相手の駒を取ると、自分がお会計

駒が全部お寿司の変則将棋『寿司将棋』が、Steamにストアページと体験版を公開。相手の駒を取ることは食べることなので、取った側が代金を払う。所持金が0円になったら負け。

みずき:…いま、相手のたまごを取った。……で、250円払った。……取ったの、こっちなんだけど。

ひかり:えっ待って、取ったほうが払うのっ!? 逆じゃないっ!? 将棋って、取ったら得するゲームだよねっ!?

ことね:そこがこのゲームの全部なの。『寿司将棋』ね。サークルSurFunの作品で、もともとはunityroomで無料で遊べたものなのよ。それが昨日Steamにストアページを出して、体験版の配信も始まったの。製品版は2027年3月の予定ね。……ルールは将棋なのだけれど、駒がぜんぶお寿司なの。だから「取る」が「食べる」になるのよ。そしてお寿司には値段が付いていて、食べたぶんの代金は食べた側が払う。所持金が0円になったら、その時点で負け。

ひなた:ふぁ〜……あの。食べたら、自分で払う。……それ、ふつうのお寿司屋さんなのです。

みずき:…そう。ふつうのお寿司屋さん。ただし目の前に対戦相手が座ってて、食べてるのはそいつの分。

ひかり:ちょっと待って、それ絶対おもしろいやつじゃんっ! ねえねえ、駒はどんな動きするのっ? お寿司ごとに違うのっ!?

ことね:違うのよ。並べるのは8貫でね。「たまご」は前後に1マス。「あじ」は斜め前か、真後ろに1マス。「えび」は斜めに何マスでも。「いか」は前後左右に何マスでも。そして「大トロ」が王将にあたる駒で、全方位に1マスずつ。これを取られたら負けよ。……お値段のほうは、分かっているところで、たまごが250円、いかが500円。よく動く駒のほうが高くつくのね。つまり相手のいい駒を狩りにいくたび、自分の財布が減っていくの。

みずき:…将棋なのに、攻めるほど貧乏になる。……あと、CPUの強さの段階が「梅・竹・松」だった。……ゲーム側が最初から寿司屋の顔してる。

ことね:ふふ、徹底しているわね。……勝ち方はお金のある「モダン」だと4通りあるの。相手の大トロを食べる。相手の所持金を0円にする。相手に3回パスさせる。それと「トライ」——自分のお寿司を相手の陣のいちばん奥まで届かせると、相手がそれを食べることになるの。つまり相手に払わせられるのね。大トロでトライを決めたら、それで勝ち。……お金の要素を外した「クラシック」もあって、そっちは大トロを取るだけの、ふつうの将棋に近い形よ。あとは詰将棋みたいなパズルモードね。

ひなた:ふぁ〜、ひなた、これ強くなれる気がするのです。……だって、相手のえびを全部食べてしまえば、相手はもう何も守れないのです。……あっ。……ひなたのお財布も、空っぽなのです。

まとめ:取ったら勝ち、ではなく、取ったら会計。この盤の上でいちばん強い駒は、たぶん財布のほう。

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