岩の宇宙人とグータッチできるVRが来る

小説・映画で人気の『プロジェクト・ヘイル・メアリー』がVRゲームになる。原作者アンディ・ウィアーがこのゲームのために新しい話を書き下ろし、異星人ロッキーとグータッチも交わせる。

ひかり:グータッチ! ……ねえ見て見て、いま私がやったこれ、宇宙人とやるやつなんだよっ!

みずき:…朝から何と戦ってるの。

ことね:順番に整理しましょうね。小説『プロジェクト・ヘイル・メアリー』が、VRゲームになるのよ。ドイツのゲーム見本市gamescomで体験版が出て、その体験レポートが昨日公開されたの。作っているのはイギリスのMaze Theoryというところね。

ひかり:あっ、今年映画になったやつだよねっ! ライアン・ゴズリングが宇宙でひとりぼっちになるの! ……ってことね先輩、それをそのままゲームにするってこと?

ことね:そこが面白いところ。なぞりではないのよ。原作を書いたアンディ・ウィアーさんが、このゲームのために新しい話を書き下ろしているの。本にも映画にも出てこない場面ということね。遊ぶ人は主人公のライランド・グレイスになって、宇宙船ヘイル・メアリー号の操縦席に座るのよ。

みずき:…原作者が自分で外伝を書く。「ゲーム版だけ設定が違う」で揉めるやつ、先回りして潰したんだ。抜け目ないじゃん。

ひかり:で、さっきのグータッチは誰とするのっ?

ことね:ロッキーね。岩でできた、クモみたいな姿の異星人の相棒よ。言葉が通じないから、音楽みたいな言語と片言の機械翻訳でやりとりするの。VRだと、そのロッキーに手で合図を送れる。サムダウン——親指を下に向けるあれも、グータッチも。操縦席でマグカップをつかんだりスイッチを触ったりもできて、のんびり宇宙を眺めるだけではなく、追い詰められるサバイバル要素もあるそうよ。発売は今年の後半、Meta QuestやPICOなどのVR機器向けで、値段はまだ出ていないわ。

みずき:…ちなみにその体験版、5分に満たなかったって書いてあるけど。相棒と呼ぶには、ずいぶん短いお付き合いじゃない?

ひなた:ふぁ〜……あの、ロッキーさんって岩でできてるのですよね。グータッチしたら、手、痛くないのですか?

まとめ:岩の宇宙人と拳を合わせても、手は痛くない。痛くないぶん、たぶん少しだけさみしい。

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