AIアプリの中から、ワープロが丸ごと出てきた

OpenAIのCodex/ChatGPTアプリが、LibreOfficeやPython、Node.jsを丸ごと同梱していた。Simon Willisonが自分のMacで見つけたもので、置き場は合計1.7GB、LibreOfficeだけで429.7MB。

ひかり:ねえ聞いてっ、AIのアプリの中から、ワープロソフトが出てきたんだってっ! 中からっ! しかも1本まるごとっ!

ことね:……ええ、本当の話よ。Simon Willisonさんという人が、おととい自分のMacの空き容量を調べていて気づいたの。OpenAIのCodexアプリ——いわゆるChatGPTのデスクトップ用のやつね——それが裏で置いているフォルダが1.7ギガバイトあって、開けてみたらLibreOfficeが丸ごと入っていた。それだけで429.7メガバイトよ。

ひかり:えっ、りぶれ……なに? ことね先輩、それってそもそも何なのーっ?

ことね:無料のワープロと表計算の詰め合わせね。WordやExcelの代わりに使える、あれよ。2010年にOpenOffice.orgから枝分かれして生まれたの。……それがAIの相棒アプリの押し入れから出てきたわけ。しかも同居人がまだいてね。Pythonが440.6メガ、Node.jsが446.4メガ、PDFを読むための道具のPopplerが187.9メガ、gitが148.1メガ。

みずき:…足すと1.6ギガ。そのフォルダ、ほぼ全部が他人の作ったソフトじゃん。AIの本体どこ行った。

ことね:置き場所の名前がね、「documents」——書類、なの。そこには、同梱した道具の在り処と使い方を書いた手順書が一緒に入っていたそうよ。AIに「表を読みたくなったら、この棚のこれを使いなさい」と教えるための紙、という感じね。……なぜLibreOfficeなのかまでは見つけた本人も書いていないけれど、フォルダの名前からすると、書類を開けるようにするための一式と見るのが自然だわ。

ひかり:えーっ、AIって全部あの賢い頭でやってるんじゃなかったのっ!? 道具、使ってたのっ!?

みずき:…賢いやつほど道具は持つでしょ。問題は置き場所。1.7ギガって、そこそこのゲーム1本ぶんだから。人の家の押し入れに勝手に段ボール積んでいくの、やめてほしいんだけど。

ことね:そうね。しかもこれ、AIの賢さとは無関係な重さなの。答えの精度が上がるわけでも、返事が速くなるわけでもない。ただ「Excelの表を渡されても開けます」と言えるようにするための、道具箱ぶんの重さ。……逆に言えば、いまのAIアプリの実力の何割かは、頭ではなく持ち物の話なのよ。

ひなた:ふぁ〜……お弁当箱を開けたら、おかずのほかに、まな板と包丁とコンロが入っていたのです。……あの、これ、中に作る人がいるのですか?

まとめ:AIに書類を読ませるために、AIはワープロを丸ごと持ち歩いていた。1.7ギガの置き場代は、こちらのSSD持ちで。

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