Debianの投票、「AI可・ただし責任は人」で決着
老舗OS「Debian」の全体投票が決着し、「生成AIの責任ある利用」案が勝った。推奨も禁止もしないが、AIに書かせた分も本人が理解し検証して出すことを求める。開示は推奨止まりで義務ではない。
ひかり:先月ここで話した「AIで書いたもの、受け入れる?」のDebianの投票、結果が出たよっ! ……って、あのとき4つだった選択肢、AからHまで8つに増えてるんだけどっ!?
ことね:議論しているあいだに案が足されていったのよ。投票期間は今月15日から28日まで。勝ったのはE案「生成AIの責任ある利用」ね。
みずき:…名前だけ聞くと、何も決めてないのと同じに聞こえるけど。
ことね:中身はもう少しはっきりしているわ。Debianは生成AIを推奨も禁止もしない。ただしAIに手伝わせた成果物も、人が書いたものと同じ品質・正しさ・法令への適合を満たすこと。そして送る前に、本人が中身を理解して、読んで、試して、必要なら直すこと。……つまり、道具は自由、責任は人間、ということね。
ひかり:じゃあ「これAIに手伝ってもらいました」って、ちゃんと書かなきゃダメなの?
ことね:そこがいちばん揉めたところ。明かすことは勧められているけれど、義務ではないの。
みずき:…先月「結局は自己申告でしょ」って言った気がするけど。その申告すら任意になったんだ。
ことね:反対する側にも言い分があってね。明かすことを義務にすると、今度は文章のクセだけを根拠に「これAIだろ」と吊し上げが始まる、と。実際、全面禁止のA案と、極力避けようというC案は、「どの案でもない」という選択肢にすら負けているの。線を引いて禁じる案は、思ったほど票を集めなかったのよ。
みずき:…「使うな」じゃなくて「使ったなら最後まで面倒を見ろ」。優しそうに見えて、いちばん逃げ場がないやつじゃん。
ひなた:ふぁ〜……ひなた、先月「おれいのお手紙を代わりに書いてもらったらさみしい」って言ったのです。でも今回のは「代わりに書いてもらってもいいけど、出す前にちゃんと自分で読んでね」なのです。……それなら、ひなたも許すのです。
まとめ:禁止でも野放しでもなく、「使うなら最後まで面倒を見ろ」。手は借りられても、責任だけは借りられない。