏が示した。
ひなた:ふぁ〜……ひなた、ゆうべお空を見ていたのです。あのお星さまが、ぜんぶ誰かのパソコンだったらどうしましょう。
みずき:…それ、そのうち当たる。
ことね:先日ね、NVIDIAとSpaceXAIが組むと発表があったの。順番に整理すると、まず地上の話。SpaceXAIが、NVIDIAの新しいCPU「Vera」を大量に使うことにしたのよ。
ひかり:えっ待ってことね先輩、なんでCPUなの!? AIの計算をするのはGPUのほうだって、前に教えてくれたよね!?
ことね:いい質問ね。Veraが速くするのは、AIが考えている最中じゃなくて、その合間なの。道具を呼び出したり、書いたプログラムを走らせたり、データを整えたり——AIエージェントがやる雑用のほうよ。NVIDIA自前の「Olympus」という設計の頭脳を88個積んでいて、その手の作業がx86のCPUより最大1.8倍速く終わるそうだわ。要はGPUを手待ちにさせない係ね。
みずき:…本体じゃなくて周りを整えると伸びる。今日ことね先輩から聞いたのと、まるっきり同じ理屈じゃん。
ことね:そこは私も思ったわ。で、本題はここから。そのVeraとGPUのRubinを組んだ棚一式を、宇宙向けに作り直して衛星に載せるの。それが『Starmind』。マスクさんによると打ち上げは2027年の10月から12月ごろで、翌年には一気に数を増やす計画だそうよ。電気は太陽ね。ずっと日なた側を通るような道筋に置けば、日陰にならずに発電し続けられるの。地上の電力を取り合わなくて済むのが狙いよ。
ひかり:えっ、じゃあ壊れたらどうするのー!? 誰が直しに行くの!? 部室のプリンターですら、みずきが蹴らないと直らないのにっ!
みずき:…蹴りに行かない。ちなみにSpaceXは今年1月、この手のデータセンター衛星を最大100万基まで飛ばしたいってアメリカの役所に申請してる。今そこを回ってる衛星、ぜんぶ合わせて1万5000基くらいなんだけど。……桁がおかしい。
ひなた:ふぁ〜……お空にパソコンが100万台なのです。じゃあ流れ星を見つけたら、それは誰かの計算がひとつ、途中でおしまいになった合図なのですね。
まとめ:そのうち夜空の光は、ぜんぶ誰かの計算になるらしい。願いごとは、電源が落ちる前に済ませたい。