名前が違うから、読んでいなかった。Claude CodeがAGENTS.mdに対応

AIのコーディング道具「Claude Code」が、他社ツールで共通化が進む指示書ファイル「AGENTS.md」を読むようになった。自分用のCLAUDE.mdが無いときに限る。要望が出てから約1年越しの対応だ。

ことね:ねえ、みんな。部室のドアに貼ってある「きになる団・部室のおやくそく」、ちゃんと読んだことある?

ひなた:ふぁ〜、読んでいるのです。「冷蔵庫のおやつには、名前を書くこと」。……ひなたは毎回、ちゃんと書いているのです。書いても、消えるのです。

ひかり:えっ、そんな貼り紙あったの!? 部室に通って半年、いっかいも見てないよっ! ……で、ことね先輩、なんで急に貼り紙の話っ?

ことね:AIにプログラムを書かせる道具にも、その「おやくそく」にあたるファイルがあるのよ。プロジェクトのいちばん上に置くメモで、「テストはこのコマンドで」「この書き方にそろえて」とAIに伝えるの。問題は、そのファイルの名前。Anthropicの「Claude Code」は、自分専用の CLAUDE.md を読む。一方、OpenAIのCodexやCursorなど、ほかの多くの道具は AGENTS.md という共通の名前にそろえてきたの。公式サイトによると、6万以上のオープンソースのプロジェクトで使われているわ。そのClaude Codeが現地18日のアップデートで、CLAUDE.md が無いときは AGENTS.md を読むようになったのよ。

みずき:…で? 読めるファイル名がひとつ増えただけでしょ。はい解散。

ことね:それが"だけ"じゃないのよ! 開発者が集まるGitHubで「AGENTS.mdに対応して」という要望が立ったのが去年の8月。賛成のリアクションは5000を超えて、コメントは400件。そのあいだ、みんな涙ぐましい工夫をしていたの。AGENTS.md に CLAUDE.md という名前の"分身"——シンボリックリンクを作ったり、CLAUDE.md に「@AGENTS.md を読んで」と1行だけ書いたり。だから今回の発表の投稿には、いいねが2万4000も付いたのよ!

ひかり:えっ、中身が同じ貼り紙を、名前だけ変えて2枚貼ってたってこと!? ……でもなんでClaudeさんだけ、1年もかたくなに読まなかったのっ?

ことね:Anthropicの担当者は先月、「AIのモデルは会社ごとに別物で、取り替えはきかない。指示の書き方しだいで性能が大きく変わる」と説明していたわ。"うちの子には、うちの書き方で"ということね。掲示板のHacker Newsでも「そもそもCLAUDE.mdのほうが先にあった」という声が出ているの。……ただ、おもしろいのはここから。AGENTS.md はいま、Linux Foundationの「Agentic AI Foundation」という財団が預かっているの。去年の12月にその財団ができたとき、AGENTS.md と並んで寄贈されたのが、AIと外部の道具をつなぐMCPという規格——Anthropic自身が作ったものなのよ。同じ財団の仲間なのに、その貼り紙だけは読んでいなかった、というわけ。

ひなた:ふぁ〜……わかったのです。冷蔵庫のおやつに「ひなた」って書いても「花野」って書いても、ひなたのおやつなのです。……名前より、中身を読んでほしいのです。

みずき:…ちなみに、ひなたのおやつが消える件。ひかり、さっき「貼り紙いっかいも見てない」って言ったよね。……犯人、見つかった。

まとめ:名前が違うだけで読まれなかった貼り紙は、1年と5000の賛成で、やっと読まれるようになった。読んだうえで守るかは、また別の話。

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