今日のきになる、4人ぶん。
ネットの隅っこで見つけた“気になる”を、秘密結社きになる団の4人があーだこーだ掘り下げるブログ。
- AIが、別のAIを“2,880万回カンニング”?——Claudeを作るAnthropicが「能力を不正に抜き取られた」とアリババを名指し告発。米議会まで巻き込む、過去最大級の“蒸留(distillation)”さわぎ|「賢いAIの“答え”を、こっそり大量にコピーして、自分の安いAIに丸写しさせる」——そんな“AIによるAIのカンニング”をめぐる、過去最大級の告発が飛び出した。Claudeを作るAI企業Anthropicが、中国の巨大IT・アリババ(とそのAI研究チーム「Qwen」)に関係する勢力が、自社のClaudeから能力を“不正に抜き取った(illicitly extracted)”と名指しで告発したのだ。Anthropicの主張によれば、相手は約25,000個もの偽アカウントを使い、2026年4月22日から6月5日までの間に、Claudeへ2,880万回もの問い合わせを浴びせ、その回答をごっそり収集したという。狙われたのは、Claudeのもっとも価値ある能力——プログラムを書く力と、自分で段取りして動く“エージェント的”な力(最新の「Mythos Preview」の看板機能)。手口は“蒸留(distillation)”と呼ばれ、強いAI(先生役)の出力を教材にして、出来の劣るAIを安く賢く仕立てる技術で、これ自体はごく一般的な手法。争点は“身元を偽った2.5万のニセ垢で、規約をかいくぐって大量に吸い出した”とされる点にある。Anthropicは6月10日付でアメリカ上院の銀行委員会(スコット委員長/ウォーレン筆頭委員)に書簡を送付。今年2月にもDeepSeek・Moonshot・MiniMaxという中国系AIに計1,600万回ほど同種のことをされたとしており、今回の2,880万回は“一社で”それを上回る規模だという。一部の上院議員は、米国のAI出力を不正に取得した中国企業を制裁できるよう、国防関連法案の修正まで準備中。一方アリババ側は現時点でコメントしておらず、あくまでAnthropic側の主張である点には注意。ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が掘る。
- 会社をつくるのに「9,654ユーロ・152日」かけて、まだ請求書が“一枚も”出せない——「この話の全員が私に請求できるのに、私だけが誰にも請求できない」イタリア人起業家が、ドイツの“お役所迷宮”で味わった受難記|「会社をつくるのって、役所に書類を出して終わりでしょ?」——その“常識”を木っ端みじんにする体験記が、Hacker Newsで600件超のコメントを集めて話題だ。イタリア出身の起業家カルミネ・パオリーノが、ドイツで2社目の会社を立ち上げようとした“152日間の記録”。結果は——かかった費用、約9,654ユーロ(ざっくり150万円ほど)。費やした日数、152日。そして、この日までに送れた請求書の数、ゼロ。何が起きたのか。まず、たった一人で事業をやるだけなのに、ドイツの有限責任のルールの都合で“会社を2つ”(UG=ミニ有限会社と、その出資でできる合資会社Co. KG)作る羽目になる。法律文書の作成(1月下旬〜3月)、公証人に「本人だと証明」してもらうだけで1,575.24ユーロ、元手の2,000ユーロは口座で“凍結”、裁判所への登記で2社ぶんの手数料560ユーロ、税務手続きでさらに別料金……と、お金は片っぱしから“手続きする権利”に消えていく。極めつけは、5か月かけてもまだ請求書を出せない理由——商売に必須の「付加価値税の番号(VAT ID)」が、いまだに届かないから。しかもそれを、2026年に、メールでもオンラインでもなく“郵便の紙の手紙”で、7週間も待っている。会社の名前ですらひと苦労で、希望した「Plenty」は「ありふれすぎ」と却下、「Plenty Labs」も「Plenty.is」もダメ、最後にスペースを詰めただけの「PlentyLabs」でようやく通った。本人の嘆きが全てを物語る——「この話に出てくる全員が“私に”請求書を出せる。なのに、私だけが、誰にも請求書を出せない」。ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が掘る。
- ChatGPTのOpenAI、はじめての自前チップ、名前はまさかの「ハラペーニョ」——NVIDIA頼みを抜け出すための“本番(推論)専用”の一点突破。設計から製造手前まで、たった9か月。しかもAIが設計を手伝った|「AIの会社が、とうがらし(ハラペーニョ)を発表?」——思わず二度見する見出しだが、中身はガチのテックニュースだ。ChatGPTを作るOpenAIが、自分たち専用の半導体チップを“はじめて”発表し、その名を『Jalapeño(ハラペーニョ)』と名づけた(おそらく「ピリッと効かせる」の洒落)。設計は半導体大手Broadcomと組んだ。狙いははっきりしている——いまのAIは、NVIDIAの高性能GPUに世界じゅうがぶら下がっている。高いし数も足りない。だから「自分たちの使い方にぴったり合うチップを自前で持とう」という発想だ。ポイントは、Jalapeñoが万能選手ではなく“推論”だけに特化していること。AIの仕事は大きく二つで、ぼう大なデータを読み込んで賢く育てる「学習(訓練)」と、育ったAIに質問して答えてもらう本番の「推論」。Jalapeñoは後者の“推論”専用で、重い“学習”はこれまでどおりNVIDIAを使う(=完全な縁切りではない)。初期テストでは「電力あたりの性能が、現行トップよりかなり良い」とされる。さらに驚きなのは開発速度で、設計から製造直前(テープアウト)までを約9か月で走り切り、OpenAIは「この種のASIC(専用チップ)開発として、過去いちばん速い部類」と主張。その設計を、なんとOpenAI自身のAIモデルが手伝って加速させたという。社長のグレッグ・ブロックマンも「自分たちの処理の中身を深く理解しているからこそ、可能性を前倒しできた」と語る。2026年からMicrosoftらと組み、“ギガワット級”の巨大データセンターに搭載していく計画で、2029年までに合計10ギガワットぶんという約束まである。これは、前に扱った『AIの“月20ドル使い放題”は大赤字の大安売り』という話の“裏側”でもある——燃え続けるコストの大きな薪が、よそから借りるチップ代だからだ。ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が掘る。
- “自分の私生活を、世界に暴露したい”——SNSの匂わせも暴露系YouTuberも、実は明治の「私小説」からの伝統だった。田山花袋『蒲団』が口火を切った、日本の“告白文化”をたどる一冊|「日本人は、なぜ自分の私生活を、あんなに大胆にさらけ出したがるのか?」——SNSの“匂わせ”投稿も、私生活をぜんぶ見せる暴露系YouTuberも、現代ならではの現象に見える。ところが「あれは明治時代から続く、日本の“お家芸”だ」と読み解く一冊が話題だ。木村洋(上智大学文学部教授)の『「蒲団」の時代:自然主義とは何だったのか』(新潮選書)。著者によれば、1906〜1910年の“自然主義”文学の全盛期、文学者たちが競うように、自分の私生活の——人には言いにくい、みっともない部分まで——赤裸々に小説へ書き始めた。その口火を切ったのが田山花袋『蒲団』(1907年)で、中年の作家が若い女弟子に抱いてしまった情けない執着を、作者自身がそのまま描いて大評判に。以後、森田草平『煤煙』(1909年)は心中未遂事件の内幕を、島崎藤村は身内とのこみ入った関係を題材にするなど、“実体験の暴露”を競い合った——これが日本独自の「私小説」だ。従来こうした文学は「西洋の小説に比べて社会を描かない、後ろ向きな文学」と貶められてきたが、著者はそこに異を唱える。当時、文学者が“偉人”として持ち上げられたことで、その私生活の告白までもが「古い道徳に体当たりする思想運動」としての公的な意味を帯びた、というのだ。つまり単なる暴露ではなく「こういう本音の自分も、堂々と生きていい」という時代への挑戦状でもあった、と。記事は、資産家の投資家・与沢翼がツイッターで私生活を惜しみなく晒す姿を、100年以上前の私小説と地続きの例として挙げ、告白文化をむしろ“日本の文化遺産”として読み直す視点を示す。ひかり・ことね・みずきの3人が掘る。
- 「極端な暑さ、どう乗り切る?」を世界の専門家が話し合う会議——“暑すぎて中止”になる。皮肉が皮肉を超えてきた、ロンドンの猛暑の一日|「極端な暑さに、世界はどう立ち向かうか」を専門家が話し合うはずだった国際会議が、よりにもよって“暑すぎて中止”になった——そんな出来すぎた皮肉な出来事がHacker Newsで話題になっている。舞台はロンドンの名門校LSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)。その付属研究所(グランサム研究所)が、6月24日の午前に「Extreme Heat: Improving governance and strengthening action around the world(極端な暑さ——その向き合い方と対策を、世界じゅうで強める)」という、まさに猛暑対策のための国際会議を開く予定だった。大きな催し「ロンドン気候アクション週間」の一部で、暑さ対策の新しい賞の“初代受賞者”を発表する晴れ舞台でもあった。ところが直前、イギリスの気象庁(Met Office)がロンドンを含む南部一帯に猛暑警報を出し、主催者は公式サイトに「英・気象庁の猛暑警報のため、本イベントは中止します」と掲示。当日のロンドンは最高38℃まで上がる予報で、夜も気温が20℃を下回らない“熱帯夜”が続く、まさに本物の猛暑だった。「暑さと戦う作戦会議が、暑さに負けて開けない」——だが裏を返せば、冷房の効いた部屋に専門家を世界中から飛行機で集めて『暑いですね』と話すより、中止して家にいるほうが、よほど筋の通った“暑さ対策”だったのかもしれない。ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が掘る。
- 「ビットコインの値段が表すのは、ビットコインの値段だけ」——“クリプトは、もう投資じゃなくてカジノだ”と説く辛口エッセイが話題。守る側が痩せ、胴元が太る「悪い場所」の話|「クリプト(暗号資産)って、買っておけばお金が増えるんでしょ?」——その“常識”に真っ向から冷や水を浴びせる文章『2026年のクリプト:ああ、ここは“悪い場所”だ(Crypto in 2026: Oh, This Is the Bad Place)』が話題になっている。書いたのはエンジニアで批評家のスティーヴン・ディール。主張の核心はひとこと——「ビットコインの値段が表しているのは、ビットコインの値段だけ」。ふつうの株には裏に“会社”があり、利益や資産という中身が値段を支えるが、ビットコインにはその裏付けがなく、上がるのは「あとから来た人が、もっと高く買ってくれる」から(=より大きなバカ理論)にすぎない、と彼は言う。つまり本質は投資ではなくカジノで、人々は最初の軽い売買から、何倍も賭けられるオプション・“予測市場”・スポーツ賭博へとするする進み、スロットマシンのようなドーパミンでやめられなくなる——とくに、住宅は高く賃金も上がらない“将来に絶望した”若者ほど、ギャンブルが「合理的な選択」に見えてしまう(financial nihilism=金融ニヒリズム)。記事が挙げる例も強烈で、予測市場では「2025年中にイエス・キリストが再臨するか」を賭ける商品に約300万ドル(4億円超)が動き、ある軍人が機密情報を使って40万ドル超を稼いだ疑いまで出た、という。さらにディールが最も怒るのは“見張り役”の崩壊だ。本来こうした賭けから一般の人を守るはずの監督官庁(米CFTC)が、職員を約700人から535人ほどへと減らされる一方、業界は政治に巨額の資金(ある政治資金団体は2024年向けに2.6億ドル超を集めた)を投じている、と指摘する。守る側が痩せ、稼ぐ側=胴元が太る——だから彼は「ここは“悪い場所”だ」と嘆く。ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が掘る。
- AIの“月20ドル使い放題”、実はとんでもない大赤字の「大安売り」だった——「最初の一杯はタダ」で客を釣り、ハマった頃に値上げ? “AIは人間より高くつく”という皮肉な現実|「AIのサービスって、月20ドルくらいで“使い放題”でしょ? あんなに便利なのに、どうやって儲けてるの?」——その答えは、ちょっと衝撃的だ。「儲かっていない。それどころか、世界じゅうのAI企業が、実際にかかる費用よりずっと安い値段で売る“大赤字の大安売り”をしている」。そう警鐘を鳴らす文章『AI’s Affordability Crisis(AIの“手ごろ価格”の危機)』が、Hacker Newsで話題(コメント350超)になっている。書いたのはデータ保存を専門にしてきたDavid Rosenthal(デイビッド・ローゼンタール)。主張はこうだ——いまのAIは、ユーザーを安値で“ハマらせて”、離れられなくなってから値上げする「最初の一杯はタダ」(=麻薬の売人)のやり方になっている。記事が引く試算では、月200ドルの上位プランでも、ヘビーに使えば裏で数千ドル(8千〜1万ドル)分の“計算コスト”が燃えていることがあり、会社が何十倍も肩代わりしている計算になる。数字も強烈で、OpenAIは2025年、売上130億ドルに対して赤字200億ドル超、売上の4割超を宣伝・営業につぎ込んでいるとされる(GPUは設備投資の6割を占めるのに、猛スピードで古びていく)。あるサービスが“使った分だけ払う”方式に変えたら、客のひとりが「初日に支出が7倍に跳ね上がって、“うわ、モンスターを作っちまった”と思った」と悲鳴を上げ、Nvidiaの幹部までが「うちのチームでは、計算にかかるお金が人件費をはるかに上回る」と認めた——つまりAIにやらせるほうが人を雇うより高くつく場面が出てきて、皮肉まじりに「企業は“雇用”を再発見した」とまで言われる。これは、私たちが前に扱った「たった30億の小さなAI(VibeThinker)が、巨大AIに肩を並べた」話の“裏側”でもある。デカいAIは、とにかくお金がかかりすぎるのだ。ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が掘る。
- 外国の人に「日本ってどんな国?」と聞かれて固まった——それ、いま日本じゅうで起きてる。東大・苅部直教授が説く、“いまの問い”を持って古典を読み直す「対話的な読書」|「外国の人に『日本って、どういう国なの?』と聞かれて、うまく答えられなかった」——そんな経験、ありませんか。実はいま、“日本とは何か”に関心を持つ人が増えていて、その背景を東大の苅部直(かるべ・ただし)教授がインタビューで語り、書評サイトBook Bangで紹介され話題になっている。教授いわく、関心の高まりは右傾化のような“お堅い”理由ではなく、もっと実務的なもの——グローバル化で外国人と接する機会が増え、「自分の国の文化や歴史を、うまく説明できない」と気づく人(とくにビジネスパーソン)が多いからだ。その一因として教授は学校教育の限界も指摘する。高校の必修「歴史総合」は政治・外交・経済の歴史が中心で、“思想”や“文化”は手薄になりがち。結果、多くの大人が「日本の思想や歴史の知識は中学生レベルのまま」国際交流に臨んでいる、と。教授の著書『「維新革命」への道』はさらに踏み込み、「黒船に脅されてしぶしぶ西洋を取り入れた(和魂洋才)」という通説に異議を唱える。荻生徂徠・本居宣長・福澤諭吉ら江戸〜明治の思想家を取り上げ、「江戸時代の時点で、思想の面ではすでに“文明化”が進んでいた」「伝統に足をつけたまま、西洋の“才”も“魂”も高く評価した、その積み重ねが近代化の成功につながった」と論じる。そのうえで教授は、「“日本が特殊だ”という言い方は、いまの若い世代にはピンとこない」とし、「19世紀日本の経験は、近代文明の長所と短所を見きわめ、良い部分をどう根づかせるか考え直すチャンス」だと説く。記事のタイトルが掲げる「対話的な読書」とは、昔をただ懐かしむのではなく、“いまの問い”を持って古典に問いかけながら読み直す——そんな学びの姿勢を指すのだろう。ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が掘る。
- 会社のために作った道具が数日で大ヒット→その会社にクビ。Google社員が『Google Workspace CLI』を勝手に公開して起きた、皮肉すぎる顛末|「会社の製品を便利にする道具を作って大ヒットさせたのに、その会社をクビになった」——そんな“皮肉すぎる”体験談がHacker Newsで1位になり話題に。語ったのはJustin Poehnelt(ジャスティン・ポーネルト)。約7年Googleに勤め、Workspace(Gmail・カレンダー・ドキュメントなどGoogleの“仕事道具”)の開発者を支援するチーム(DevRel)にいた人だ。彼が作った「Google Workspace CLI」は、それらの仕事道具を“黒い画面”——コマンドライン、つまり文字でパソコンに命令する操作——からサッと扱える道具。これがエンジニアに大ウケして、技術ニュースのHacker Newsで1位、GitHubで数千の“スター”(お気に入り)を集め、数日で何千人ものユーザーがついた。だが彼は、その道具をGoogle公式の置き場(GitHubの googleworkspace 組織)に、Googleのロゴとブランド色つきで“勝手に”並べてしまった。社内ルールでは、ブランドを使うなら事前に届け出て法務の承認を得る決まりで、それを飛ばしたため法務に問い詰められた——というのが手続き上の問題だ。ただし本人の見立ては別で、「本当の原因は、上層部がAIエージェントに仕事を“横取り”されるのを怖がっていたことだ」と語る。そして皮肉なのは、彼が解雇されたほぼ直後に、Google自身が“公式のWorkspace CLI”を出すと発表した点——道具のアイデアそのものは否定されなかった。コメント欄でも『OSSの公開はDevRelの仕事の範囲だ』『でも無断でブランドを使ったのは一線を越えた』と賛否が割れた。ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が掘る。
- 世界が終わる町に「ありがとう、チャック!」の奇妙な広告——人生を“逆再生”するスティーヴン・キングの中編が、最後に「あなたも図書館だ」と泣かせにくる|「世界がもうすぐ終わる——海は割れ、町は崩れていく。なのに街じゅうの看板にもテレビにも、おなじ広告が流れる。『39年のすばらしき歳月。チャールズ・クランツに感謝します。ありがとう、チャック!』。……チャックって、だれ?」——そんな不思議な始まりの小説が、書評サイトで“傑作”と紹介され話題に。原作はスティーヴン・キングの中編「チャックの数奇な人生」(邦訳書『チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ』文藝春秋、訳=安野玲・高山真由美。「ハリガンさんの電話」も収録)。先月(5月1日)日本公開された映画「サンキュー、チャック」の原作でもある。物語の作りが変わっていて、わざと“第三幕”=最後の場面から始め、そこからチャックという一人の男の人生を巻き戻していく。レビュアーの乗代雄介は、アフリカの言葉「老人が一人死ぬとき、図書館が一つ焼け落ちる」が物語の通奏低音だと指摘し、「再建はできなくとも、そこに蓄えられたものは何らかの形できっと輝きを放つ」と評する。つまり“ふつうの人ひとりの一生”が、それ自体ひとつの世界=図書館なのだ、という話。映画版は監督・脚本マイク・フラナガン、主演トム・ヒドルストン、マーク・ハミルらが出演し、トロント国際映画祭で観客賞を受賞している。ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が掘る。
- たった“30億”の小さなAIが、何十倍も大きい旗艦AIに「理詰めの問題」で肩を並べた——軽自動車が、決まったコースでスーパーカーに追いついた、みたいな番狂わせ|「たった30億パラメータの“小さなAI”が、何十倍も大きい最新の巨大AIに、ある勝負で肩を並べた」——そんな論文がHacker Newsで話題になっている。モデルの名は「VibeThinker-3B(ヴァイブシンカー)」。AIの“大きさ”は「パラメータ」という部品の数で測られ、最近の最前線モデルは数千億〜という桁。対してこれは3B=30億と、けた違いに小さい“密(dense)”モデルだ。にもかかわらず、論文は数学やプログラミングのような“答え合わせができる理詰めの問題(reasoning)”で、DeepSeek V3.2・GLM-5・Gemini 3 Proといった「桁違いに大きい旗艦モデル」に匹敵、ないし上回る、と主張する。具体的には、難関の数学コンテストAIME26で94.3点(試行を増やす“テスト時スケーリング”で97.1点)、コードの試験LiveCodeBench v6で80.2、はじめて見るLeetCodeの問題でも96.1%正解、指示の従いやすさ(IFEval)で93.4。ではどうやって小さいのに賢くしたのか——「Spectrum-to-Signal(広げてから絞る)」という鍛え方で、最初に手本でいろんな解き方を“広く”仕込み(カリキュラム学習)→強化学習で“良い手”を伸ばし→自分の良い答えで学び直す(自己蒸留)、の合わせ技だという。ただし大事な但し書きがあって、これは“なんでも屋”ではない。得意は答えが機械で確かめられる種類の問題で、雑談や常識まるごとは別。作った人たち自身、論文で「大きいAIの“置きかえ”ではなく、“補い合う相手”」と位置づけ、「小さくても、絞れば頂点に届く」という仮説(Parametric Compression-Coverage)を唱えている。ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が掘る。
- “顔”は、パスワードとちがって、漏れても作り直せない——「あいつらに顔を渡すな」と説く文章が話題。子どもを守るはずの年齢確認が、いつのまにか“全員の身分証チェック”になる話|「子どもを守るため、っていう年齢確認が、いつのまにか“全員の身分証チェック”になっていく」——そんな警鐘を鳴らす文章『Never Give Them Your Face(あいつらに顔を渡すな)』が、ネットで大きな話題になっている(作者は名乗らず、著作権フリーのCC0で公開)。主張はこうだ。いま各国で増えている“年齢確認(エイジ・ベリフィケーション)”——「あなたは18歳以上ですか?」を顔写真や政府発行の身分証で確かめる仕組み——は、子どもを守る看板で始まるが、実態は“大人も含めた全員に身元の提出を求める”制度になりかねない。刺さる一節がある。「16歳の子のために書かれたはずの法律が、いつのまにかインターネット全員への“身分証を見せろ”にすり替わる」。なぜ危ないか——パスワードは漏れても変えられるが、顔や指紋のような身体的特徴(生体情報)は、漏れても作り直せない。一度流出すれば一生もの。しかも、ある仕組みが始まった直後、ほんの数時間で“本人確認ずみアカウント”が売買され始めた例もあった、という(守るための仕組みが、別の穴を開けてしまう)。文章が読者にすすめるのは、とてもシンプルな実践だ——「顔を上げろと求められたら、断る。理由を述べて、その場を去る」。これは、私たちが前に扱った「Claudeが個人ユーザーに身分証+自撮りの本人確認を求める」話や、「イギリスが18歳未満のVPN利用を止めようとしている」話の、ちょうど“反対側”の声でもある。集めたい側と、渡したくない側。同じコインの、表と裏。ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が掘る。
- ブラウザの中でしか動かないはずのWebサイトを、そのまま“パソコンのアプリ”に。Denoの新機能が「Electron、重すぎ問題」に挑む——ただし、まだ“カナリア”|「ブラウザの中でしか動かないはずのWebサイトを、そのままパソコンの“アプリ”にできる」——そんな道具がHacker Newsで話題(コメント370超)になっている。名前は「Deno Desktop(ディーノ・デスクトップ)」。Denoは、JavaScriptやTypeScript——Webを動かす言葉ね——を動かすための“土台”(ランタイム)で、その新機能として登場した。自分のWebアプリ——たった1個のファイルから、Next.jsやAstroみたいなフレームワークで作った本格的なものまで——を、コードもDeno本体も画面を映す仕組みもまるごと1つに包んで、WindowsでもMacでもLinuxでも配れる“実行ファイル”に仕立ててくれる。しかも使っているフレームワークを自動で見つけて動かすので、既存のWebアプリにほとんど手を入れなくていい。気になる“Electronとの違い”はここ:DiscordやMacの「VSCode」でおなじみのElectronは、アプリの中にブラウザのChromeを丸ごと積むので、どうしても重く・大きくなりがち。対してDeno Desktopは、OSにもとから入っている表示部品(webview)を使うので、ふつうは小さく仕上がる(見た目を全OSで揃えたいときはChromiumを積むことも選べる)。画面と裏側のやりとりも、回線越し(ソケット)じゃなく“同じプロセスの中”の直通だから速い、という。1台のパソコンからMac/Windows/Linux全部ぶんを書き出せる“クロスコンパイル”や、更新を差分で当てて失敗したら自動で元に戻す仕組みも内蔵。ただし、まだ完成品ではない——次のバージョン「Deno 2.9」で入る予定で、いまは“カナリア版”という先行お試し版でしか触れず、仕様もこれから変わりうる、と但し書き付きだ。ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が掘る。
- 漫画は“完成原稿”じゃなくて「ネーム」でもOK——賞金100万円+連載権の新人賞が募集開始。出せば7編集部が一気に見てくれる“合同説明会”方式|「漫画を1本出すだけで、賞金100万円と“連載権”、おまけに担当編集さんまで付くかも」——そんな新人発掘の漫画賞が、きのう(6月22日)から募集を始めた。名前は「スターツ出版 NEXTマンガグランプリ」。出版社のスターツ出版が、だれでも作品を投稿できる場「LINEマンガ インディーズ」で開く大型コンテストだ。最高賞のグランプリは、賞金100万円に、スターツ出版の各媒体とLINEマンガでの連載権、そして担当付き。準グランプリは10万円(こちらも連載権+担当付き)、優秀賞とネーム賞が各5万円、と賞も手厚い。応募できるのは横読みの——ふつうの、横にめくる——漫画で、ジャンルは不問、ページ数の決まりもなし。しかも“完成原稿”だけでなく、漫画の設計図にあたる“ネーム”の段階でも応募できる(だから「ネーム賞」がある)ので、絵を最後まで仕上げる自信がない人にも間口が広い。さらにこの賞のうれしいところは、出すとスターツ出版の“7つの編集部”(BeLuck COMICS/Berry’s fantasy/comicグラスト/comicゼライズ/comic berry’s/noicomi/OZcomics)が一度にまとめて見てくれる点——1回の応募で、7か所に自分を売り込めるようなものだ。締め切りは9月13日23時59分、結果発表は11月上旬の予定。ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が掘る。
- 画面に流れる“AIの考え中…”は、本心の生テキストじゃなく“あらすじ”だった——「あの思考ログ、本物なの?」という指摘と、作り手も「要約です」と認めている話|「AIが答える前に画面で見せてくれる“考え中……”の文章、あれって本物の生の思考なの?」——そんな問いに但し書きをつけたエンジニアの記事が、いまHacker Newsで話題(コメント180超)になっている。書いたのは Patrick McCanna(パトリック・マッキャナ)。プログラミングを手伝うAIツール「Claude Code」が見せる「Extended Thinking(拡張思考)」の文章は、AIが裏で本当にめぐらせている“生の思考そのもの”ではない、という指摘だ。彼のたとえが秀逸で、「jpegの写真を、いったんbmpという別形式に保存し直し、それをちょっといじって、また“これはjpegです”と出すようなもの——変換のたびに元の情報が目減りする」。ローカルのログに残るのは600文字ほどの暗号化された“署名(signature)”だけで、読める生テキストは手元に来ない、とも書く。ここで面白いのは、作り手のAnthropic自身が、ちゃんとドキュメントに「これは要約です」と明記している点だ。新しめのモデルでは、思考ブロックは“要約された思考テキスト”が初期設定で、「要点を保ちつつ、なめらかに表示するため」そうしている、と。そして“生の完全な思考”のほうは暗号化されて「署名」という形でしか返らず、これは中身を読むためではなく「確かにこのAIが出した思考だよね」という“本物確認(検証)”のためのもので、人間が解読する用途ではない、と説明されている。つまり指摘の核心は陰謀論ではなく“付き合い方”——画面の「考え中…」を、AIの頭の中の完全な記録だと思って証拠みたいに鵜呑みにしないこと。前に扱った「ClaudeがAIを使う人間に“本人確認”を求める」話とちょうど裏返しで、こんどは人間がAIの“中身”を確かめきれない番、というわけだ。ひかり・ことね・みずきの3人が掘る。
- “リビングの小箱”でPCゲームを——Valveの新「Steam Machine」がついに発売へ。Steam Deckの“約6倍”パワーで4K、お値段は1049ドルから。「で、それ、ただのPCでは?」|「テレビにつなぐゲーム機なのに、中身はパソコン。なのに、ほぼPCのお値段」——ゲーム配信サービスSteamを運営するValveが、新しい小箱型ゲーム機「Steam Machine(スチームマシン)」のお値段と発売をついに発表し、Hacker Newsでも大きな話題(コメント960超)になっている。Steam Machineは、約15cm角(152×162×156mm)の黒いキューブ。携帯ゲーム機「Steam Deck」と同じ、Valve自前の基本ソフト「SteamOS」で動く据置き型で、テレビにつなげばゲーム機のように、普通のパソコンとしても使える“いいとこ取り”の一台だ。中身は、AMDの準カスタム製チップ——6コア12スレッド・最大4.8GHzのCPU(Zen 4)と、28基の演算ユニットを積むGPU(RDNA 3)、システムメモリ16GB(DDR5)、画像用メモリ(VRAM)8GB(GDDR6)。Valveは「携帯機Steam Deckの“だいたい6倍”のパワー」をうたい、「多くのSteamタイトルが、FSR(賢い画質アップ技術)を使って4K・60fpsで快適に遊べる」とする(ただし公式ベンチマークでの厳密な倍率は示しておらず、“6倍”はあくまで目安)。そして注目のお値段は、いちばん安い512GBモデルで1049ドル(日本円だと15万円コース)。容量の大きい2TBで1349ドル、専用「Steam Controller」まで付けた全部盛りで1428ドル。発売は今月末で、予約は“ランダム抽選キュー”ですでに受付が始まっている。ただしValve自身、価格は「同じくらいのスペックのPCと、だいたい同額」と認めており、売りは“安さ”ではなく“手軽さ”。「で、それ、ただのPCでは?」というツッコミに、答えはあるのか。ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が掘る。
- 「これ、AIが書いたんじゃない?」と疑われた受賞作。本人は「自分で書いた」と否定——文学賞×生成AI、いちばんやっかいなのは“証明できない”ことだった|「その短編、AIが書いたんじゃないの?」——歴史ある文学賞が、その疑いだけで揺れている。舞台はコモンウェルス短編小説賞(Commonwealth Short Story Prize)。イギリスのコモンウェルス財団が2012年に創設した、英語圏をはじめとするコモンウェルス諸国を対象にした由緒ある賞で、2026年は7806作品もの応募が集まった(史上2番目の多さ)。ところが、地域別の受賞作のうち複数に「生成AIで書かれたのでは」という疑いが向けられた。とりわけ大きく取り上げられたのが、カリブ海地域で受賞したジャミール・ナジール(Jamir Nazir)の『The Serpent in the Grove(森の中の蛇)』。指摘の根拠とされたのは、生成AIに出やすいとされる言い回しのクセや、妙に整った反復パターン——でも、それは決定的な証拠ではない。ナジール本人は「子どものころの記憶をもとに、自分で書いた」と強く否定しており、結局のところ“水掛け論”になっている。ここがいちばんやっかいなところで、「AIが書いた」と証明するのも、「人間が書いた」と証明するのも、いまの技術では難しい。事態を動かしたのは、受賞作を掲載していた老舗文芸誌グランタ(Granta)。グランタは作品を“載せる側”だっただけで、選考に口を出す権限(編集権)を持っていなかった。そこで2026年6月19日、「自分たちに編集権のない外部との出版提携からは、今後手を引く」と声明を出した(最終候補作は「公共の利益のため」サイトに残す、とも)。前に扱った「Claudeが人間に“ほんとに本人?”と身分証を求める」話とはちょうど立場が逆さまで、こんどは人間が人間を「きみ、AIだろ」と疑う番——というわけだ。ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が掘る。
- 「ぼくの昔の仕事、もしかして“詐欺の数合わせ”で存在してた?」——10年後に元上司がSECに訴えられて、あるエンジニアが立てた問い|「あのころの自分の仕事は、もしかして“詐欺”のために存在してたんじゃないか?」——あるソフトウェアエンジニアが、10年越しに立てた問いが、いまHacker Newsで静かに刺さっている。書いたのは、イギリス発のスタートアップ「GenieDB」でエンジニアをしていた人物。会社がアメリカのベンチャー投資会社「Frost VP」に買収され、本人もアメリカへ渡った。ところが約10年後、Frost VPのオーナーであるスチュアート・フロスト(Stuart Frost)が、アメリカのSEC(証券取引委員会=証券市場の番人)に詐欺で提訴されていることを知る(※あくまで提訴段階で、有罪が確定したわけではない)。SEC側の主張によれば、Frost VPは投資家から集めたお金を、いくつもの会社(Jointly/Maana/Osprey/SegOne、そしてGenieDB)にばらまいて投資し、そのたびに相場より過大な「インキュベーター手数料(=スタートアップのお世話代)」を抜いていた、という構図。つまり“投資先を増やすほど手数料がチャリンと入る”仕組みだ。筆者がいちばん打ちのめされたのは、2014年5月の社内メール。そこには「経費を賄うには、あと2社いる(GenieDBが6月に出てくる)」という趣旨の文面があった——つまり自分のいた会社は、足りない経費の“数合わせ”として調達された一社だったのかもしれない、というのだ。それでも筆者は、最後にこう結ぶ。会社の“お財布の事情”がどうあれ、GenieDBの技術そのものは本物で、自分たちは真剣に、いいものを作ろうとしていた、と。ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が掘る。
- 課金なし・広告なし・7年ぜんぶ有志——“何千体”がぶつかる超大規模RTS『Beyond All Reason』が、まるごと無料で遊べてしまう。で、どうやって食べてるの?|「ユニットを何千体も動かして、画面いっぱいで大戦争。なのに無料」——そんなゲームが、いまHacker Newsで話題(コメント260超)になっている。名前は『Beyond All Reason(ビヨンド・オール・リーズン、通称BAR)』。ジャンルはRTS(リアルタイム・ストラテジー=自分の軍をその場で指揮して戦う戦略ゲーム)で、1997年の名作『Total Annihilation』や『Supreme Commander』の系譜。最大8対8の16人で、何千ものユニット・弾・爆発をぜんぶリアルタイムに物理計算してぶつけ合う、まさに“超大規模”がウリだ。Armada・Cortex・Legionの3勢力があり、エイリアン(Raptor)やScavengerと戦うPvEモードもある。中身(Recoilエンジン=オープンソースのSpringエンジン派生)まで全部公開されたオープンソースで、WindowsとLinuxで動く。驚くのはビジネスモデルで、課金アイテムは一個もなく、お金を払った人が強くなる“pay-to-win”もなし。世界中の有志150人以上が、7年近く、ファンの寄付だけで作り続けてきた。さらについ先日、ゲーム発売を手がける「Hooded Horse」と販売契約を結び、Steamで有料の「プレミアム版」(一人用ストーリー=キャンペーンが目玉)を出すと発表——ただし今あるマルチ対戦は“これからもずっと無料”、コードもオープンソース(GPL)のまま、権利も開発チームに残す、と明言している。「タダより高いものはない」の逆をいく一本を、ひかり・ことね・みずきの3人が掘る。
- “コピペは悪”と習ったのに——名エンジニアが説く「まちがった共通化は、コピペよりずっと高くつく」。迷ったら、いちど元に戻せ|「同じコードのコピペはダメ、1つにまとめなさい」——プログラミングを習うと必ず言われるこの鉄則に、真っ向から但し書きをつける10年前の名エッセイが、いままたHacker Newsで話題(コメント300)になっている。書いたのは Sandi Metz(サンディ・メッツ)という著名なエンジニアで、彼女のRailsConf 2014の講演「all the little things」から生まれた文章だ。主張はシンプルで強烈——「まちがった“共通化”は、コピペのまま放っておくより、はるかに高くつく(duplication is far cheaper than the wrong abstraction)」。よくない共通化は、こう育つという。(1)誰かが重複コードを見つけ、きれいな共通部品にまとめる。(2)時間がたち、「ほぼ同じだけど、ちょっとだけ違う」要求が来る。(3)次の人は、その部品にスイッチ(引数や条件分岐)を一個足して間に合わせる。(4)それが繰り返され、いつしか誰も読めない、スイッチだらけのお化けになる。こわいのは、関わった全員が、その時その時は“正しいこと”をしていた点だ。さらに、手をかけたコードほど捨てられなくなる「サンクコスト(埋没費用)」の罠が、まちがった共通化への固執を生む。メッツの処方箋はいさぎよい——気づいたら、共通化をいったんバラして、それぞれの呼び出し元にコピペで“戻せ”。各所に散らばった固有の条件を消し、きれいになった土台から、改めて正しい共通化を生やせばいい。「進むための一番の近道は、戻ること(the fastest way forward is back)」。コードを書くことね・ひかり・みずき・ひなたの4人が、この逆説を掘る。
- AIに「あなた、ほんとに本人?」と聞かれる時代へ——Claude、7月8日から個人ユーザーに身分証+“自撮り”の本人確認。疑う側だったわたしたちが、疑われる番|「これからAIを使うのに、パスポートと自撮りが要る」——そんな話が、ちょっとした騒ぎになっている。Claudeを作るAnthropicが、2026年7月8日から、個人で使う人に“本人確認”をお願いすると発表した。対象は無料・Pro・Maxの個人プランで、会社で契約する法人(Enterprise)プランは今のところ対象外。やることは、政府発行の写真つき身分証(パスポートや運転免許証)を見せて、カメラでその場の自撮り(ライブセルフィー)を撮るだけ——所要およそ5分。ただし作業はAnthropicが直接やるのではなく、「Persona(ペルソナ)」という本人確認の専門会社に任せる。Anthropicは顔写真そのものは持たず、ペルソナが預かる仕組み(Anthropicが“ルールを決める側”、ペルソナが“実際に処理する側”)。預けるのは名前・生年月日・ID番号だけでなく、「顔の幾何学テンプレート」——輪郭や目の間隔を数値にしたもの——も含まれ、これは地域によっては“生体情報(バイオメトリクス)”にあたる、とAnthropic自身も認めている。一方で「このデータをAIの学習には使わない」「不正防止の目的に限る」「通信も保管も暗号化する」とも明言。狙いは年齢確認(18歳未満の利用防止)・悪用や規約違反の防止・法令順守で、4月中旬から限定的に始まっていたものを、今回個人の全プランへ広げた格好だ。前に扱ったイギリスの年齢確認やノルウェーの16歳未満SNS禁止と同じ、「ネットの入口で“あなた、何歳の誰?”を確かめる」波が、とうとうAIの入口にも届いた。ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が掘る。
- 地球上の砂粒ぜんぶに住所を配っても余る——インターネットの“引っ越し”が、誰にも気づかれないまま、ついに折り返し。Googleの計測でIPv6が初の50%超え|「Googleの通信、ついに半分がIPv6になった」——地味だけど歴史的なニュースが、この春ひっそり話題になった。インターネットにつながる機械には、ぜんぶ「IPアドレス」という“住所”がふられている。昔ながらの方式が「IPv4」、新しい方式が「IPv6」。Googleの計測では、自社サービスにアクセスしてくる通信のうちIPv6で来る割合が、2026年4月23日ごろ、初めて50%を超えた(測り方の違うAPNIC Labsの計測だと同じ日で42%。Googleは自社への直接アクセス、APNICはインド・中国など人口の多い国を世界銀行の統計などで補正して測る、という違いがある)。なぜ引っ越すのか——古いIPv4で作れる住所は全部で約43億個(2の32乗)しかなく、世界人口80億にはそもそも足りない。実際アジア太平洋地域は2011年に新規の在庫が切れた。これまではNAT(一個の住所をみんなで共有し、玄関の“管理人”が郵便を各部屋に仕分ける裏ワザ)でしのいできた。新しいIPv6なら住所は約340澗個(2の128乗=3のうしろにゼロが38個)で、地球上の砂粒ぜんぶに配っても使い切れない、事実上無限の数。ただし普及はのんびりで、2012年の「World IPv6 Launch」から30年近くたって、ようやく折り返し。牽引役はインドのReliance Jioなど。これだけ大規模な世界中の引っ越しが、住んでいる当人たちにほとんど気づかれないまま半分まで来た——という静かなすごさを、ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が掘る。
- 年齢確認から逃げる道具に、年齢確認をつける——イギリス上院、18歳未満の「VPN利用」を止める案を207対159で可決。抜け道に関所、その先にまた抜け道|「ネットの年齢確認、めんどうだからVPNでスルーしちゃえ」——その流れに、イギリスが“次の手”を打とうとしている。発端は、同国の『オンライン安全法(Online Safety Act)』。去年7月から、アダルトなど大人向けサイトは、入口で「あなた、18歳以上ですか?」と年齢確認するのが義務になった。ところが施行された初日、その確認をすり抜けようと、VPN(自分が今どこからネットを見ているかを、別の場所にすり替えて見せる道具)の利用が1400%以上もはね上がった。そこで議会が動き、ことし1月、上院(貴族院)が賛成207・反対159で、18歳未満にVPNを使わせない——正確には“その人が子どもかどうかを、きわめて正確に見分ける年齢確認”を、VPN業者にも求める——という案を可決した。VPNそのものの禁止ではなく、まだ法律として確定もしておらず、いまは下院との間で文言をやり取りしている最中だ。とはいえ、「匿名でいるための道具に、実名で入る」ねじれや、抜け道をふさぐたびに新しい関所が増えて大人もそこを通らされる問題は残る。前に扱ったノルウェーの『子どもにAIを使わせない』が“使わせない”規制なら、これは“すり抜けさせない”規制。線をどこに引くかで、ずっともめている。ひかり・ことね・みずき・ひなたの4人が掘る。
- 名作ゲームは“時間どろぼう”がうまい。『どうぶつの森』も『シェンムー』も『YU-NO』も——「ゲームは時間を操るメディア」説が、じわじわ刺さる|「このゲーム、宝箱があくまで3時間。待ちたくなければ課金」——そんなソシャゲにイラッとした経験、ない? そのモヤモヤを、ゲームメディアAutomatonのコラム(nununu筆、つい先日)が、意外な角度ですくい上げて話題になっている。曰く、ゲームとは“時間を操るメディア”であり、時間の使い方がうまいゲームほど名作が多い、という説だ。たとえば『どうぶつの森』は、ゲーム内の時間を現実とそのまま同期させ、季節のめぐりでプレイヤーを毎日呼び戻す。『シェンムー』や『牧場物語』は、ゲーム内の一日に“できることの限り”を設け、その“ままならなさ”で別世界の実在感を出す。『ときめきメモリアル』は3年間を20分ほどに圧縮し、『ペルソナ』は1年を一日二区分で進め、『YU-NO』や『弟切草』は、そもそも“繰り返し遊ぶ”ことを前提に時間を設計する。逆に、待ち時間をわざと作って課金で消させるソシャゲも、同じ“時間”という道具の使い方だ。コラムの結びはこう——面白いと感じた裏には、たいてい上手な時間の使い方が隠れている。それに気づくと、作り手の狙いが見えて、体験はもっと豊かになる。みずきの毒舌(時間どろぼうの発明大会)を入口に、4人がこの説を掘る。
- “毎回わすれちゃう”AIに記憶を持たせる最先端が、まさかの「過去ログをgrep」だった件。賢いAIを足すより、付箋いちまい|「AIって、もしかして、わたしのこと毎回わすれてない?」——その違和感、正解だ。いまのAIエージェントの多くは、会話(セッション)が終わると記憶がまっさらにリセットされ、次の機会にはまたゼロから調べ直し、同じコマンドを打ち直し、前に出した結論をもう一度導いてしまう。そこを直す道具が、つい先日いくつもお目見えした。ひとつめは Show HN で話題(コメント多数)の「agent-historian(エージェント・ヒストリアン)」。AIが“自分の過去の会話ログ”を自分で検索し、新しく調べる前にまず読み返せるようにする道具で、対応はOpenCodeやClaude Code(`~/.claude/projects/*.jsonl` を読む)など。驚くのはその潔さで、AIらしい意味検索(埋め込み・ベクトル)も、索引づくりも、裏で動く常駐処理もなし——やっているのは、ただの文字列さがし、要するに grep(グレップ)だ。「見つける→ざっと把握→拾い読み」と段階的に必要なところだけを引き出す。runtime依存ゼロ、読み取り専用で元データは絶対に書き換えない。作者はMITライセンスで公開し、しかも「いつかAIが自分で過去を読めるようになったら、この道具は要らなくなる。それでいい」と言う。もうひとつ、同じ発想の「FERNme(ファーンミー)」も話題で、こちらは記憶の更新を“ただの足し算”にしてAIを一回も呼ばず(普通は1往復に約2回呼ぶ)、覚え書きは約25トークンぶんで何年たっても膨らまない。賢いAIをもう一個盛るのではなく、むしろAIを使わない方へ——その逆張りを、ひかり・ことね・みずきの3人が掘る。
- バグまで“そっくりそのまま”に。1989年のフライトシムを、欠点ごとC言語で復元する有志が「テストパイロット」を募集中|1989年に出たDOSのフライトシム『F-15 Strike Eagle II』(マイクロプローズ)を、ソースコードまるごと“復元”している有志プロジェクトが、Hacker Newsで話題(つい先日)。やっているのは、市販ゲームの中身(バイナリ)を機械語から一個ずつ解きほぐし(逆アセンブル・逆コンパイル)、人間が読めるC言語に書き戻す気の長い作業だ。2026年6月時点で、3本ある実行ファイル(f15.exe / egame / end)はすべてC言語化が済み、データ構造もアセンブリからCへ移し終え、関数の多くに意味のある名前がついた。そこでいよいよ、「実際に遊んでバグを見つけてほしい」とテストパイロット(テスター)を募集しはじめた——配布版v0.9.1は、砂漠の嵐(Desert Storm)拡張を含む製品版451.03の実行ファイルと差し替えて動く。最大の見どころは、これが「バグごと(bug-for-bug)」の再現だという点。3Dの物体が消える、物理がおかしい、といった“元のゲームのクセや不具合”まで、わざと忠実に残している。復元したコードが本物と一致するかは、機械語の命令(オプコード)レベルまで照合して確かめる徹底ぶり。直さないのが正解で、欠点ごと残すのがいちばん誠実な保存——その逆説を、ことね・ひかり・みずき・ひなたの4人が掘る。(DOS・MCGA/VGA表示で、いまのところ音と操縦桿は非対応)
- 街ゆく二人に一人がイヤホン——“AirPods効果”の正体。まわりの声は遠ざかるのに、耳の中の声だけ、なぜか信じてしまう|街を歩けば、二人に一人はイヤホン——そんな“AirPods効果”を、アメリカのライター、マーカム・ハイドが個人ニュースレター「The Escape」でつい先日論じ、ネットで大きな話題(コメント700超)になっている。主張はこう。イヤホンは、まわりの雑音や見知らぬ人とのなにげないやりとりをそっと遮断して、“じぶん専用”の快適な殻をくれる。実際、彼が引く2021年の調査では、ヘッドホンをよく使う人ほど孤独を感じやすく、知らない人に自分から話しかけることも減るという。別の研究では、アメリカ人が1日に発する単語の数が、2005年から2019年で28%も減ったとも。ところが本当にこわいのはその先で、「A Voice Inside My Head(頭の中の声)」と題された研究によれば、イヤホンごしに耳元で聞こえる声は、スピーカーで聞くより“あたたかく、親しみやすく、説得力があり、共感的”に感じられるという。つまり——まわりの生身の人とは距離ができるのに、イヤホンの中でささやく声だけは、やたら信じやすくなる。孤立と“説得されやすさ”を同時に連れてくる、この小さな白い殻を、4人が掘る。いつもヘッドホン首かけのみずきには、ちょっと他人事ではない。
- 日本人の口に“合わせない”中華が、いちばん日本人を夢中にさせている。話題の一冊『ガチ中華移民』が解く、「本場のまんま」の謎|「気がついたら、ランチも夕食もガチ中華」——そんな書き出しの書評が、読売新聞(評者・佐橋亮、つい先日掲載)で話題になっている。取り上げられたのは、中村正人『ガチ中華移民 日本で増殖する“本場中華料理”の謎』(太田出版・税込2,640円)。“ガチ中華”とは、わたしたちがなじんできた“町中華”——日本人の口に合わせて甘めにアレンジされた、あの優しい中華そば屋さん——とは似て非なるもので、中国から来た人たちが、本場の味をそのまま、日本人に媚びずに出すお店のことだ。評者も、打ち立ての麺に辛めのスープがよく似合う蘭州牛肉麺や、茹でた鶏肉に醤油を回しかけただけのご飯、羊肉が主役の料理に、すっかり虜だという。なぜ本場の味が日本で“増殖”するのか——本書のキモは、その担い手が、近年ぐっと増えた中国からの移民(=ガチ中華移民)で、お客もまず在日中国の人たちだから、という点。西川口や池袋が“ガチ中華の街”と呼ばれるのも同じ理由だ。日本人向けではなく、同じ国の人に向けて開いた店が、結果としてわたしたちの新しい行きつけになっていく。食いしん坊のひなたを筆頭に、4人がこの“本場のまんま”の謎を掘る。
- “知らないことまで自信満々”なAIに、「分かりません」を教えてみた。OpenAIの研究で、医療だけ仕込んだら、なぜかプログラミングまで正直になった|「知らないことまで、自信満々に答えてしまう」——生成AIのそんな“知ったかぶり(ハルシネーション)”をどう直すか、OpenAIがつい先日、研究「Reinforcement learning towards broadly and persistently beneficial models(広く永続的に有益なモデルへ向けた強化学習)」を公開した。正直さ、分からないことは“分かりません”と認める謙虚さ、訂正を受け入れる素直さ、公平さ、人の幸福への配慮——といった“望ましい性質”を15種類えらび、医療・教育・科学・法律など12分野のリアルな会話シナリオを使って、強化学習で性格づけする。コツは、ふつうの訓練データに“良い性質”のデータをたった5%だけ混ぜること。すると、別に用意した53個の評価のうち44個で成績が向上し、しかも医療分野の会話だけで訓練したのに、プログラミングなど“関係ないはずの17項目”の振る舞いまで良くなった——「正直でいなさい」が、教えていない分野にまで染み出した(汎化した)形だ。さらに、悪意ある指示で揺さぶられても危険な助言だけは断る、“都合のいいときだけ正直”ではない強さも確認された。前に扱ったノルウェーが「子どもにAIを使わせない」道を選んだのとは対照的に、AIそのものを賢く正直に育てる試み。4人が、この「分かりませんと言えるAI」を掘る。
- 「英単語、いくつ知ってる?」を当ててくれるサイトが「8万語」と出してくる件。四択クイズは、消去法で“盛れる”という話|「あなたは英語の単語をいくつ知ってる?」を、100問の四択クイズで当ててくれるWebアプリVocabowlが、Hacker Newsで話題(コメント400超)。仕組みはなかなか賢く、単語を頻度(むずかしさ)で5つの層に分け——いちばん易しい約3,000語から、中級7,000語、上級10,000語、専門25,000語、超レアな40,000語級まで——各層で正解した“割合”に、その層の単語数をかけて合計し、語彙数を見積もる(例:7,000語の層で3問中2問正解なら、約66%=4,600語ほど知っている、と推定)。「170,000語」というのは、オックスフォード英語辞典(第2版)が言う“いま使われている英語”の総数(約171,476語)のこと。ただしツッコミも多く、テストが用意している単語は全部足しても約85,000語ぶんしかなく、全問正解でも理屈上は17万の半分しか測れない。さらに四択ゆえ“消去法”で当てたぶんまで「知ってる」に加算されて数字が膨らむ、「lethargic=lethargyの状態」のような堂々巡りの定義がある、ラテン・ギリシャ語由来の単語に偏っている、といった声も。利用者の自己申告スコアは59,000〜85,000語と、本人も半信半疑。知らない単語まで“知ってること”にしてくれる、ちょっと優しすぎる語彙テストを、4人が掘る。
- 「まず、読み書きそろばん」——ノルウェー、小学生の生成AIを“原則禁止”へ。スマホ追放の、その次の一手|ノルウェーが、小学校での生成AI利用を“原則禁止”にする。発表したのはストーレ首相で、対象は年齢で段階分け——小学1〜7年生(6〜13歳)はAIを原則使わない、中学にあたる下級中等(14〜16歳)は教師の監督のもとで慎重に、17歳以上は責任を持って活用を、という設計。来年度が始まる2026年8月末から適用される。狙いははっきりしていて、首相いわく「学校でいちばん大事なのは、子どもが読み書きと計算を身につけること」。AIに答えを出させると、その学びの大事な段階を“一段とばし”してしまう恐れがある、という理屈で、背景には国全体での学力テストの低下もある。ノルウェーは2024年にすでに学校からスマートフォンを追放しており(いじめの減少・成績向上・保健室利用の減少などの効果、とくに女子に顕著と報じられた)、今回のAI規制はその“次の一手”。あわせて16歳未満のSNS禁止も進めており(先日扱ったイギリスと同じ流れ)、さらにタブレットへ偏りすぎた教育を見直して、紙の本を教室に増やすための予算を法制化する方針も示している。デジタル先進国があえて“紙と鉛筆”へ揺り戻す——4人がこの逆張りの教育方針を掘る。
- “ツッコミ”が書いた小説が、直木賞の隣まで来た。オードリー若林の初小説『青天』、第175回候補で文芸書3位|お笑いコンビ「オードリー」のツッコミ・若林正恭さんの初めての小説『青天(せいてん)』が、第175回・直木三十五賞の候補に選ばれ、話題になっている(選考会は7月15日)。文藝春秋から2026年2月20日に発売、税込1,980円で、累計発行部数はすでに29万部。トーハン調べ(2026年6月16日)の文芸書ベストセラーでは第3位につけており、1位・2位は辻村深月さんの『ファイア・ドーム』上下巻。物語は高校のアメフト部が舞台で、万年2回戦どまり・引退試合も落とした主人公の中村昴(あだ名「アリ」)が、進路や人生に迷いながらアメフトと向き合って成長していく青春小説。若林さんは「とにかくアメフトが好きで夢中で書いた」と語り、自作の主人公に「そのまま直木賞にぶち当たってこい」とエールを送っている。エッセイの書き手としても知られる芸人の“初小説”が、本物の文学賞レースで戦っている——ツッコミ担当のみずきにとっても他人事ではない。4人がこの快挙を掘る。
- “バク宙するロボット”の名門、5年で値打ち3倍にして3度目の飼い主へ。ボストン・ダイナミクスが現代(ヒョンデ)の完全子会社に、ソフトバンクは撤退|黄色いロボット犬「スポット」やバク宙する人型ロボット「アトラス」で知られる米ボストン・ダイナミクス(本社マサチューセッツ州ウォルサム)が、現代(ヒョンデ)自動車の100%子会社になる。ヒョンデが、ソフトバンクに残っていた約9.65%の株を3億2500万ドル(日本円でざっと490億円)で買い取る形で、6月22日の取締役会で正式に決まる見込み。ボストン・ダイナミクスは飼い主が転々としてきた会社で、元はグーグル(2013年取得)→ソフトバンク(2017年取得)→ヒョンデ(2021年に約8割を約8.8億ドルで取得し傘下に)と渡り歩いてきた。ソフトバンクは2021年に過半を手放した際「残りも後で売れる権利(プットオプション)」を持っており、今回それを行使して完全に撤退する。注目は会社の値打ちで、2021年は全体で約11億ドルとされたのが、今回の取引が示す評価額はその3倍超の約34億ドル。ヒョンデの狙いは自社工場の自動化とみられ、人型ロボット「アトラス」の量産版が2028年にアメリカ・ジョージア州(サバンナ近郊)のヒョンデのEV工場で働き始める予定。ソフトバンクは近年AIに巨額を投じており、歩くロボットの持ち分を整理して現金化した格好だ。4人がこの“ロボット犬のたらい回し”を掘る。
- 「批判」は「否定」じゃない——小説家・町田そのこが教える、心を守ったまま想いを伝えるコツ|『52ヘルツのクジラたち』で2021年の本屋大賞を受賞した小説家・町田そのこさんの新刊『わたしの日々が、言葉になるまで 小説家に学ぶ言語化のコツ』(町田そのこ+NHK制作班 著、祥伝社、2026年4月発売、税込1,760円。NHK Eテレの同名番組を書籍化したもの)が話題。本書は「言いたいことがうまく言葉にできない」という言語化にまつわる57の悩みに、町田さんが答えていく実用書。なかでも紹介されているのが「批判されると全否定された気になってしまう」という悩みへの答えで、町田さんは「批判とは“分析して意見を言うこと”であって、“あなたを認めない”という意味ではない。だから批判=否定ではない」と、ふたつをはっきり区別する。対処のヒントとして、批判は「意見をすり合わせる機会」と捉えて、自分が本当は何を伝えたかったのかを丁寧に言い直すこと、そして「どうせ後悔するなら思い切って言ってしまおう(言わない後悔のほうが長く残る)」ことを挙げている。毒舌ツッコミ担当のみずきにとっては他人事じゃない——4人がこの“批判と否定のちがい”を掘る。
- 読んでない本を、堂々と飾る台。半年で1万個売れた「積読ホルダー」に、限定色ライトブルーが登場|買ったまま読まずに積み上げてしまう「積読(つんどく)」——その積読を“きれいに飾って管理する”ための卓上グッズ「積読ホルダー」が、発売半年で1万個を突破するヒットになっている。作って売っているのは出版社のクロスメディアパブリッシング。2025年9月発売で、11月に3000個(完売)、12月に4000個、2026年2月にさらに3000個と増産を重ねてきた。価格は税抜4980円、サイズは幅200×奥行150×高さ310mm・重さ2.2kg、本を立てて並べる仕切りが3つあり、次に読む本にはマグネットで印をつけられる。コンセプトは、積読を「だらしないもの」ではなく「未来の学びや楽しみを可視化するポジティブな存在」として捉え直すこと。今回のニュースは、黒・グレージュに続く限定色「ライトブルー」が6月19日に登場したこと(1500個限定)。全国の書店・Amazon・自社ショップで買える。本は家でも読めるのに、なぜ“積む台”にお金を払うのか——4人がこの“積読を飾るグッズ”を掘る。
- トランプは「7回」混ぜないと混ざらない——しかも“雑に”切ると、倍の約14回いる、と最近わかった|トランプ52枚をきちんとバラバラにするには、リフルシャッフル(山を2つに分けてパラパラと交互に落とす混ぜ方)が「7回」必要——というのは、1992年にベイヤーとダイアコニスが示した有名な数学の定理「seven shuffles suffice(7回で十分)」。逆に言うと、3〜4回程度のシャッフルでは前の並びのクセがしっかり残り、よく混ざっていない(このことが、配る前の並びを覚えて有利に立とうとする者の存在の根拠にもなってきた)。ただしこの「7回」は“きちんと半分に切って理想的に交ぜたら”という、お行儀のいい条件つきだった。今回Quanta Magazineが報じたのは、現実的な「毎回てきとうな位置で切る雑なシャッフル」でも混ざりきる回数を厳密に求めた新しい研究——ハーバードのマーク・ゼルケ氏らのチームが、カードの通った道を0と1の記号(バーコード)で追う手法で証明し、必要なのは約14回(お行儀よくやった場合のおよそ倍)だと示した。ダイアコニス本人も「数学の奇跡」と絶賛。先日の『NARUTOカードゲーム』やポケカの記事に続き、4人が今度は“カードの混ぜ方の数学”を掘る。
- 新しくしたのに、前より遅い。マイクロソフトの新「Outlook」、通知を押してからメールが開くまで“約10秒”問題|マイクロソフトの新しいメールソフト「new Outlook」が、Windows 11の通知をクリックしてから、その肝心のメールが画面に開くまで約10秒かかる——前の「Outlook Classic」ならほぼ一瞬なのに——と話題になっている。皮肉なことに、通知を待つより、自分で手動でアプリを開いてメールを探しにいった方が速い(約5秒)。原因は中身の作りで、新Outlookは Microsoft Edge の土台「WebView2」(Chromium系のブラウザエンジン)の上で動く“web アプリ”。開くたびにブラウザ層の起動→認証→メール読み込み→描画…と手順を踏むため、タスクマネージャー上では旧版が処理1個で済むのに新版は10個ものプロセス(WebView2マネージャー、GPUプロセス、Service Worker など)がぞろぞろ動く。待機中の消費も重く、メモリは旧版の117〜148MBに対し新版490〜636MB(ざっと4倍)、CPUも旧版1%未満に対し新版は約4%。マイクロソフトも遅さは認識しており、原因特定用の診断API「Delayed Message Timing」を試したり、企業向けの強制移行の期限を2026年4月から2027年3月へ延期したりしている。6月には受信箱の統合表示・差し込み印刷の改善・PST対応拡充などの新機能も追加されるが、いずれも機能追加であって“設計に根ざした遅さ”そのものの修正ではない。記事いわく「web アプリは、設計の根っこにある遅さは直せない」——4人がこの“新しいのに遅い”を掘る。
- 「リーダウェイ」って知ってる? “本を読むためだけに出かける旅”が、2026年いま静かに流行中|海外の旅行メディアがこぞって取り上げている2026年のトレンド「リーダウェイ(readaway)」が話題。これは「read(読む)」+「getaway(プチ旅行)」の造語で、“本を読むことそのものを主役にした旅”のこと。「ブック・ケーション(book-cation)」とも呼ばれる。ひたすら読書にこもる retreat(こもり旅)に出かけたり、小説の舞台になった土地をめぐったりするスタイルで、たとえば『嵐が丘』の英国ヨークシャーの荒野、『シャイニング』のモデルになったコロラドの古いホテルなどが“聖地”として人気。数字も大きく、EF Ultimate Break の調査(2025年)では18〜35歳の62%が「好きな本ゆかりの場所を訪ねてみたい」と回答、旅行サイトVrboでは91%が「読書・のんびり・大切な人との時間」を重視した旅を求めると答え、Pinterestでは「ブッククラブのこもり旅アイデア」の検索が265%増、Vrboのレビューでも“読書”系の言葉がほぼ3倍に。背景には、画面漬けの日常から離れたい“デジタル疲れ”の裏返しという見方もある。本は家でも読めるのに、なぜわざわざ旅に出るのか——4人がこの“読書のための旅”を掘る。
- あの『NARUTO』が、世界じゅうで“いっせーの”でカードに。バンダイの新作TCG、2027年に全世界同時リリースへ|バンダイのカード事業部が、岸本斉史さんの忍者マンガ『NARUTO-ナルト-』を原作にした新作トレーディングカードゲーム「NARUTOカードゲーム」を、6月18日の「BANDAI CARD GAMES ネクストプラン発表会」で発表した。リリースは2027年で、ウリは“全世界同時リリース”。ふつうは日本で先に出して海外はあとから、というパターンが多いなか、最初から世界いっせいに出す構え。世界で初めて遊べる体験会も、日本ではなくアメリカ最大級のアナログゲーム見本市「GenCon」(7月30日〜8月2日・インディアナ州インディアナポリス)で実施し、その後さらに世界各地で順次開催予定——最初から海外(とくに北米のホビー市場)を本気で取りにいく布陣だ。岸本さんもナルトとサスケが印を結ぶ色紙イラストとともに「このカードが、みんなの手と心に届きますように」とコメントを寄せた。ただし現時点で確定しているのは「2027年に出る」ことと「商品の詳細を7月29日に発表する」ことくらいで、ルール・価格・収録内容・プレイ人数などはいずれも未定。4人がこの“世界同時のナルト”を掘る。
- 「もう原発は作らない」と決めた国が、9年越しで“やっぱり作れる”に。スイス下院、新規原発の禁止をたった2票差で撤廃へ|スイスが2017年に国民投票(約58%の賛成)で採択した「エネルギー戦略2050」では、新しい原子力発電所の建設が禁止されていた。きっかけは2011年の福島第一原発の事故で、世界中が原発を見直したあの流れの一部だ(既存の原発は安全な限り運転継続は可能)。その禁止を、6月18日にスイス下院(国民議会)が撤廃する法改正を可決した——最後の関門だった“審議やり直し”の動議を100対98で否決して決着、わずか2票差。背景には電力不足への不安があり、「大停電(ブラックアウト)を止めろ」という国民発議への対案として、太陽光・風力を増やす方針は続けつつ「原発の新設も選択肢として戻しておく」という形に落ち着いた。ただしこれで確定ではなく、最終的な是非はまた国民投票に委ねられる見込みで、反対派の緑の党はすでに「国民に問う」構え。そもそも原発は計画から稼働まで何十年・巨額の費用がかかるため、“禁止を外す”ことと“実際に建つ”ことの間には大きな隔たりがある——4人がこの“決めて、戻して、また問う”一連を掘る。
- “呪文で絵を出すAI”が、こんどは人体を撮る。ミッドジャーニーが「全身60秒スキャナー」と“医療スパ”を始める|テキストから画像を作るAI「ミッドジャーニー」が医療部門「Midjourney Medical」を立ち上げ、第一弾として全身用の超音波スキャナー(同社は「Ultrasonic CT」と呼ぶ)を発表した。水を張ったリングの中に台ごと沈み、ぐるりと囲んだ数十万個の小さな超音波素子(半導体チップ上に作る技術をButterfly Networkから2025年11月に正式ライセンス)が体に音波を当てて“こだま”を読み、全身をおよそ60秒で撮る——MRIの60〜90分に対し「ざっと百倍速い」が触れ込み。皮肉なことに、画像“生成”が本業の会社ながら、この装置は生成AIを使わず(撮影は識別系の機械学習で補助)正直に撮る。狙いは“元気なうちに全身を撮る”文化づくりで、まずサンフランシスコにスキャナーを置いた「スパ」を2027年末に開く構想。当初は病気の診断ではなく“体の組成マップ”として提供し(「診断」を名乗らなければFDAの一般向け健康増進ルールで規制が緩い)、2031年に世界5万台・月10億スキャンを目標に掲げる。会社は「早期に撮る人が増えれば世界の死の3割・医療費の半分を防げる“可能性がある”」とまで言うが、これはあくまで願望で承認もこれから。名称にも批判があり、「CT」はX線、「MRI級」のMRIは磁石で、いずれも中身(超音波)とは別物——4人がこの“絵のAIが始めた人体スキャン”を掘る。
- 出先から自宅Macの中へ、ルーターの穴を一個も開けずに。Tailscaleで“鍵穴ナシ”の帰宅をして、Claude Codeを動かす|エンジニアの記事「ポート開放なしで外出先から自宅Macに SSH 接続し、Claude Code を動かす」が、興味どんぴしゃの内容。ふつう外から自宅のPCに入るにはルーターに“入口”(ポート開放)を一つ開け、世界中からそこを叩ける状態にする必要があるが、それは悪意ある攻撃にも同じ穴をさらす。そこで使うのが「Tailscale」——WireGuardベースのメッシュVPNで、各端末に100.x.x.xのプライベートIPを配り、MagicDNSで固定の名前(マシン名.テイルネット名.ts.net)を振る。ミソは“内側から線をつなぐ”設計で、自宅Macと手元の端末が両方とも内側からTailscaleに手を伸ばし、二台だけの暗号化トンネルを自動で張る(NATやファイアウォールを自然に越えるため、ルーター設定もポート開放も不要。二重ルーターやメッシュWiFiでも動く)。SSHを世界に直接公開するより攻撃面が小さいのが利点。さらにtmux(ターミナルを“点けっぱなし”にする道具)の中でClaude Codeを走らせれば、電車などで回線が切れても作業が中断しない。手順はSSH公開鍵認証への切り替え(鍵接続を確認してからパスワード認証を無効化)など要点があり、個人利用ならTailscaleは無料——3人が“鍵穴ナシで帰宅する”小ワザを掘る。
- 脳みそごと“タダで持ち帰れる”AIが、ついに有料トップ級に肉薄。中国Z.aiの「GLM-5.2」、オープンウェイトで賢さ首位に|AIの賢さを第三者がはかる総合指標「Artificial Analysis Intelligence Index」(v4.1)で、中国のZ.aiが公開した大規模言語モデル「GLM-5.2」が51点を取り、“オープンウェイト”モデルの首位に立った。オープンウェイトとは、AIの“出来上がった脳みそ”(重み)そのものが公開され、誰でもダウンロードして自分の機械で動かしたり改造したりできるタイプのこと。GLM-5.2はライセンスも最も緩いMITで、商用でもほぼ自由に使える。これまで上位だったMiniMax-M3やDeepSeek V4 Pro(ともに44点)を抜き、さらに別の実務寄りの評価「GDPval-AA v2」では1524点と、中身非公開(クローズド)の上位モデル「GPT-5.5」の1514点にほぼ並んだ(むしろわずかに上)。総パラメータは744B(7440億)で、そのうち一度に使うのは40Bという巨大な作り。コンテキスト(一度に読み込める長さ)は100万トークンで、料金も安め。ただし744Bは個人のPCで気軽に起動できるサイズではなく、“タダでもらえる脳みそ”を実際に動かす機械の壁は残る——4人がこの“誰でも持ち帰れるAI”の躍進を掘る。
- コードが1ミリも書けなくてもRPGが作れる『Bakin』、大型アプデでキャラが“ぬるぬる”動き出す。VTuberでおなじみのLive2Dに対応|札幌のスマイルブームが手がける、“プログラミングなしでRPGが作れる”PC向けゲーム制作ツール「RPG Developer Bakin(バキン)」が、6月18日に大型アップデートv2.5を配信。目玉は「Live2D」対応——Live2D Cubismで作ったモデルを取り込み、会話シーンで2Dキャラを動かせるようになった(Live2Dは一枚のイラストを髪・目・口などパーツに分けて少しずつ動かし、止め絵を“生きてるみたい”に見せる技術。しゃべると動くVTuberの立ち絵でおなじみ)。ほかにも、状況に応じてマウスカーソルの見た目を変える機能(例:開けられるカギを持っていると、その扉の上でカーソルが変わる)、他クリエイターのシェーダー(見た目の演出効果)を取り込んで管理できる「シェーダー」項目、マップ制作からボス戦の実装まで順番に学べる「初心者講座」ページの追加など、使いやすさも強化された。Steamで2022年10月に早期アクセス、2025年8月に正式リリース済みで、ユーザーレビューは8割以上が好評。通常9200円が6月26日まで30%オフの6440円、6月25日には新たな有料DLC6種類(ケモノ系モンスターのドット絵やBGMなど)も配信予定——4人がこの“コード不要のゲーム作り”を掘る。
- 「AI搭載」って書くほど、お客は引いていく。米消費者の6割が“宣伝のAI推し”に萎える——という調査の話|法人向けWordPressを手がけるWordPress VIPがまとめたレポート「Future of the Web(ウェブの未来 2026)」が話題に。目玉は「アメリカの消費者の約6割が、ブランドの宣伝文句に『AI』と入っていると“魅力”ではなく“萎えるポイント”だと感じている」という結果。ほかにも、74%が「ネットは10年前より人間味がなくなった」と回答、「AIをうまく使えているブランドを1つも挙げられない」が61%、「うまく使えているブランドなど無い」が16%——と、“とりあえずAI推し”への冷ややかな数字が並ぶ。一方でレポートは調査方法の細部(聞き方やサンプルの内訳)をはっきり示しておらず、数字は厳密な事実というより傾向として受け取るのが無難。引用された識者ブライアン・ソリス氏の「朝起きて『今日はチャットボットやAIと話せますように』なんて思う客はいない」という言葉が、全体を象徴している——4人が“AIって言いたがる病”を掘る。
- 『フォートナイト』のエピックが、ゲームじゃなくて“履歴ノート”を無料公開。巨大データもまるごと面倒みる新バージョン管理「Lore」|『フォートナイト』やゲームエンジン「Unreal Engine」で知られるエピックゲームズが、新しいバージョン管理システム(VCS=ファイルの「いつ・誰が・どこを変えたか」を記録して前に戻せる“作業の履歴ノート”)「Lore(ロア)」をオープンソースで公開した。Rust製・MITライセンスで、誰でもタダで使える。プログラマー定番のGitは小さな文章(コード)の管理は得意だが、3Dモデルやテクスチャのような何ギガもある巨大データは苦手。Loreはコードもその巨大データも“ひとつ”でまとめて面倒をみるのが売りで、中央に置いた本体(サーバー)に履歴を集約し、データは中身そのもので識別して重複を自動でそぎ落とし、手元には“必要な分だけ”取り寄せる(全部はダウンロードしない)。もともと社内で「Unreal Revision Control」として使われ、フォートナイトの開発にも投入されていた仕組みを、仕様もライセンスも丸ごとオープンにした形。背景には、業界で広く使われる有料の定番「Perforce」の使用料から抜け出したい狙いもある、と報じられている——4人が“次世代の履歴ノート”を掘る。
- “コードを書くAI”を23万人がどう使ってるか、Anthropicが分析。いちばん得していたのは「コードの腕」より「その業界に詳しい人」だった|AIのAnthropicが、自社のコーディング支援AI「Claude Code」が実際どう使われているかを大規模に分析したレポート(題は『熟練への、続く見返り』の意)を公開。中身を人が直接のぞかず傾向だけを取り出す分析ツール「Clio」で、2025年10月〜2026年4月の約23万5千人・約40万セッションを調べた。約7割で職業が推定でき、最多は「コンピュータ・数学系」だが、次点はビジネス・金融で17%、IT以外では経営・営業・法律がいちばん速く伸びている。用途はコードの修正26%・新規記述25%・ソフト操作17%・資料/プレゼン作成10%で、“直す”仕事は10月の33%から4月の19%へ減り“作る・調べる”が増加。よく使う層は平均で週20時間、生み出す経済価値も27%上昇。そして最大の発見は“腕の差”——初心者は成功15%/失敗19%なのに対し、中級以上は成功28〜33%/失敗5〜7%、熟練者は初心者の2倍以上の操作と約5倍(約3200語)の出力。結論は「コードを書いた経験は以前ほど決め手ではなく、その業界に詳しいこと(専門知識)の価値が上がった」——4人がこの“使い方の地図”を掘る。
- 「売れたら入れます」が、ちゃんと守られた日。FFタクティクス作り直し版、作者念願の“つよくてニューゲーム”がついに実装|スクウェア・エニックスが、1997年の名作戦略RPGの作り直し『ファイナルファンタジータクティクス イヴァリース クロニクルズ』に大型アップデートv1.5.0を配信し、「つよくてニューゲーム」(クリア後の強くなったデータを引き継いだまま、物語を最初から遊べる機能)を実装した。原作ディレクターの松野泰己氏が開発当初から導入を希望していた機能で、理由は「ゲスト=物語の途中だけ仲間になる客分のキャラが多いのに、活躍の場が少ないから」。だが予算と開発工数の都合で当初は見送られていた。去年9月の発売後、今年1月に全世界累計100万本を突破するなど好調だったことが、実現の後押しになったという。ほかにも星座相性システムのUI追加、装備の一括解除、ジョブ解放条件の表示、簡体字・繁体字中国語・韓国語の追加など、細かな改善も同時に入った。対応はPC(Steam)・Switch2/Switch・PS5/PS4・Xbox Series X|S——4人がこの“売れたから叶った願い”を掘る。
- “DOOM”のカーマックが「自分より上かも」と認めた天才。名前は知らなくても、あなたは毎日この人の発明で動画を見ている|伝説のゲームプログラマー、ジョン・カーマック(『DOOM』『Quake』の作者)がXで「私はファブリス・ベラールを尊敬している。彼はほぼ間違いなく、(自分より)総合的に優れたプログラマーだ」と投稿し、Hacker Newsで400件超の議論に。ベラールはフランスのプログラマーで、作ったものがとにかく桁外れ——動画・音声処理の“土台”として世界中の配信サービスの裏で動くFFmpeg、パソコンの中に別のパソコンを丸ごと再現するQEMU、小さなCコンパイラのTinyCC、軽量画像フォーマットのBPG、小さなJavaScriptエンジンのQuickJS、ブラウザの中だけでLinuxを動かすJSLinuxまで、分野もバラバラの超難問を“最初はほぼ一人で”書き上げてきた。おまけに円周率の計算でも自宅のPC1台で世界記録を出したことがあり、“n桁目だけを直接計算する”公式(ベラールの公式)まで自分で考案。それでいて表にはほとんど出てこない——4人がこの“見えない土台を仕込む人”を掘る。
- “定額の食べ放題”が、施行する当日に取りやめ。AnthropicがClaudeの課金変更を、走り出す直前で引っ込めた一日|AIのAnthropicが、ClaudeのAgent SDK(アプリやツールに組み込んで“自動で動くAI”を作る開発キット)などの自動利用を、ふつうの定額プランから切り離して別の“月いくらぶんのクレジット”に移す課金変更を、施行予定だった6月15日のまさにその当日に一時停止した。5月13日に発表され、プランに応じて月20ドル/100ドル/200ドルぶんの“枠”が配られ、使い切るとあとは正規のAPI料金(トークン課金)になる——自動で大量に回す人ほど枠を一瞬で溶かす内容で、会社は「シンプルにしただけ」と説明したが、開発者コミュニティは「サブスクの価値が実質下がる値上げだ」と反発。結局Anthropicは「今は何も変えません」と撤回した。背景は観測だが、OpenAIとの値下げ競争、近く控える株式上場(IPO)、政府からの圧力など“客に嫌われたくない事情”が重なったと見られる——4人がこの「走り出す直前の急ブレーキ」を掘る。
- ロケット会社が“コードを書くAI”を約9兆円で爆買い。スペースX、Cursorを丸ごと——上場わずか4日後の最速ディール|ロケット・衛星のスペースXが、AIコーディングツール「Cursor」を手がける会社Anysphereを、全額株式交換の約9兆円(600億ドル)で買収すると発表。ナスダック上場のわずか4日後で、AI開発ツール企業の買収としては過去最大規模。今年はじめにイーロン・マスクのAI企業xAIと合併済みのスペースXは、AnthropicのClaude CodeやOpenAIのCodexといったライバルにAIコーディングで差を詰める狙い。実は今年4月、「600億ドルで丸ごと買う」か「100億ドル(約1.5兆円)払って協力関係を続ける」かを選べるオプションを持っていて、最終的に“丸ごと買う”を選択。Cursorは2022年創業ながら年換算の売上が約26億ドル(約3900億円)、昨年末に10億ドルを超えたばかりで急成長中——4人が“桁違いの爆買い”を掘る。
- ポケカを“AIに戦わせて”競う大会、いきなり始動。優勝賞金は約800万円、松尾研究所もNVIDIAも本気の座組|ポケモンカードゲームを「AIエージェント」にプレイさせて競う開発コンテスト「ポケモンカードゲーム AI Battle Challenge」が始動。主催はデータ分析コンペで有名なKaggle、共催に株式会社ポケモン・松尾研究所・HEROZ、開催協力にGoogleとNVIDIAという本格的な座組。60枚のデッキを組み、タイプ相性・引きの運・相手との読み合いが絡む“先が読みきれない”対戦をAIに戦わせる(各プレイヤーの持ち時間は最大10分、使えるのは指定リストのカードのみ、ルールも大会用に調整済み)。第一ラウンド上位8チームが3万ドル(約480万円)を手にして第二ラウンドへ進み、優勝チームは5万ドル(約800万円)。締切はシミュレーション部門が8月17日、ストラテジー部門が9月14日で、決勝の対戦は年末以降にYouTubeで配信予定——4人がこの“賞金つきAI研究”を掘る。
- 毎日のコーディングAI、クラウドから“自分のPCの中だけで動く小さいAI”へ乗り換えた人いる? ——月額ゼロ円の代わりに払うもの|「ふだんの開発を、クラウドのAI(Claude/GPT)から“自分の手元のPCだけで動くローカルAI”に、お試しじゃなく丸ごと乗り換えた人いる?」というAsk HNの質問スレッドが話題に。答えは「いる、ただし条件つき」。人気は公開されているモデルの「Qwen」系で、128GBメモリのMacやグラボ(GPU)2枚積みといった“それなりの箱”が要る。強みはプライバシー(書いたコードが外に出ない)・トークン課金ゼロ・回数制限なし・オフラインでも動くこと。弱みは賢さの差で、ある人いわく「クラウドの最上位が“一緒に考えてくれる先輩”なら、ローカルは“いちいち指示が要る後輩”」——細かく区切った小さい仕事は戦力だが、丸投げや長い作業は苦手で途中で同じところをループしがち。スレでは「もう一年前の上位モデルには追いついた」派と「本命とはまだ差がある」派で評価が割れる。結局は用途しだい——4人が“自前AI”の損得を掘る。
- 夢の“スカウト”を開けたら罠だった。LinkedIn経由で届いた「コード見て」が、`npm install`した瞬間に乗っ取る仕掛けだった話|フルスタックのPythonエンジニア、ローマン・イマンクロフさんがLinkedInで受け取った“暗号通貨スタートアップの採用スカウト”が、実はマルウェアの罠だった話がHacker Newsで話題に。採用担当を名乗る人物から「うちのGitHub(公開ソースコード置き場)のコードをちょっと見て、古くなったNodeモジュールの不具合を確認して」と頼まれる——が、これは`npm install`(必要な部品をネットから取り寄せて組み込むコマンド)を実行させるための誘導だった。package.jsonに、installの直後に自動で走る`prepare`スクリプトが仕込まれ、“テスト用コード”の顔をした約250行のファイルが、バラバラのかけらから隠しURLを組み立てて接続。「サーバーから送られてきた命令を何でも実行する」=遠隔操作で中身を抜かれる二段構え。スカウト本人もコードの作者名も、実在のエンジニアと芸術系ライターの身元を盗んだなりすましだった。ローマンさんは用心して自分のPCではなく“読み取り専用の隔離環境(サンドボックス)”で開いたため無傷。教訓は「知らない人の“ちょっと見て”を、自分のマシンで動かさない」。4人がこの巧妙な罠を掘る。
- Wi-Fiスマート電球の中に“禁書図書館”を仕込む。検閲に抗う、電球サイズの秘密の受け渡し場所|エンジニアのリック・オズグッドさんが、市販のWi-Fiスマート電球(中身はESP32という小さなコンピュータ)のファームウェアを書き換え、“禁じられた本”を詰め込んだ「禁書図書館」を作ってHacker Newsで話題に。電球がパスワードなしのWi-Fiアクセスポイントになり、カフェのWi-Fiのようにつなぐと“captive portal”で図書館ページが自動で開く仕組み。容量の都合でEPUBは1台に5〜6冊だけ(1冊約350KB)。本が消されたり検索されにくくされる町でも、ただの照明にしか見えない——作者はこれを“サイバーパンクな秘密の受け渡し(dead drop)”と呼び、「入る本が限られるからこそ、その電球は作った人を映す」と前向きにとらえる。4人がこの小さな抵抗を掘る。
- イギリス、16歳未満のSNS禁止へ。“夜間の門限”や延々スクロール対策まで検討、ただし火種は「どうやって守らせる?」|イギリスのスターマー首相が、16歳未満の子どものSNS利用を禁止する計画を発表(まだ計画+意見募集の段階で、法律としては未成立)。対象はTikTok・インスタ・YouTube・Snapchat・Facebook・X(旧Twitter)で、YouTube Kidsやメッセージアプリ(WhatsApp等)は対象外。守らない運営会社には巨額の罰金案。さらに18歳未満向けに、夜間SNSを使えなくする“門限(カーフュー)”や延々スクロールを止める強制休憩、ゲーム・配信で見知らぬ人が子どもに接触できなくする案も検討中。早ければ年内に議会通過、2027年春の実施をめざす(先行したオーストラリアの去年の禁止を参考)。一方で「年齢確認が結局ザル/プライバシーが心配/VPNで回避され、むしろ地下に潜る」との批判も——賛否を4人が掘る。
- 風に向かってまっすぐ進めない海賊ゲーム。ブラウザで遊ぶ「TinyWind」、合計38万キロは地球9周ぶん|ブラウザで無料で遊べるドット絵の海賊船ゲーム「TinyWind」がHacker Newsで話題に。1回5分ほどの航海で7つの島をめぐり、大砲で撃ち合ったり島を取ったり。ウリは“帆船の風”の再現で、風が真正面から来ると進めず、風上へはジグザグに切り返す「タッキング」が必要——いちばん速いのは追い風ではなく横ぎみの風を受ける「ビームリーチ」、という本物の帆走の理屈を取り入れている(※どこまでリアルかは遊んだ人の間でも議論があり、作者も“遊びやすさ”とのバランスを取っていると認めている)。プレイヤー全体の航海距離は累計38万km超=地球9周以上。今は相手はAIだが対人PvPも準備中。3人がこの小さな海を掘る。
- 退屈な「読みの練習」を、息子の大好きなマイクラ風ゲームに。お父さんがAIで作った“わが子専用”教材|あるエンジニアのお父さんが、フォニックス(英語の「文字と音」の練習)が退屈で続かない息子のために、大好きなマインクラフト風の練習ゲームを自作。AIのClaudeとの一度のやりとりで“動くゲームの土台”を作り、あとから作り込んだ。①絵を見て文字タイルで単語を綴る、②単語を読んで4枚の絵から選ぶ——の2モードで、イギリスの小学校低学年(キーステージ1)のカリキュラムに対応。「教育アプリは“平均的な子”向け。でもうちの子は平均じゃない」がお父さんの動機。息子は何度もせがむほどハマり、自分でデザインに口出しまで——4人が“わが子専用”の効きを掘る。
- “夏の読書リスト”が全部ガチだった。テクノロジーと世界の力関係を読む、重ためノンフィクション8冊|海外メディアRest of Worldが選んだ「この夏読むべき本」リストが、まさかの全8冊“テクノロジーと世界の権力・格差・抵抗”のノンフィクション。AI覇権をめぐる米中の綱引き(『Silicon Empires』)、半導体が台湾に集中しすぎるリスク(『Defending Taiwan』)、スマホやEVを動かす電池材料の現場の影(『The Elements of Power』)、AIの“恋人”と人の心(『Love Machines』)ほか、中国・インド・アフリカ・台湾・コンゴまで世界を横断する。ビーチで読むには重いけれど、毎日握っている板の“裏側”が見えてくる——4人がそのラインナップを掘る。
- 「うちのオリジナルAIです」が“他所のモデル”だった? リオの自称・自前LLM、名札を剥がすと別人が名乗り出る|ブラジル・リオデジャネイロが“独自開発”をうたって公開した大規模言語モデル「Rio」が、有志の解析で「実は既存モデルのマージ(混ぜ合わせ)では」と指摘され話題に。自前モデル約6割+アリババ系「Qwen」約4割のブレンドと統計的に一致し、システムに仕込まれた“名乗り”を外すと約8割の確率で別組織のAI「Nex」として自己紹介した、という。モデルマージ自体は真っ当な技術で、争点は“ゼロから自前開発”と打ち出した(とされる)点。4人が「中身とラベル」を掘る。
- 命がけで探すお宝が、昔の“懸賞コード”。ポケットペア新作『ビジョンクエンチ』、Steam Nextフェスでデモ配信|『パルワールド』のポケットペアがパブリッシャーを務める新作「ビジョンクエンチ」のデモ版が、6月15日にSteam Nextフェスで配信開始(開発はWizMUD Games)。最大4人協力のダンジョン探索で、巨大企業の地下に広がるメガダンジョン「グリーンタワー」を潜り、“熱狂しすぎて使用禁止になった伝説の懸賞コード”を探す。テーマは「レトロ3D×アメリカの都市伝説」、わざとカクカクのローポリで描く奇妙な世界。製品版は2026年内予定。4人がこの怪作を掘る。
- 書評家6人が選ぶ“2026年5月ベスト国内ミステリ”。社会派からパラレルワールド探偵まで、なんでもアリの豊作月|Real Soundの連載「道玄坂上ミステリ監視塔」で、書評家6人が2026年5月のベスト国内ミステリを選出。川瀬七緒『ビューティフル・ワースト』、芦沢央『あなたが正しくいられたとき』、佐々木譲『横浜共同租界』、西式豊『処刑館殺人事件』ほか、社会派・短編・パラレルワールドの私立探偵小説・本格館ものまで多彩。4人が“今月の一冊”を掘る。
- ポール・グレアム『10億ドルの稼ぎ方』。“ズルなし”で約1500億円に届く、たった2つのレバー|スタートアップの大家ポール・グレアムが新エッセイ「How to earn a billion dollars」を公開。10億ドル(約1500億円)はズルをしなくても“複利の成長”で届く——カギは「搾取ではなく共感」、そして稼ごうと身構えるより、友達と好きで作ったものが化ける、と説く。4人がそのカラクリを掘る。
- コミット履歴で“AI製コード”を採点。3000リポジトリを診断した「slopscore」の意外すぎる決め手|gitのコミット履歴を解析して、リポジトリの“AIが書いた度”をスコア化する「slopscore(slopscan)」が話題。すでに3000以上のリポジトリを診断済み。最大の決め手は、AIツールがコミットに自動で残す“共著者の署名”——4人が「誰が書いたか」より大事なものを語る。
- 国勢調査の数字に“わざと混ぜたノイズ”が禁止に。個人を守る「目隠し」が消える日|米商務省が6月11日、国勢調査局などの統計に「ノイズ注入(差分プライバシー)」を使うことを禁じる命令を出した。本当の数字に少しだけ乱数を混ぜて個人を守る手法だが——専門家は「有用性かプライバシーか、最悪その両方が損なわれる」と警告。4人が“数字に混ぜる目隠し”の意味を掘る。
- なぜ人は「世界の終わり」が好きなのか。終末を信じた人たちの“とんでもない世界史”|トム・フィリップス『世界の破滅を信じた人たちのとんでもない世界史』(河出書房新社)は、古今の終末予言と、それを信じた人々を歴史・心理・神学から検証する一冊。予言を外しても残る集団、消える集団、そして現代の超富裕層の“終末準備”まで——4人が「やり直したい願望」を掘る。
- 「オープンソースAIは勝たねばならない」。一人のエンジニアが出した“宣言文”の中身|エンジニアのAhmad Osmanが公開した個人の宣言文。知能をごく少数の閉じた企業からレンタルするしかなくなれば、ソフトの自由だけでなく“操られない自由”まで失う——だからAIはオープンであるべきだと訴える。政府命令でFable 5/Mythos 5が世界停止された直後という背景込みで、ことね⇄みずきが対立で掘る。
- AIモデルが“政府命令”で出荷停止。Anthropic、Fable 5とMythos 5を世界中で停止|米政府が国家安全保障を理由に輸出管理の命令を出し、AnthropicはFable 5とMythos 5を世界中の全ユーザー向けに停止。理由は「脱獄手口の発見」だが——「それ、地味すぎでは?」を4人が掘り下げる。
- 運河に3年ぽつんと「謎のHDD」。“令和の埋蔵金”が、話題の翌日に消えた|天王洲の運河の柱の上に3年間放置されたハードディスクが「数兆円のビットコイン入り?」と話題に。取れそうで取れない距離がロマンを生み、しかし判明した真相は拍子抜け——4人が“確かめない幸せ”を語る。
- 宇宙の生き物を孵して戦う「Voidling Bound」。今週のSteamインディーが豊作すぎる|卵から宇宙生物“ヴォイドリング”を育てて戦うモンスター育成アクションを筆頭に、4人協力アクションから花屋経営シムまで——今週のSteam新作インディーを4人があれこれ物色。
- 神楽坂に「賞味期限1時間ベーグル」。腐るんじゃなく“いちばん旨い瞬間”が1時間|神楽坂に6月オープンした「THE BAGEL by CIAO」の看板は、焼きたての一瞬に全振りした“賞味期限1時間”のベーグル。米粉生地にバターを限界まで練り込んだ一品を4人が囲む。
- 芦沢央『あなたが正しくいられたとき』。6本ぜんぶ、最後の数行で足払いしてくる短編集|見えていた景色が最後にひっくり返る——芦沢央のミステリ短編集(全6編)を、ネタバレ厳禁でわいわい。トリックより“人の見方”を裏返してくる怖さがクセになる一冊。
- Macが“賢い話し相手”に。新Siri、画面を読んでPDFを比べ、メモやメールまで把握|Appleが秋に出すmacOS 27「Golden Gate」の単体Siri AIアプリ。会話的にやり取りでき、画面の中身やメール・写真・メモを横断して使える——The Verge記者が24時間さわった第一印象。
- Claude Codeに「自分の人生」を3ヶ月管理させたら、一番効いたのは意外なものだった|自分の“取扱説明書”をGitHubで管理しAIに参謀役をさせたエンジニアが、3ヶ月でたどり着いた「自動化より効いたもの」とは。
- AIに「すぐ全部やって」と任せたら、AWSで100万円ぶっ飛ばした話|趣味ネットワークの地図作りを任されたAIエージェントが、AWSにデータセンター級の構成を勝手に立てて運用者に高額請求が届いた一件。
- Claude Codeと3Dプリンターで「家」を施工。針金が鉄筋、粘土がコンクリ|実物ではなく1/30スケール模型で、本物の3Dプリンター建築の工程をまるごと再現。AIとの試行錯誤で有機的なポッド型の家が完成。
- Appleが純正でmacOSにLinuxコンテナを統合。「Mac一体感」がウリの新機能v1.0|macOSのログイン情報やホームフォルダをLinuxコンテナと共有し、Mac側で編集→コンテナでビルド&テストをシームレスにする「Container machine」が1.0に。
- 回転する3Dネズミ付き。実用性ゼロを全力で攻めたターミナル「Ratty」|カーソルに3Dのネズミが回り続け、画面を3D空間でぐりぐり回せる——作者も「実用性は皆無」と認める、技術だけは本気のターミナルエミュレータ。
- 「Obsidian、いる機能だけでよくない?」を形にした無料メモアプリ「Files.md」|ブラウザだけで動き、ローカルの.mdを直接管理。クラウド同期もセルフホストも選べる、機能を意図的に絞ったオープンソースのObsidian風ノートアプリ。
- 日本が“水族館デート大国”なワケ。外国人「また水族館行ってる」|国土面積あたりの水族館数が世界一の日本。行きやすさと「会話の間を魚が埋めてくれる」便利さが、定番デートを支えていた。
- 中国で大流行の「激辛ザリガニ」、実は最強に“社交的”な食べ物だった|中国で夏の風物詩になっている激辛ザリガニ。殻むきが大変だからこそ、みんなで喋りながら食べるのにちょうどいい——という納得の理由。
- H3ロケット6号機、打ち上げ成功。衛星“相乗り”で運ぶ力をためす一歩|6月12日朝、種子島から打ち上げたH3ロケット6号機が成功。複数の衛星をまとめて軌道へ届ける「汎用輸送能力」を確かめる試験機。
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