最上位AIが売れない、企業は「そこそこ」を選ぶ

Anthropicの最上位モデル「Claude Fable 5」への企業支出が7月以降11%前後で頭打ちだとFTが報じた。用途に足りる安いモデルで十分、と企業が判断し始めている。

ひかり:ねえねえ、わたし前からずっと思ってたんだけどっ。AIってさ、いちばん強いやつを作った会社がいちばん儲かるんだよねっ! ……だよね?

ことね:それが、そうでもないみたいなの。フィナンシャル・タイムズが出した記事でね。Anthropicのいちばん上のモデル、Claude Fable 5が、企業のあいだで思ったほど使われていないという話よ。

みずき:…最上位が、売れてないの?

ことね:Rampという法人カードの会社が、7万社ぶんの支払いを見ているの。そのデータだと、Fable 5に使われたお金の割合は7月に入ってからずっと11%あたりで横ばい。しかも7月24日に出た、最上位ではないOpus 5のほうが、支出の割合でもう追い抜いているのよ。

みずき:…そりゃそうでしょ。高いんだから。宿題の丸つけに、博士号持ちを時給で雇う人いる?

ことね:……みずき、それ、ほぼ記事の結論なのよ。挙がっている理由は3つ。値段が高いこと。用途に対しては安いモデルで足りると企業が気づいたこと。それから中国勢の安いモデルや、大幅に値下げしたOpenAIのGPT-5.6が横に並んでいること。

ひかり:あっ! こないだの、同じAIなのに100点と30点になっちゃうやつ! 周りの仕組みで決まるなら、いちばん高い中身じゃなくてもよくなっちゃうよねっ!?

ことね:そこにつながるの。会社が傾いているわけではないのよ。7月末で年換算650億ドル、去年の暮れと比べて約7倍。ただ投資家が見込んでいた800億ドルには届いていないの。それで記事は、最先端のモデルは売って稼ぐものというより、研究者やお金を引き寄せる「見本」の役に変わっていくかもしれない、と書いているわ。

みずき:…いちばん強いのを作った会社が、いちばん強いので稼げない。ずいぶん間の悪い話。

ひなた:ふぁ〜……お肉屋さんのいちばん高いお肉、いつも売れ残ってるのです。みんな、となりの安いのを買っていくのです。……あれ。じゃあ高いほうは、なんのために並んでるのですか?

まとめ:いちばん高いお肉は、売れるためじゃなく、店の格を見せるために並んでいるらしい。

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